見出し画像

【EwigScrimCup】Phase1 Day2 振り返り

※EwigScrimCupとは、PUBG Mobileのスクリム『EwigScrim』にて成績最上位であったチームたちによるスクリムマッチ。

アーカイブURL
https://www.youtube.com/watch?v=GZkADRpUDPs

------------------------------------

Round1のドン勝はMz。以下、ドン勝までの流れ
 ①ロスレオネス降下から、チュマセラ教会東の丘まで移動して周囲の視界を得ながら布陣。
 ②第2安全地帯が出てからは教会南部の大きな丘陵部にアプローチ。ここでCCGとぶつかるも、ジョージ選手とRino01選手が大きく左翼を広げつつ制圧し、囲い込むように殲滅。
 ③高所を生かしつつ、遮蔽のない丘に他のチームを寄せ付けないままポジションをキープ。この布陣が、DTNやARS等の他チームを安全地帯東部で密集させる結果に。
 ④南部に入ったDTNを確認して、距離感をとりつつ西部の密集地を避けて第6安全地帯北西を早い段階で確保。そして、ブルーゾーンに追われる各チームをカットしつつ、勢いそのままに南部・東部と制圧。
 ⑤最後は北部家屋をDTNから奪ったARSと対峙するも、人数差と窓の向きを生かしつつ接戦を制してドン勝。

1:2ダウントレードからの蘇生心理戦はアツかった。

Round2のドン勝はGGS。以下、ドン勝までの流れ
 ①ロズホックから東西に渡って広く離れて降下。ファーム後は川を挟んで北側のテラス付き家屋を"San"から奪取。
 ②第3安全地帯からは北部に大きく迂回ルートをとり、墜落現場付近から南下。付近で戦闘していたNeA"とHNSFとのログを読んで介入・殲滅し、これら地域を制圧。これによって第6エリアの北東部1/4の視野を確保。
 ③第6安全地帯の北部をブルーゾーン際から狙うARSのSaRa選手をカットして、道路北側の高所を安全に確保に成功。
 ④第7エリアが出た後、事前に視界を得ていた道路南側へ車両にて急行し、安全地帯内に遮蔽を作る。この動きによって、エリア際の争いをしている徒歩の他チームはスモークを使った泥沼する最中、一方的にキルを伸ばすことに成功。最後はキルポイントを与えないためギリギリまで粘っていたARSのPlanet選手は電磁パルスによってダウン、ARWのlapis選手は川の中で酸欠によりダウンして、4名生存でドン勝。

終盤で狭くなったエリアの中で、事前の視界情報を基に機転の利いたムーヴで勝利をつかみ取った。

Round3のドン勝はARS。以下、ドン勝までの流れ
 ①サンマーチンに降下し、ファーム後はグレイビヤード北部のT字路付近を経由し、グレイビヤード東部の隆起した丘にてGGSとエンカウント。SaRa選手がとったダウンを起点にこれを殲滅。
 ②第6エリアまでポジションをキープしつつ、高所からの視界を生かしたポークで他のチームからヘルス・ダウンを奪う。
 ③ミナス東部から渡ってきてエリア際に入ったGlanzをグレネードも駆使しながら殲滅。これによって第7エリアの北側半分の高所・建物・遮蔽を確保。
 ④第8エリアが南部に出たことにより、Planet選手を残してエリア際を時計回りにクリアリング、CCGを撃破。
 ⑤Mzの布陣していた建物の東側窓からダウンを数回とって釘付けにしている間に西部に布陣するDTNと開戦。Mzの西側窓に気づいていなかったのか、窮地に陥りかねない状況だったが、最後は北部に残っていたPlanet選手がDTNを撃ち下して殲滅。そのまま建物から出てくるMzも落としてドン勝。

視界と自分たちの安全な領土を確保しつづけることで常に優位に試合を進められていた印象を受けた。

Round4のドン勝はARW。以下、ドン勝までの流れ
 ①ノボに降下し、ファームした後はミルタ側の橋を渡り海岸線沿いに移動。さらにポチンキ南の丘を南側から大きく迂回してガトカ南東の家屋まで移動し、ブルーゾーン際に入る。
 ②第5エリアが中央部にずれたことで、次なる移動のために一旦自分たちの通ったルートを戻って第5安全地帯外の家屋群を経由してからエリア南部に布陣。
 ③第7安全地帯が大きくずれたが、HNSFやHWと同様にブルーゾーンと共に車両や徒歩でアプローチ。結果としては、スモークを使いつつ徒歩で向かった0inyan選手のみが生存。
 ④残り3チームの状態から、CCGとMzの戦闘を読んだ0inyan選手がMzのNaoto選手との最後の1v1勝負を制してドン勝。

圧倒的にMz有利と思われる形から、CCGの粘りに乗じて"ここしかない"というタイミングで一気に詰めていってドン勝まで掴み取ったのが熱かった。TPPモードならではの不利な詰めを制した点もポイントが高い。

---------------------------
これにて全ラウンドが終了し、3/2(土)、3/3(日)の2日間で行われたEwigScrimCup Phase1の最終結果は、ARSの優勝で幕を閉じた。

総括
 全体を通すと、Day1よりも序盤のポジション意識が高まったような印象。チームによっては1:3や1:1:1:1のように、斥候役とファーム役とに分けてポジション取り・ファーム量・リスクのバランスを分散し、中盤以降の準備を早くも始めているのが見て取れた。
 
 総合優勝をしたARSの押し引きとポジション選択の判断、また戦闘時の制圧力が特に秀でているのを感じた2日間だったと思う。ARSについては、前回記事でも紹介させてもらっているので、参照してもらいたい。➡
https://note.mu/mofy1105/n/n4f8f13eab7ce 

 また、Mzも同様に高所のポジション取りが早くて、視界をとるのが上手い。Mzについては、マクロ面での地形把握も長けている上に、ミクロでの戦闘時も非常に安定感がある。大きく両翼を開きつつ相手を飲み込むように制圧するシーンが印象的で、事前の視界情報をしっかり共有して動けているのではないだろうか。

 今回は全8ラウンドによるスクリムマッチだったが、今後行われるであろう大会までに各チームがどれだけ多くの引き出しを持てるかどうかに期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?