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MMO初心者が無課金で100日間続けてみたよ【Hit: The World】

先日、Hit: The World(以後Hit2)がリリースから100日目を向かえた。私はリリース日から1週間ほど経ってからインストールしたので、ちょうどこの記事が公開された辺りが私にとっての100日目だ。今のところ、ログインしなかった日はない。

Hit: The World-100日記念

この記事では、MMO初心者の私がHit2を100日続けてみた感想と「無課金かつMMO初心者」の視点から見たHit2の面白い点・厳しい点について書いていく。

MMO初心者の感想は意外にも需要があるのではないかと思い、今回はじめて筆を執ってみた。界隈における数少ないMMO初心者が、Hit2に対してどう思っているかを楽しんでいただけると幸いである。



▷軽い自己紹介

◇プレイヤー名:レオスピリット謙
◇サーバー:hugo4
◇所属ギルド:べじたべる
◇クラス:宝珠


【Hit2を始めた理由】

「500人規模で攻城戦ができる」という謳い文句に釣られたのが、Hit2を始めた理由だった。が、ご存じの通りこのゲームにおける攻城戦は、メインコンテンツの立ち位置ではない。メインコンテンツのつもりかもしれないが、少なくとも私の目にそうは写らない。

「HIT : The World」体験会レポート。80名のインフルエンサー / 配信者が参加し,目玉コンテンツの攻城戦に挑戦

はじめて攻城戦に参加したときは、その大雑把な内容に落胆したが、今は特に何も思うことなくゲームを楽しんでいる。
騙されてみるもの悪くはないなぁと。


【無課金生活100日でどれくらい強くなるのか?】

こまかいステータスを見せるとキリがないので、
簡単にスリーサイズ(攻撃力-命中-防御力)装備のスクリーンショットを載せておく。

スリーサイズと装備-2024/7/29現在

これでも、強くなった方だ。
24日(水)のメンテナンス終了後、非常に多くの強化素材が配布された。
中でも、「虚無のオーラ」のレベルを上げることができたのは、かなり大きな要因だと言える。

虚無のオーラ-2024/7/29現在

よくやく9から10段階目にいたる挑戦区間のところまで到達した。
アップデート以前は、5段階目あたりでくすぶっていた。
「虚無のオーラ」成長にまわす強化素材のよゆうがなかったからだ。

しかし、先日のアイテム大量配布により、やっと本格的に「虚無のオーラ」成長に取り組むことができたというわけだ。

とはいえ「虚無のオーラ」に関しては一旦ここで打ち止めといったところだろうか。
さすがに成功率5%という馬鹿馬鹿しい確率に付きあえるほど、資源のよゆうは無い。

結果として、アップデート前後を比べると表示上の攻撃力は70ほど向上した。今回の大量アイテム配布は、無課金のプレイヤーほど受ける恩恵が大きかったのだろうと思う。
行ける狩場が増えるのは非常にありがたい限りだ。


▷過疎サーバーに居るということ

どうやらhugo4は全15サーバーの中で、かなり過疎度が高いらしい。
(アラクネスが出現してもチャンネルが混雑にすらならないので、以前より薄々勘づいてはいたが…。)

【「結束の証明」ギルドランキングで過疎度を見てみよう】

過疎度の指標として先月行われた「結束の証明」のギルドランキングを1位から27位まで載せておく。
ぜひ、ご自身の所属するサーバーと見比べてみてほしい。

⇧1位~9位⇧
⇧10位~18位⇧
⇧19位~27位⇧

基本的に活発なのは上位8つのギルドで、おおむね通常のギルドランキングと一致する。(※現在、画像内6位のギルドは解体され、メンバーは他のギルドへ散らばるかたちで吸収された。)
活発なサーバーであれば、上位ギルドの累計ポイントはある一定の値付近で均一化されているだろうが、hugo4は過疎なだけあって上位ギルドの中でも差が大きい。


【過疎サーバーのメリット】

人口を擁することがMMORPGの生命線であるわけだが、過疎サーバーに居ることのメリットを感じることもある。
※あくまでもMMO初心者のライト-ミドルユーザーの所感であることに留意してもらいたい。

  1. PvPエリアで放置できる

  2. 毎週、攻城戦に参加できる

  3. モチベーションが維持しやすい


1. PvPエリアで放置できる

文字通り、PvPエリアで放置してもPKされることなど滅多にない。
というより、そもそもhugo4ではPvPが発生しないのだ。

PvPランキングは常に空席の方が多い。
たとえ通常のエリアが混んでいたとしても、PvPエリアに移ればストレスフリーで放置狩りができるというわけだ。


2. 毎週、攻城戦に参加できる

これも過疎サーバーならではの恩恵だ。
毎回、攻城戦に参加しているのは比較的熱量の高い上位8つのギルドで、必ず参加枠には余りが出る。
時々、気まぐれで入札したギルドが残りの枠におさまることはあるが、ほとんどの場合、攻城戦の参加枠が埋まりきることはない。

