小説ですわよ第2部ですわよ4-8
※↑の続きです。
「先手必勝ォッ!」
舞は腰を沈め、眼前に立つ神沼のひとりに飛びかかる。神沼02本人はすでに死亡し、姿を似せたロボットが影武者として統治していることはモヒカン渡部から聞いていた。10体もいるのには多少面食らったが、攻撃を躊躇するようなことではない。
まっすぐ繰り出した舞の張り手が神沼の顎を捉え、かち上げる。さらに手を滑らせ、指先を神沼の両目にねじ込み、勢いのまま後ろへ押し倒した。生ぬるい感触は、相手がロボットであることを一瞬忘れさせたが、すぐに次の攻撃の