見出し画像

親知らずを抜いたおはなし

初めて親知らずを抜いたのは、今から15年くらい前(たぶん)だったでしょうか。
4本とも綺麗に生えていた親知らず。
頻繁に頬の内側を噛む・疲れが溜まると歯の周辺が腫れてくる・・・というちょっと厄介な存在でした。

抜きたい気持ちはあれど、仕事のスケジュール上どうしても難しい・・・。

そんな時、近所に『腕がいい』と評判の歯科医院を見つけ、とりあえず相談にいってみることにしたのです。

先生「ふむふむ。あー、綺麗に生え揃ってますね。
   これは確かに内側噛んじゃうなぁ。」

そうなんです。

先生「なるほど、喋るお仕事ですか。」

はい。
なので、抜くと仕事に支障が出るのではと心配しているのですが。

先生「下を抜くと確かに数日影響は出るかもしれません。
   でも上2本だったらすぐに抜いても大丈夫じゃないかな?」

えっ!!!!

先生「綺麗に生えてるし、レントゲンで見た感じ大丈夫そうですよ。
   とりあえず、上のどっちか抜いちゃいましょうか?
   これだけ綺麗に生えてたらあっという間に抜けますよ。」

そんな簡単に!!!!

慌てて事務所に電話で確認をとり、翌日はオフであることを再確認。
これから急遽親知らずを抜くことを伝え、すぐ抜いていただくことにしました。

麻酔を打って、きちんと効いていることを確認し、いざ・・・!!!!

めちゃくちゃに口を押される感覚と、めきっ、みしっっっっっっ・・・というとんでもない音が頭に響きます。
当然のことながら、痛みは全くありません。

あー、これは今までに体験したことのない感じやわぁ・・・とぼんやり考えていたら。

先生「はい、抜けましたよ~。」

先生が仰ったとおり、あっという間に抜けてしまいました。
1分もかからなかったのでは・・・というくらい本当に早くて驚いたのを覚えています。

この抜歯から数週間後にもう片方の上の親知らずも抜き、私の口の中は無事に平穏を取り戻したのです。

抜歯後はどちらも腫れたり痛みが出たりすることもなく、仕事に影響も出ず、「もっと早くに抜いておけばよかった」と思うほど快適でした。


そして時は流れ、結婚、妊娠、息子を出産。
妊娠期間から口内環境が悪化し、人生初の虫歯を経験。
残っていた下の2本の親知らずも虫歯になりました。
昔のように疲労が溜まると親知らず周辺が腫れてしまうようになり、いよいよ下の親知らずも抜くことを検討しなくてはならない状態に・・・。

上2本を抜いた頃から10年ほどが経ち、住まいも変わり、かかりつけの歯科医院も当時とは別のところになっていたので、改めて相談にいきました。

レントゲンを撮り、親知らずの状態をチェックします。

先生「うん、これは早めに抜いたほうがいいですね。
   このままだと虫歯のリスクも高くなります。」

ですよね・・・。

この時、2019年12月下旬。
事務所に電話し、思い切って年末の早い時期からスケジュールをおさえることにしました。

そしてクリスマス翌日の12月26日、左下の親知らずを抜歯しました。

上を抜いた時と同じく、めきめきめきめきっっ・・・とすごい音が聞こえました。
根っこは深かったものの、やはりあっという間に抜け、ささっと止血。
抗生剤と痛み止め、うがい薬を処方していただきました。

下は腫れるって言うから、覚悟しておこう。
熱が出ることもあるみたいだし。
でもあれだな。
めちゃくちゃ腫れてマンガみたいな顔になったらそれはそれでネタにできるな・・・と、どちらかというと腫れることを期待してその日は眠りにつきました。

が。
待てど暮らせど腫れない。
痛みもない。
周りの人たちには「えっ、本当に下の親知らず抜いたの!!?」と疑われる始末。

腫れずに済んだことは良かったはずなのに、なんだかちょっぴり切ない気持ちになるのは何故・・・・・・。
そんな、左下の抜歯でした。

そして、昨年。
残った右下の親知らずも抜いてしまおうと決意。
同じく年末に抜いてきました。

やはり全く腫れず、痛みも出ませんでした。
抜歯翌日には講師のお仕事があったのですが、影響はゼロ。
スタジオ仕事が入っていたとしてもなんら問題ないほどでした。

結局腫れた顔の写真を撮ることは叶いませんでしたが、
・上も下も綺麗に真っすぐ生えていた
・腕の良い先生方に出会えた
・傷の治りが早い体質だった(これは産後にも言われました)

という幸運が重なった結果、抜歯後も普段と変わらない快適な生活を送ることができたのです。
本当にラッキーでした。

右下の穴はまだ完全には塞がっておらず、お米などがぴったりフィットしてしまうことがあります。
でもそれも徐々になくなっていくでしょう。


痛みが出たり腫れたりと、いろいろあった親知らず。
それでも、私の身体の一部であったことは確かです。

今までありがとう、私の親知らず!!


親知らずは、生え方によって抜歯方法が変わります。
私の場合は切開せずに済みましたが、人によってはもっと大掛かりな手術が必要になることもあります。

少しでも気になることがあれば、すぐに歯科医院へ!!
内科等と同じで、かかりつけのクリニックをもっておくと安心です。


親知らずを抜いたお話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?