見出し画像

【王道中の王道】基礎的、代表的な神経と神経痛の話

人の神経は大きく分けて

中枢神経
末梢神経

に分かれる、これが一番大きい二つ

中枢神経は脊髄(セントラルナーバスシステム)
末梢神経は自律神経体性神経に分かれる

体性神経は運動神経感覚神経
その中に体性感覚というのがある。
足首のJM(ジョイントモビリゼーション)や、ストレッチした後にアライメントが整ってバランスが良くなって立ち方が変わった。
というのもあるが、軟部組織が柔らかくなり、皮膚の接地面が変わった事によって体性感覚があがりバランスがよくなった。という考え方もある。

自律神経は交感神経副交感神経
交感神経は興奮、緊張している
副交感神経はリラックス

脳を還さない神経が反射神経
脳を還すのが随意神経

坐骨神経痛

坐骨神系は人体最大の神経
座骨神経痛テストをするとすぐ分かる。
①梨状筋を圧迫する②股関節屈曲位での内旋を強制する
②仰向けで寝て膝伸ばして股関節の屈曲伸展
③座った状態で足を伸ばして足関節を底背屈する梨状筋がが伸ばされたときに痛みが出るかどうか?を確かめる

男性より女性の方が坐骨神経痛は実は多い、なぜなら普段から内旋位になっているから。
梨状筋が伸展位になっている。

坐骨神経の走行状、大腿方形筋と大殿筋のトレーニングがお勧め、両方できるサイドスクワットがおすすめ。

支配筋肉は
半腱様筋
半膜様筋
大腿二頭筋
大内転筋

だからこの辺がしびれたりする。
その下で脛骨神経と総腓骨神経になる


胸郭出口症候群

腕神経叢が圧迫されてしびれている症状。
鎖骨上窩、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間というのは神経が沢山走っている。その神経を斜角筋が圧迫する事によって肩のしびれや指先の痺れを誘発させる。これも梨状筋と同じく、神経の痺れ等は圧迫によって簡単に判断できる。どこの筋肉を圧迫した際に痺れが強くなるのか?それがわかれば、後はその筋肉をストレッチ、リリースしてあげれば改善する。

余談:ストレッチやトレーニングした後に冷えや痺れが出る人がいる、こういうのをレイノー症候群(症状の弱い)という。
例えるなら車の車線が5車線だったら痺れない状態だったのが、2車線しかないから冷えたりしびれたりしている。
それを運動(ストレッチやトレーニング)をした際に、その瞬間だけ車線が1車線になる。
その後に3車線や4車線に改善しているのだが、その告知のタイムラグがあり、車線が増えているにも関わらず、1車線で渋滞を起こしてノロノロ走っているから、さっきよりもしびれたり冷えたりしている状態。
つまり終わった後にそのような症状が起きる人こそ、やらないと改善はない。

肘部管症候群

尺骨神経が圧迫されて起きている。
肘の内側を走っている、肘下の内側を叩いたり、指で圧迫すると速攻で痺れを誘発できる。ちなみにここをファニーボーンっていう。
叩いても1~2分要するにすぐ痺れは治るけど、長い時間机に頬杖とかで何時間も圧迫すると消えない事もある。

手根管症候群

正中神経、手首の甲側ではなく手首の掌側を通る。
なので、手首を背屈させて圧迫したりすると、神経痛を誘発する。
手首を酷使する労働で起きる、骨折や外傷でも起きる。

橈骨神経麻痺

実は腕周りで一番なりやすい神経麻痺。
ハネムーン症候群(honeymooner's palsy)、サタデーナイト症候群(Saturday night palsy)と呼ばれて揶揄される。
なんでこんな名前かというと、一晩女性を腕枕しただけで次の日にしびれて動かなくなったりするぐらい簡単になりやすい神経麻痺


肋間神経痛

色々な要因があるが、大きく含めて主な原因はストレスも含めて運動不足
運動でもストレスは大きく改善できるから。

支配筋肉は
肋間筋
内腹斜筋
外腹斜筋
腹直筋
腹横筋
この辺りに痛みが走ると肋間神経痛の可能性がある。


大腿神経麻痺

前屈時や股関節の屈曲が長いとしびれたりする。
鼠径部に大腿神経と大腿動脈、大腿静脈という大きな血管も走っている。
支配筋肉は
腸腰筋
恥骨筋
縫工筋
大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)
膝関節筋


寝違え

ゴッドハンド輝という漫画があって、その1シーンで腋窩神経のせい、それを改善すると直せるというのが昔流行った。
大前提として、神経は上から下にしか流れない。坐骨神経痛で胸椎が痛いとかは意味不明。
尺骨神経麻痺で首が痛いとかはあり得ない。腋窩神経の支配筋は三角筋と小円筋。首は含まれていない。

例えば腰椎は胸腰筋膜も含め、色々な筋肉に覆われあらゆる方向から引っ張られ、張力を保っている。(テンセグリティ)
そのおかげで腰の真ん中に軸が、来てしっかり伸展屈曲がやりやすくなっている。
それが同じ動きをやり続けられた結果、反対の筋肉は緩んで、反対の筋肉は伸張している状態になったりする。
反対側ををずっと下にして寝ているとか、ずっと車の運転していたとか。

こうなると、左右の張力の差が強く、このまま運動するとヤバいよ、って脳が信号を送る。つまり緊張させる。
安定している方がパフォーマンスが高い、支持基底面が狭いとかそう。脚のサイズより小さいブックの上に立ったら緊張する。(カイジの鉄骨とかめっちゃ緊張する)
不安定はあぶないよ!って緊張させる、つまり構造に原因はない。
痛くなる要素は何も起きていない、脳からの指令だったりする。
ギックリ腰とか寝違えとか急性での痛みは実は何も起きてない可能性が高い。
だから、ぎっくり腰や寝違えでMRIとっても何も映らない。
寝違えなんかは右向くと痛い、という事は、首は動かさずに肩を左回旋させている状態も同義になるので、痛いはずだけど、それは痛く無かったりする。
その動作を20回ぐらいやって右向かせると痛くなくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?