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カンバンボード

 カンバンボードについて考えてみましょう。
 カンバンボードとは、作業を可視化し、効率を高めるために設計された、プロジェクト管理ツールのことです。「やらなくてはいけないタスクが溜まっており、どこから手を付けるべきか把握したい」「どのメンバーがどんなタスクを行っているかすぐに分かればいいのに」といったニーズに応えてくれるツールです。カンバンボードは、タスクを可視化し、進行をコントロールするタスク管理手法です。おもにアジャイル開発の管理によく使われます。
 カンバンボードは元々、1940年代にトヨタ自動車で開発された手法とされています。自動車工場の現場で、生産チームや倉庫チームが意思疎通を図るために稼働状況を看板に書いて受け渡したのが発祥といわれています。アナログな手法から始まったカンバンボードですが、現在でも盛んに使われている手法です。特に、大人数が関わり状況がリアルタイムに変化していくソフトウェア開発の現場やアジャイル開発の現場などで使われています。こうした開発の現場で使われるようになったのは2000年代の初めとされており、まだ歴史は浅いといえるでしょう。
 カンバンボードは、通常、ボード上に列を示し、それぞれの列にはタスクや作業の状態を示すカードが配置されます。典型的なカンバンボードには、"To Do"、"In Progress"、"Done" などの列があります。このボードは、仕事の流れを可視化し、タスクがどの段階にあるかを把握するのに役立ちます。チームは、カードを列から列へ移動させることで、タスクの進捗状況を追跡し、作業の優先順位を決定することができます。

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