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私の男遍歴④友達の紹介~ナルシストで自律神経失調症(自称)


高校生活は順調な出だしだった。学区内がまだあった時代。学区内で行ける高校はあのご時世でほぼ絶滅なヤンキーだらけの下り電車で行く遠い
高校のみ....ましてや私を毛嫌いしていたような質の悪いそれはそれは可愛くない先輩がいらっしゃるという...地獄でしかない。
運よく私の学年から学区外への受験も緩くなり、私は高校デビュー夢見て学区外に出たのだ。
ようやく私は私らしくやり直せる。しかも女子高。男の事で揉める事もないだろうという思いもあった。

どんどん友達はできた。やっぱり男の目がないといい。その時はそう思っていた。何処にいたって何か女子とは問題が生じるのは後になって痛感する。

高校に入って親の心配は度を越えていたけど、私も負けじと自分らしくを遂行したくもがいていたよう思う。

友達に紹介された男の子はこの学区では偏差値の最下位の高校。しかし不思議だ。学区が違うだけで偏差値が悪くてもヤンキーの質さえよく見える。逆にイケてる。
が、紹介されたのはまともな小柄な、前髪で目がよく見えない何系のお洒落なのかもよくわからない不思議な笑いをするK君という男の子だった。
自分が背が低いからたいてい皆大きく見えるけど、彼は見上げないでいい高さ。


海で有名な地域に住むそれなりにきっと裕福な家庭の子。(家行ってわかるよね)なんか自慢なのか何かが多かった記憶。
サーファーが多い中、彼はボディボード。これも謎。そもそも私はマリンスポーツに興味はない。スポーツ全般興味がない。
なんか今でいうメンヘラの先駆けのような子だった。対して面白かった記憶もないし、覚えているのはギターを弾いて歌い始めたり(この手も何人かいたな)親に病院に連れてかれて、自律神経失調症と診断されたんだ俺。ってうっとりしてたり。とにかく意味もよくわからないし、退屈だなって(笑)記憶。


そんな彼とはただ、友達の紹介だったし女の子との共通の話題ができることだけで盛り上がっていた。この間も、親には友達との授業中の手紙を家に置いといたら盗み見されていて、帰りが遅くなるたび問いただされて、家出未遂は2回していた。
彼と付き合いたいためではなく、自分を自分らしくいるための当時精一杯の抵抗。今思えば、友達も気の良い子が多かったから誰かしら手を差し伸べてくれていた。

K君の元カノはなんと途中で知るのだが、同じ高校の女の子。スタイルが良くてそれなりに可愛い子だった。
高1初期の方で学校にあまり来なくてその噂からその学校来てない子の元彼がK君だと知ったのだ。
K君はまだその子に未練があるというのがなんか途中から分かった。その時も自分に自信を無くしたな~。でも慣れてたから?あまり傷つかなかった。
それはたぶん自分から好きになった訳でもないしタイプでないから。次の出会いに私は夢中になりK君とはフェードアウト。
自律失調症を何故か武器のように度々使い、案外失礼な事もあったしどんどん興味はなくなっていた。特に体の相性も良くない。
引きずる思いなんて心も体もなかった。


私は新しい恋をしていた。彼と同じ高校の子に夢中になったのだった。K君にもらったプリクラに映ってた人に一目ぼれ!!

もうその彼以外霞んで見えるという現象が起きたくらいの電撃一目ぼれだった。その彼といい感じになってた頃に(凄い行動力w)
一度電話がきた当時はPHSピッチね(笑)酔っぱらってんだかなテンションで『愛してます』と言われてすごい塩対応した記憶がある。

この時思った。夢中になるのがあると強いと。全く心揺るがないし、傷ついたことすら忘れられる。
でもその夢中が消えるとどれだけ辛く、それを修復するのにどれ程の時間を有するのか...
2番目に好きな人と結婚したほうが良いのは理にかなってるのかもしれない。
次の章は少し長くなりそうだ...そんな電撃一目ぼれの彼とのお付き合い


友達の紹介~ナルシストで自律神経失調症(自称)~完~

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