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誰かを論破しなくていい。Tekenoteで自分のアイデアを"省みたい"

ハイライト

Tekenoteでアイデアのカードをまとめることは、「自分の考えを省みる」ことだと思っています。一方でリンクベースの超フラットなツールでは、リンクによって考えが強固になり、論破的になっていきます。

Tekenoteとは私が開発している、ノートアプリです。今回はこのアプリの特性について考えたいと思います。

リンクベースツールの魅力

ObsidianやCosenseといったリンクベースのツールって、使ってみると本当に便利ですよね。特に情報を探すときの強さには驚かされます。

例えば、全文検索をしたとき、ピッタリのページが見つからなくても、リンクを辿っていけば欲しい情報にたどり着けることが多いんです。まるで「検索の当たり判定を広げてくれる」感じがします。

それに、アイデアの流れを追いかけるのにも最適です。リンクを辿っていくと、自分の思考や他人の思考の道筋を振り返ることができるというわけです。他の人のCosenseを見るのって、頭の中を覗いているみたいでとても楽しいですよね!

リンクの力と落とし穴

しかし、このリンクの利便性は、諸刃の剣でもあるなと思っています。

アイデア同士がリンクで繋がっていると、それぞれが互いの根拠になって、どんどん主張が強くなっていきます。企画を通すときなんかは、これが武器になりますよね。

ただ、ちょっと注意が必要かもしれません。リンクで強化されたアイデアは、時として「絶対に正しい」ように見えてしまうことがあると思います。自分の考えを見直したり、批判的に考えたりするのが難しくなることもあるかなと思います。

リンクは「論破」を促します。

「カードをまとめる」ことはアイデアを省みること

Tekenoteをはじめとする、個々のアイデアを俯瞰してみつつそれらを組み合わせることを促すツールでは、「論破」よりも「内省」ということがキーワードとなります。

Tekenoteではアイデアの単位をカードと呼んでいます。そしてこれらのカードを集めて新しいカードを作るというUIを用意しています。

Tekenoteでカードを集める

例えば、「ライオンは虎である」、「虎のオスには立髪がない」といったカードがあってそれらをまとめると「ライオンは虎ではない」というカードが出来上がるかもしれません。

つまり、Tekenoteでは、あるアイデアをメタ視点から眺めて、それを訂正したりアップデートしたりすることができます。

Tekenoteでアイデアのカードをまとめることは、「自分の考えを省みる」ことだと思っています。一方でリンクベースの超フラットなツールでは、リンクによって考えが強固になり、論破的になっていきます。

内省と論破:どちらを選ぶ?

リンクベースのツールが「論破」を促すのに対し、Tekenoteは「内省」を促します。

自分の考えを強化したいとき、他人を説得したいときは、リンクベースのツールが力を発揮します。一方で、自分の考えを見つめ直したい、新しい視点を取り入れたいというときは、Tekenoteのようなツールが役立つかもしれません。

最後に

結局のところ、どちらのアプローチが「正しい」というわけではありません。状況や目的に応じて、適切なツールを選ぶことが大切だと思います。

皆さんは、普段どんなふうにアイデアを整理していますか?もし興味があれば、Tekenoteを試してみてください。新しい「考えの整理方法」に出会えるかもしれません!


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