私のギルドはそれほど参加人数が多くないので、運が良ければ刻印できる程度だ。刻印できれば盛り上がる。ついでに何かの間違いで城主になれれば僥倖、負けてもガチャチケットが貰えるのでそれでヨシといった熱量だ。
実際、入札だけして全く参加しなかったこともある。


3. モチベーションが維持しやすい

MMO初心者にとっては、過疎地域で遊ぶ方がかえってモチベーションを保ちやすいのかもしれない。
ボス戦での貢献度が増えたりサーバー内ランキングが上がったりなど、強さの指標が分かりやすい数字がモチベーションの維持に影響を与えるケースが多いのではないだろうか。

怪物級プレイヤーの人数が少ない分、目に見えて成長を実感できる環境が過疎サーバーにはあるのだと感じる。

スリーサイズと装備-2024/7/29現在

いま一度、私のステータスを見てもらいたい。
腰を抜かすほど貧弱な戦力であるにも関わらず、ここhugo4では300位以内にとどまることができるのだ。無課金でMMO初心者の私がだ。


【過疎サーバーのデメリット】

メリットがある一方で、もちろんデメリットも存在する。

  1. ボスを倒すまで時間がかかる

  2. 取引所の出品数が少ない

  3. エデンの変異体が倒せない


1. ボスを倒すまで時間がかかる

まさしく、過疎サーバーの弊害と言えばこれだ。
直近のアップデートでボスの体力が少なくなったとはいえ、アクティブユーザーが少ないせいか、まだまだ時間がかかると感じる。

例として、最新のフィールドボスであるクルスタの討伐時間を出しておく。
hugo4におけるクルスタ討伐にかかる時間は以下の通りだ。

hugo4-クルスタ討伐時間

18:56に出現し19:27に終わっている。
討伐までにかかった時間は、およそ30分だ。

比較対象として、私のサブ垢があるkiki1(約2カ月ぶりにログイン)のデータも載せておく。

kiki1-クルスタ討伐時間

kiki1はやはり、都会なだけあってhugo4よりも早く終わる。
討伐にかかる時間は13分とhugo4の半分にも満たない。

ちなみに、私の知る限りhugo4では一回も倒せていないボスが2体いる。

ユリア-アンゲロスの共同墓地4階
アズラエル-黎明の殿堂4階

ユリア(アンゲロスの共同墓地4階)とアズラエル(黎明の殿堂4階)だ。
hugo4にもインターサーバー乱闘場で、非常に良い成績を残すプレイヤーはちらほらいるが、強いボスと渡り合えるほどのプレイヤーはまだ多くないのだと感じる。


2. 取引所の出品数が少ない

久方ぶりにサブ垢へログインして驚いたのは、取引所がにぎわっているということだった。
①kiki1のスキルブック取引所②hugo4のスキルブック取引所の画像を見てほしい。

①kiki1のスキルブック取引所
②hugo4のスキルブック取引所

もちろん、意図的に英雄スキルブックだけしか写らないように操作したわけではない。
hugo4において、古代スキルブックはほとんど店頭に並ばない。
なぜなら人口が少ない分、アラクネスなどのフィールドボスからドロップする箱を開ける試行回数も少ないからだ。

100人でパチスロを打つよりも200人で打った方がより当たりを引く人が多い。単純に確率の問題である。

確かに古代アイテムが出品されるときもあるが、せいぜい全体で2~3個といったところだ。
おまけに、需要ばかりあって供給はほぼ皆無なのでべらぼうに高額だ。

早めに、インターサーバー取引所の設置が望まれる。※8/7のアップデートにて「インターサーバー取引所」が追加される予定。


3. エデンの変異体が倒せない

「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」ではエアーマンが倒せないが、ここhugo4ではマルドゥクが倒せない。厳密にいうと、フォントゥナスやアンゲロス上層などの比較的強い地域に出現するマルドゥクが時間内に倒せない。

エデンの変異体出現に人が集まらないわけではないが、だいたいは変異体だけ倒し、肝心のマルドゥクには手を付けずに帰ってしまう。
「この人数では倒せない」と判断したのか、結果としてマルドゥクを倒せるほどの人員は残らないというわけだ。

この問題に関しては、ぜひとも運営の手腕で解決してもらいたい。
放置狩りを中断して、「エデンの変異体の方に行ってもいいかな」と少しでも多くのプレイヤーが思うために、マルドゥク討伐の報酬を改めてもいいのではないだろうか。


▷無課金初心者はブルジョワの夢を見るのか

「無課金で楽しめるの?」当然の疑問だ。
MMOで強くなることにおいて課金とは切っても切り離せない存在で、それはHit2でも例外ではない。

しかし、無課金初心者でも100日続けることができたわけだ。
現時点では、少なくとも減点要素より加点要素が上回っているゲームだと認識している。でなければ、ここまで毎日続けてはいない。


