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アイノカタチ

私、失敗しないので。
ごめんなさい、うそです。

2021年の今、長男には大した恩恵はないんじゃ無いかと思う。
そりゃ子ども時分は何でも新しい物を買ってもらえたし、「お兄ちゃんだぞ」(CV:斎藤司)と威張り散らしたり…はそんなにしなかったな、たぶん。
反面、なんでもかんでも初めてで、おまけに両親ともに高卒だったから「大学」が未知の物で、大学1年生の春学期終了時に単位を落としたときはとんでもなく面倒くさいことになった物だ(高校は単位を落とすと即留年のため、その常識しか我が家には無かった。)

上がいないから好き勝手できるかと言ったら、そうでもなく、下2人の「お兄ちゃん」として、要らん世話を焼いたり、時には助け船を出したり(助けられたことも結構あったけど)もしてきた。
もちろん「それが大変だった」とかそういうことを言いたいわけではない。

前置きが長くなったが、今日、2つ下の妹が入籍した。

5つ下の弟は昨年入籍していて、彼は私と同じ名字のままだが、妹はいわゆる「お嫁に行った」ので、名字も私と違う物になった。

思えば、弟よりも妹の方が後ろにくっついてくることが多く、こちらもくっつけて歩くことが多かった。
弟はどちらかというとやはり男の子で、友達と遊び、冒険をし、その冒険で困ると頼ってくるような子であったが、なんだかんだあまり手のかからない子だった。親はきっとそうではないが、兄の私からしたらそうだったのだ。
良い意味で「世間一般の活動的な男の子」をやっていたと、ちょっとうらやましくもなる。

妹ちゃんには社会人になる前も、なった後も、突然「〜行こう!」と連れ回され、地元のショッピングモールから川越神社など結構遠くにも行ったものだ。(逆にこちらも引き連れて回した…)
私が高校生の頃、下2人を連れて父親の実家の秋田・比内に向かったとき、バスの整理券を取ることを知らなかったのにはびっくりしたけど。
家を出ることを彼女が決めたときも、朝一で実家の部屋に突入され、不動産屋さんを一緒に回ったのは懐かしい。

そんな彼女が、いろいろとドダバタとは言え、将来を一緒に過ごせるパートナーを見つけ、その人と一緒になれることを、私はうれしく思う。

できれば旦那さんと楽しく過ごしてほしいし、きっと将来恵まれるであろう子ども達と幸せになってほしい。
何かあって帰ってくることになっても、そんときは怒らないで話を聞いてあげるけど、できるだけそうならないようになさいね。

そして、なんだかんだ言って仲が良かった分、以下2名が結婚したことでお兄ちゃん業の終わりというのを迎えると、ちょっと寂しかったりもする。
きっと、お兄ちゃん業は嫌いでは無かったんだと思う。だからこそ、2人とも将来のパートナーを見つけられたことは、うれしい反面、ちょっぴり寂しい。

いつの間にこんなに大きくなったんだろう。そう、2人を見て思う。

もう、私の力を必要とすることもそんなにあるまい。というか、してあげられることも変わってくるだろう。
それでも、頼ってきたら、きっと「しょうが無いなぁ」と尻尾振って構ってあげる自分の姿もチョット見えて、なんとも言えない気持ちになる。

あらためて、妹ちゃん、結婚おめでとう。
仲良くやるんだよ。幸せになれるようにするんだよ。

そして以下2名、どうなったとしても、私はあなた達の味方だからね。


あのね 大好きだよ 何万回も伝えよう
暖かく増えた想いは 全部アイノカタチです
-MISIA 「アイノカタチ」より

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