大自然と友だちに囲まれたら、大事なものに気づいた話
こんなことを自分で言うのも憚られるが、自分はしっかりものだと思う。
だがそれは義務感からきている。
そしていつもそれは
「自分がしっかりしないと周りに迷惑がかかる。」
という気持ちからだった。
だからいつも、プライベートな場面、特に誰かといると、終わった後に楽しかったという気持ちに加えて、疲れたという気持ちがやってくる。
今回は久々のグループ旅。3日間楽しめるかな?という期待と不安が入り混じる。
でも、今回はびっくりするくらいにその心配が吹っ飛んでいった。
今ごろはオホーツクの海に着地して、海流にのってどっかいったかな。おおげさかもしれないね。
ということで、あいかわらずあまり文章は上手くないけれど、自分の言葉で感情のいくつかを綴ってみようと思う。旅行記というよりは自省録に近いかもしれない。
1.目の前を全力で楽しむ
いきなり何を当たり前なことを、と思うかもしれない。自分でもそう思っていたし、できていたつもりだった。
でも、
燃え盛るような紅葉があって
透き通るようなきれいな湖があって
夜空を埋めつくさんばかりの星々があって
いろんなものが溶けていくサウナがあって
こっちを撮って!と準備万端の友だちがいて
問答無用で目の前と向き合い続けていたら、いつのまにか「自分はここにいていいんだろうか」みたいなネガティヴな感情は消えて、いつのまにか笑顔が増えていた。
自己啓発系の本でも、ウェブサイトでも、インスタで流れてくる投稿でも見つけられなかったものが、ここで見つかった気がする。
旅の最後に、らんぼーはよく笑ってて、旅行好きなんだなって思った、と友だちが言っていたのを今でもよく覚えている。
2.本当に迷惑かけてた??
旅の道中、ことあるごとにごめんと言っていた自分に友だちがこう言った。
「どうして悪くもないのに謝るの?何も悪いことしてないじゃない。今度何も悪いことしてないのにらんぼーがごめんって言ったら、わたしはその時もいうから。」
はっとした。
「謝りぐせ」が無意識に染み付いていたこともさることながら、謝ることがコミニュケーションの潤滑油だと思っていたけど、そうじゃなかった。
確かに、自分が変なことをしていたり、相手がイヤだと思ったらはっきり自分に対していってくるだろうから、自分が悪いことをしていないのに謝るのは変なのだ。
迷惑をかけていると思っているのは自分だけだった。そしてそれが、実は相手に負担をかけていたなんて…
これからは「謝ること」の使いどころを間違えないようにしよう。
3.もっと人に頼っていい
そもそもなんでも一人でやろうとすること、もっといえば、一人でできるなんて思うことの方が傲慢だったのかもしれない。
そして、自分も(へたくそながら)ヘルプを出せるようになった。
何回コーヒーを買ってもらっただろうか。何回ナビを手伝ってくれただろうか。何回動物の飛び出しを見張ってくれただろうか。
自分から言い出せなかった、お願いという一言をスムーズに言えるようにしてくれた友だちには本当に感謝している。ありがとう。
この旅を通して思ったことは、もっと自分にも相手にも素直になるということだった。今までを振り返ってみても、本当にイヤなやつなんかいなかったはず。
なのに、
いつからだろう。
子どもの頃に病院にお世話になっていた時期だって、親にコロコロコミックをせがみ、友だちとゲームしていた時も強気だったらしい。
でも歳を重ねるごとに、自分に起きたことを理解しようとした結果、自分の力で治したんじゃない、みんながやってくれたのに自分は何もできなかった、だから自分は恩を返し続けなきゃという気持ちに変わってしまった。
そして何もできない自分に絶望し、自分は何も返せていないから役に立っていない、だから、自分は周りと違う、普通じゃないという気持ちになった。やけを起こしては、親を何回泣かせたことだろうか。
周りと友だちになりたいのに、いつのまにか人と関わることを避け、せっかく友だちができても、一緒にいるのに、孤独だなぁって感じていた。(それがいつの間にか「地球に留学する宇宙人」という感覚になった。宇宙人は孤独なのか、という点には議論の余地がある気もするが。)
でもこの3日間を通して感じたのは、自分がただ勝手に解釈を難しくしていたことだった。
自分がどんな気持ちを経てきたとしても、目の前あるものは変わりがなくて、ただ自分の捉え方次第だったんだということがわかった。
自分の気持ちもそうだ。そうなる気持ちを持っているという事実だけを認める。それに対して自分はダメなんだとか、評価を加えることはしない。
なんだ、それなら自分にもできそうだ。自分の気持ちを大事にしたら、もっとみんなと一緒にワイワイできるかもしれない。
1年後、3年後の未来が分からなくたって、目標が見つからなくたって、「死ぬまでにやりたい100のこと」がすぐに埋まらなくたって、どんなことがあるか分からないけど、多分きっと大丈夫だ。
もっと自分を大事にしよう。
いつか訪れるその時にはきっと、宇宙人から地球人に国籍(星籍?)変更できるはず。そのために毎日、小さくてもいいから、階段を登っていく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?