【減点要素:無課金だとここがキツイ!】

先に減点要素のほうに触れておいて、加点要素で後味よく締めようと思う。

言及したいことは山ほどあるが、キリがないので”特に”というモノまでにとどめておく。

  1. 収集コレクションの+8装備

  2. 「命中」というステータス

  3. ガチャのシステム


1. 収集コレクションの+8装備

無課金プレイヤーが上位層に追いつくためにはどうすればいいか。
地道に収集コレクションを埋めるというのは一つの手段だ。

が、強化度+8の項目がこれを邪魔する。
ご存じの通り、+8までの道のりは50%→49%→44%の壁を越えなければならない。+8までたどり着く確率はおよそ1割だ。

…。

実にもどかしい。すぐそこに強化できる項目が見えているのに、いつまでたってもたどり着けない。
一体どれだけ資源を無駄にすればよいのだろかと虚無になる。

強化に失敗したとき、何も得れないのがさらによろしくない。
スクロールのキャッシュバックさえあればいいのに、ただいたずらに時間、ゴールド、スクロールが消費されるだけである。
”無駄の三重苦”と言わざるを得ない。

収集コレクションだけは全てのプレイヤーにとって、やりやすいコンテンツであってほしいと願う。


2. 「命中」というステータス

当たらない。ひたすらに当たらない。攻撃が当たらなければ敵を倒せないので、私はまだフォントゥナスに進出できていない。

加えて、命中の収集コレクションはライト-ミドル層と、ヘビー層の戦力の乖離に拍車をかけていると強く感じる。
富める者のみが命中を上げることができ、より強いエリアで戦うことが許される。強いエリアで戦える者が、さらに強くなる。

加速度的にヘビー層の戦力が増していくのに対し、ライト-ミドル層は既存のエリアでくすぶることしかできない。この差は日に日に広がり続けている。

ゆえに、私の世界にはまだフォントゥナスというエリアは存在しないのである。


3. ガチャのシステム

「古代キャラの排出率が低すぎる!」と言いたいわけではない。もはや排出率に関しては、正直もうどうでもよくなった。

問題なのは、せっかく古代キャラを引いたのに使ってるクラスのキャラじゃないとほとんど意味がないということだ。
1500ジェムを支払えば再抽選することができるが、出るかからないものにかけるコストとしては高すぎる。

英雄キャラの時点でただでさえ排出率が低いのだから、「古代キャラ確定選択チケット」が排出されるという仕様でも問題ないはずだ。

「強いキャラ持ってるのに使えない!」というのが一番ストレス値が高いのである。


【加点要素:無課金でもここが面白い!】

100日続けてきて、それを支えるモチベーションのようなものだと思ってもらえればいい。

  1. 基本は放置でいい

  2. 一攫千金が狙える

  3. 着実に強くなれる


1. 基本は放置でいい

とりあえず放置してれば勝手に強くなっていくのが楽でいい。
いちいち画面にかじりついてやるようなゲームではないと悟ったときから、楽にプレイできるようになった。

私にとっては、いわゆるサブゲーの立ち位置である。作業しながら、他のゲームをしながら、動画を見ながら、でたまにはHitの画面を確認する。
ライト-ミドル層の私にとってはそれでいいのだ。

常にゲームに触れておきたいけど、近年の大作志向が生み出した「画面にかじりついてやるようなゲーム」をずっとやるのは疲れてしまう。
Hit2はそんな欲求の隙間を埋めてくれるようなデザインをしている。


2. 一攫千金が狙える

レアドロップアイテムを取引所で高く売るのは、無課金が富豪になる唯一の方法と言っていい。狙うのは「上位英雄武器」だ。

このHOT TIMEの期間中、アンゲロス共同墓地にこもりきりだった。
共同墓地には精鋭モンスターが密集しているエリアがあるので、そこで放置狩りをしていたというわけだ。

結果として、上位英雄武器を2つ入手し、それなりの値段で売ることができた。無課金の収入源としてはかなり多きい。
放置しているだけで常にレアドロという上振れがちらついているのが、モチベーションに大きく関わっていると感じる。

「もしかしたら…」「ワンチャンあるかも」、ドロップする確率は本当に低いので、ただの希望的観測にすぎないかもしれないが、それでもチャンスが全くないよりかは幾分ありがたいのである。


3. 着実に強くなれる

さきほど、収集コレクションのことについて文句を言わせてもらったが、無課金でも時間をかければ強くなれるという点に関してはかなり評価している。

Hit2において、その最たる例は探検手帳だ。
課金・無課金を問わず、探検手帳で強くなる道は誰にでも開かれている。

そう、このゲームは「ちりつも」なのだ。
収集コレクション探検手帳に書かれている一つ一つの項目は、微々たる上昇量かもしれない。
しかし、その一つ一つを日々積み重ねることで、昨日の自分よりも強くなっていくのである。その繰り返しだ。

"Time to Win"
これくらいの仕様の方が、私の肌感覚にはピッタリだ。


▷おわりに

果たして、こんな散文を最後まで読んでくれた人はいるのだろうか。
記事を書くことなんてほとんど初めての経験なので、さぞ読みにくかったに違いない。もしここまで読んでくれたのなら、非常にありがたい限りだ。

Hit2はまだまだやっていこうと思う。
今のところ、「引退」の2文字は霞んですら見えていない。
とりあえず、行けるとこまでやろうと思うのでゲーム内で見かけたら「あの記事を書いた人だ」と思ってくれたら幸いだ。

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