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Music City #4(R&B)

Chikusa(OSAKA MODS MAYDAY)

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◆プロフィール

Chikusa(OSAKA MODS MAYDAY)
1979年生まれ。
2000年代中頃よりDJ活動スタート。
現在までに『tore up』『New Continental』『the in crowd』『SPOONFUL』などのイベントに参加。
2011年から『OSAKA MODS MAYDAY』を主催。

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※愛車のLambretta Li-Ⅱ

◆R&Bとの出会い

多感な10代を過ごした90年代。別にナイフのように尖っていたわけでも不良だったわけでもなく、良くも悪くも目立つことなく。
ただ"何故か"ファッションや音楽に関しては周囲に差を付けてやろうという想いがあり、とりあえず当時リアルタイムの"洋楽"を聴き始めたのが事の始まり。"何故か"と書いたがそれは多分女の子にモテたいから。
きっかけなんてその程度のことでしかない。

ちなみに当時はファッション雑誌でも普通にモッズが取り上げられていた時期で何となく知ってはいたけど、同世代のモッズとは違ってちゃんとそれにハマっていくのはしばらく後で、その辺の話は割愛。

当時のリアルタイムの洋楽とはイギリスならブリットポップ的な。でもデーモン・アルバーンが「ブリットポップは死んだ」と言ったことも知らずに「ブリットポップ最高!」と思って聴いてたから厳密にはリアルタイムより遅れていたのだろう。都合よく塗り替えられた記憶は信用ならない。今思えばそもそもブリットポップ全然詳しくない。

まだインターネット普及前、同級生を出し抜く為に周りでは誰も聴いていない音楽を聴こうとすれば必然的に教えてくれる人もいないわけで、情報源として頼りにしたのはCDのライナーノーツ。CDは日本盤より輸入盤の方が断然安かったけど、ちょっと無理してライナーノーツが付いてる日本盤を買ってたのは今思えば正解だった。ちなみにこの習慣は未だに変わらない。

そして、そのライナーノーツによって導かれた、お気に入りのバンドのルーツ探索が始まる。無論、イギリスだけでなく同様に当時のアメリカの音楽からもルーツを辿った結果、一旦60年代のイギリス音楽に行き着く。

ローリングストーンズ、ヤードバーズ、キンクス、フー、スモールフェイセス、スペンサーデイビスグループなど、60年代アメリカ側から見た場合のいわゆる「ブリティッシュ・インベイジョン」と呼ばれる音楽。

そしてそれらの音楽に深くのめり込んでいくうちに特に好きな曲のほとんどが、彼らのオリジナルではなくアメリカのR&B、SOULのカバーであることに気付く。まあ、よくある話。

というわけで前置きが長くなったが今回のテーマ、R&Bとの出会いはここ。年齢にして20歳くらい。

そこからはもう広く深く。
特にこの時代のアメリカ音楽はジャンルを問わず様々な理由で陽の目を見なかったマイナーな曲が数え切れないほど存在しており、その類の曲を集めてコンピレーション作ってくれる人が世の中にはいるもんだから、そういうレコード・CDを探しては聴き漁った。
DJを志すようになってからは尚更。

・STOMPIN'シリーズ

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この手の仕事はお手の物、ガレージパンク系で有名なCRYPTレーベル周辺、その他からも素晴らしいコンピが多数。

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その後、New Breed R&B、Popcornといった新しい価値観がアンダーグラウンドシーンでは一躍スタンダードに。

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今となっては音楽を聴くのもDJとしてもジャンルはほとんど意識しないものの、R&Bはやはり好きなところであり、60年代オリジナルモッズに"踊る為の音楽"として選ばれたもの。

というわけでMYレコードBOXから【my favorite】な3曲と、【for moderns】で“for dancers”な3曲を。


◆レコード紹介

【my favorire 3曲】

36-22-36 / BOBBY BLAND

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ボビー・ブランド、1962年のアルバム"Here's The Man!!!"のオープニングを飾る1曲。
この曲は45回転のシングル盤はリリースされておらず、写真は33回転の5曲入りEP。初期の東京スカパラダイスオーケストラもレパートリーにしていた曲で、大晦日?深夜に路上で演奏している動画をYouTubeで見ることが出来るはず。

2. The Girl That Radiates That Charm / JUNE ALEXANDER

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初期のビートルズやローリングストーンズがこぞってカバーしたアーティスト、アーサー・アレキサンダーの"JUNE ALEXANDER"名義での渋いR&B。
日本のモッズ界隈においては、マイフェイバリットでもあるSoulcrapによるカバーが最高。


BURNT TOAST AND BLACK COFFEE / MIKE PEDICIN

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英KENTによる傑作コンピレーション『KING New Breed RHYTHM&BLUES』に収録されたことで多くのR&Bファンに知られることになった、白人シンガー・サックス奏者のマイク・ペディシンによるキラーな一曲。
ショーティ・ロングによる原曲はよりミッドテンポ且つジャジーでこちらも人気盤。


【for moderns】

こちらは説明省略。Don't think,dance!

1. STAGGER LEE AND BILLY / IKE &TINA TURNER

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2. DO YOU THINK THAT'S RIGHT / JUDY CRAY

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3. SECOND CLASS LOVER / JEAN DUSHON

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■edited by Daisuke Nishida (module)

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