MODRINAE | 木鉢のメンテナンス。
こんにちは。ソマノベースの西来路です。
皆さんとどんぐりを育て始めてから、もう一年と半年が経ちました。
いつも大切に苗木を育ててくださる皆さん、本当にありがとうございます。
5月に『戻り苗の森』の場所が決まってから、
購入者専用LINEでは和歌山県の山の様子や、皆さんの苗木が戻る森の様子を、戻り苗の森通信としてお伝えしています。
購入者専用LINEへは、購入時にお送りしたパンフレットからご参加いただけます。パンフレットを無くされた方は、info@modrinae.jpまでご相談ください。ご招待いたします。
奇数の記事は、戻り苗には参加されていない方も、Instagramで楽しんでいただけるように不定期で更新しております。
さて、
育っていくどんぐりとともに、
日差しを受けたり、水に濡れたりしたヒノキの鉢もまた
様子が変わってきているのではかないかと思います。
木材製品は使っているうちに味が出てくることも一つの魅力。
だけどメンテナンスをしながら表面を届いた頃のように綺麗にして、
いつでも新品のように使えるのもまた魅力。
今日は木鉢のメンテナンスについてご紹介します。
汚れた木鉢
こちらは、あえて雨風に晒し、汚れがつくように管理していた戻り苗の木鉢です。
皆さんにお伝えしやすいように、汚してみたのですが少し度が過ぎました…
日に焼け黄ばみ、傷とスス汚れで一年前のものとは思えません。
この木鉢を綺麗にしてみます。
皆さんも水跡や、傷がついてしまって、汚れが気になる方は挑戦してみてください。
準備するもの
・紙やすり(サンドペーパー)
・柔らかい生地のタオル
※あると良いもの
・背抜き手袋
・新聞紙
紙やすり(サンドペーパー)は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。
おおよそ1枚あたり100〜200円で購入することができます。
また、紙やすりは用途によって使い分けるために粒度という数字で分けられています。
今回は木鉢を製造いただいている木工職人 樫本さんのアドバイスをもとに、ホームセンターにて #240 を採用しました。 #180〜 #240の間が良いとのことです。
粒度や粒度ごとの役割について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
▶️ サンドペーパーの種類と選び方
汚れを落とす作業
手順をまとめると、
①木屑の飛散を防ぐ
②表面を紙やすりで擦る
③濡れたタオルで表面を拭き上げる
この3つの手順になります。
木鉢を擦るとき、細かい木屑がでます。
新聞紙などを敷いて、その上で作業をするとお掃除が簡単に済みます。
それでは次の手順へ行きます。
紙やすりはA4サイズで販売されていることが多く、
実際に使用する時には、
手のひらサイズにカットすることをおすすめします。
また、汚れ具合や、どこまで綺麗な状態にしたいかによっては、
力の必要な作業になります。
手を傷つける心配がなく、握力を補助してくれるので、
背抜き手袋の着用がおすすめです。
それでは、木目(年輪の模様)に沿って、上から下に、もしくは下から上に擦り上げるように擦っていきます。
ゴシゴシゴシゴシと擦っていくと、だんだん木屑が出てきて、汚れも落ちていきます。
擦り終わったら、濡らしたタオルで表面を拭き取ると、
汚れが綺麗になくなりました。
かなり大変でした…
タオルで拭いたことで、表面が濡れてしまっているので、日当たりのいい場所で、よく乾かして作業は終了です。
他の面も作業を進めると…
日焼けで黄ばんでいた木肌は、柔らかい桃色を取り戻し、
届いた時のような甘いヒノキの香りが戻ってきました。
木という素材は生きていた素材。
苗木と同じように時間や環境と共に変化していきます。
時間の経過を反映するのも私たちが木材が好きな理由の一つです。
汚れたままにしておいて、
木鉢の変化も楽しみながら苗木を育てていただくのもいいかもしれません。
それでは、木鉢のメンテナンスについてはここまで。
もしご一緒に戻り苗に参加されているお友達や、ご家族の方がいらっしゃいましたら、この記事をシェアしたり、一緒に作業してみてくださいね。
来月は、苗木の返送方法についてお伝えします。
ソマノベース 西来路
“木と生を共有する。”をコンセプトに、生活の中に森林を溶け込ませていくブランド、MODRINAE。
最新情報は公式Instagramから。