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弟との思い出

僕には身体の不自由な弟がいた。

僕が小学5年生の時に一つ年下のだいちゃんの誕生日が開かれることになった。条件はプレゼントを持っていく事だ。

僕は80円でコーラを買ったが、お金持ちのだいちゃんに失礼だと思い行くのを諦めた。

当時の写真があったので見ると、僕と弟が半泣きの顔で写っていた。弟は身体が不自由なので誕生日に誘われたが行けない。弟は悔しくて半泣きだった。

僕はその時こう考えた。僕が自動車の免許を取り弟の足になろうと。
僕はまだ10歳で免許を取るまでに時間がある。それで弟を連れて色々な所へ歩いて行った。

ここで僕は弟の立場で考えることを、苦し紛れに編み出した。
こうしたら弟は嬉しそうだった。
僕は今でも弱者がいると助けているし、相手の立場で考えている。これは弟の存在から来ていると思う。

僕には切ない思い出だ。

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