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フィッシュボウル・ウインドウ

 フィッシュボウル・ウインドウについて考えてみましょう。
 フィッシュボウル・ウインドウ(Fishbowl Window)は、対話を深めつつ参加者全員で内容を共有するための方法論です。立場の異なる参加者がお互いの観点を理解し、傾聴することを促進します。この手法は、プロジェクトマネジメントにおいても有用です。

 具体的な進め方は次の通りです。
①空間の中心に2つから10のイスを円を描くように配置します。
②内側の円に座る人が対話をする人で、外側の人は対話を眺めます。この外側からの観察が「フィッシュボウル(金魚鉢)」と呼ばれています。
③2つの進め方があります。一つは同じ人たちがずっとフィッシュボウルに入って対話を続け、時間になったら入れ替わるスタイルです。もう一つはフィッシュボウルの中に一つの空席を用意しておいて、誰か話したくなった人が外側から一歩踏み出すことができるダイナミックなスタイルです。誰か一人がフィッシュボウルに入って空席に座ったら、代わりに一人がフィッシュボウルから出て、また一つの空席を作ります。
④最初に対話する人が内側の円に着席し、ファシリテーターによって進められます。外側の人たちは対話の要点や気づきを付箋紙やノートに書きます。
⑤対話が終了したら、参加者全員がペアになり、フィッシュボウルで聴いたことや感じたことを交換し合います。

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