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【絵本紹介】やみつきファン多数!バムケロシリーズ

絵本の紹介1発目にこんな大人気シリーズを持ってきて良いものかと思いましたが、2歳息子がどハマり中で我が家に空前のバムケロブーム到来のため、これにしました!

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左のたぶん犬がバム、右のかえるがケロちゃん

ぶさいく印象を塗り替える緻密な世界観

彼らに出会ったのは9年前、当時学生だった私は京都駅ビルの中にある美術館でアルバイトをしておりました。その美術館にやってきた「絵本の世界展」の中でバムとケロシリーズの存在を知りました。

一目見たときの印象は「えっ…かわいくない…」。絵本のキャラクターといえばうさこちゃんシリーズのミッフィーをはじめ可愛くて愛らしいものと思い込んでいました。こんなおっさんのような犬とぎょろ目のかえるが?(失礼)と思いつつ、まあ人の好みはそれぞれ、私の好みではないな〜と興味が湧かなかったのです。

しかし展覧会の物販で、このバムケロの関連グッズが売れる売れる…!いくら補充しても追いつかないほどでした。こんなに人気なの⁉︎この犬とかえるが⁉︎と本当に驚きました。小さな子供からご年配の方まで、ほとんどが女性でしたが、幅広い年代に愛されているんだな〜とバムケロの印象を改めました。

一度開けばそこはバムケロワールドという名の沼

そして手に取った『バムとケロのにちようび』で私も彼らの世界の虜に。まずなんと言っても絵の情報量がすごい!バムとケロの暮らすお部屋が隅々まで描き込まれていて、なんと楽しいこと…!描いてある家具や道具がバムとケロをかたどっていたり、おもちゃが数え切れないほど出てきたり、、、。バムとケロの朝ごはんがパンケーキなのですが、これが本当に美味しそうで。息子に朝ごはん何食べたい?と聞くと毎回「ぱんちぇーち!」と返ってくるようになりました(^^;


さらに、サイドキャラクターたちからも目が離せません。絵本の中にはシリーズを通してバムとケロ以外のキャラクターもたくさん出てきます。その小さなお友達の行動が気になる気になる…!しかし本文には触れられていないのです。ここがミソ!想像力が広がって毎回楽しいポイント。でもちゃんと名前はあるから本当に緻密に作られている世界だなあと感動するのです。(おじぎちゃん、ヤメピ、らくちゃん等々)

本を閉じても物語世界が終わらない絵本

以前、あとさき塾の絵本作りのワークショップに参加したとき、編集者の土井さん(トムズボックス代表)が「まず物語世界がある、その世界の一部を切り取ったものが絵本になる」という内容のことを仰っていました。絵本となっているのはあくまでその世界の一部。バムとケロシリーズで言えば、バムたちが生きている世界があって、絵本はその一部の切り取り。だからこそ絵本を読んだ私たちはその世界に引き込まれて、いっしょに遊んで食べて大満足して「もっと一緒にいたい!知りたい!もう一回(読もう)!」となるのでしょう。

絵本を読み終わって「おしまい」と閉じたあとも、ふとしたときに「バムとケロも泡のお風呂入ってたな」「おやつにドーナツ食べてたな」とリアルの生活に登場することがあります。自分も体ごとその世界に入って遊んでいる子供にとってはもっと顕著です。息子はケロちゃんが寝てるシーンを覚えていて、自分も夜寝るときに「けよちゃん(ケロちゃん)もねんね」と言って一緒に寝てるつもりになったりしています。本を閉じても世界が終わらない、良い絵本だなあと思いました。

ぜひバムとケロの世界で遊んできてください

この時期にオススメなのは『バムとケロのさむいあさ』さむ〜い季節に絵本でほっこりできます。ちなみに作者の島田ゆかさんはカナダ在住。絵本の中の小物が北欧っぽくて可愛いな〜と思ってたのですが、カナダな感じでもあるのかな?今ではすっかりはまってキャラのぬいぐるみも買ってしまったよ。。。

シリーズ作品ですがどこから読んでも問題ありません(^^)

そのほかには『バムとケロのそらのたび』『バムとケロのおかいもの』『バムとケロのもりのこや』があります。



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