見出し画像

ツライ経験って、何のためにするのかな?

絶対に笑顔を絶やさない。
絶対に弱いものいじめを許さない。

その男の名前は、、、
〇〇〇〇

「え?誰だよ」

申し訳ない。
しっかりフリを作っておいてなんだけど、
彼の名前はここでは言えない、、、

ただ、私との関係性だけは
話しておこうと思う。

今日、ご紹介する彼
その正体は、、、

私の弟

彼女もいないみたいなので、
姉のお節介精神で
勝手に彼の素晴らしさを
アピールしていこうと思う。

彼女は募集中。
ただし、誰でも良いわけではない。
彼は私の大切な大切な弟である。

久しぶりにあったら
全力のハグをお届けしようとするぐらい
大事な弟

最近は、
嫌がって逃げようとするから
会って最初の5分ぐらいは

《逃げまどう弟、それを追う姉》
状態に突入する。

いいじゃんね。
久しぶりに会うんだから
ハグぐらいさせてくれても。
欧米だったら普通なのに、、、

まぁ、とにかく
弟の彼女になってくれる方は
弟を大切にしてほしい。

間違っても、
私が旦那にしているような
扱いは、、、

おっと、これ以上は言うまい。
矛盾と私の株価の大暴落が生まれちゃう、、、

とにかく
話を戻すけど
彼はスゴいんです。

何がスゴいかって?

それは
優しさ、笑顔力、受け入れ力
マジで、スゴい。

人と話しているときは
絶対に笑顔を崩さない。

どれだけ、
つまんない話をする人に対しても
ニコニコニコニコ話を聞いてあげる。

ちなみに話の腰もおらない。
どれだけ話が長くても
最後まで聞いてくれる。

超聞き上手。

あまりにも
彼の忍耐力がすごかったので
一度尋ねたことがある。

「今の話、おもろかったん?
 ずっと笑顔やったけど、、、」

『いや、つまらんかったで。
 早よ終わってほしかったわ』

おう。
彼も「つまらん」という
感情は持ち合わせてるんだ。

「じゃ〜、なんで
そんなにニコニコ聞いてたん?
全然、話終わらそうとせんやん」

『あの人は誰かに
自分の話聞いて欲しかったんやろ?
急ぎの用事もないし。
時間あるから、話終わらす必要ないやん』

弟よ、、、
なんじゃ、その考えは、、、

せっかちで短気な
私には到底たどりつけない回答、、、

ちなみに弟の
アピールポイントは他にもある

・空手黒帯
・休日は空手の師匠

スゴいでしょ?

でもね、
彼の本当のスゴさは
そんなところじゃない。

彼の本当のスゴさは、
「痛み」を知っていること。

彼がどんなことに「痛み」を感じているのか。
実際のところは本人にしか分からない。

でも、私が彼を近くで見ていて
勝手に感じている、
彼の痛み

それは、中学時代の嫌がらせ。

彼は中学生のとき
学校に馴染めなかった。

私の4つ下なので、
どんな様子だったのか具体的には
分からないけど
基本的に1人行動が多かったみたい。

本人はあまり
言わないけど嫌がらせも
受けてたと思う。

でも、彼は3年間耐えた。

じっと。
ただひたすら、じっと耐えた。

そして、その経験が
彼の優しさに変わった。
勉強が苦手だった彼。

進学先は府内でも噂の
ヤンチャな男子校。

高校では、嫌がらせなどは特になく
友達も数名できたようだった。

ただ、クラスの中で
ヒエラルキーのようなものがあり
一部の男子が調子にのって
気弱な学生にちょっかいをかけていた。

関わることもせず
完全に無視していたらしいが
ある日、隣の席の男の子が
ターゲットにされた。

その瞬間!!
ガラガラ、ガシャーン。

シーーーン、、、、
、、、、、、、

教室が静まりかえった。。。

みんなの視線の先には
扉に押さえつけられたお調子者と
彼の胸元を押さえつけている弟。

『調子にのんなよ』

かーーーっこいいーーー!!!

弟は空手の黒帯
師匠は弟に超厳しい我らが父

弟は一切攻撃せず、ただ押さえ込んだだけ。
それでもお調子者君、
弟の力の強さに完全にビビっていたらしい。

クラスメートを守った
我が弟!最高!

弟曰く
『見ていられなかった』

『別にオレが
 次のターゲットになるのは構わない』

『あんなやつ、大したことないし』

『攻撃されても、オレやったら
 余裕でよけれるし
 お父さんのパンチに比べたら
 大したことなさすぎる』

これぞ、イケメン。

ちなみに、この一件以来
弟が教室にいるとき
お調子者君は
静かに過ごすようになったらしい。

もう、5年ぐらい前の話だけど
何度思い出しても
誇らしい。

私の弟は
「痛み」を知っているからこそ「優しい」

ツライ経験、苦しい体験
その経験はきっと将来
誰かを助けるものになる。

私も一生懸命、
もがいてみようと思う。

おしまい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?