祖母との思い出

僕が幼い時、家でヤギとうさぎと鶏を飼っていた。
それでヤギの乳や鶏の卵を頂いていた。

ある時うさぎが子供を産んだ。
僕は祖母に連れられて小屋に行くと、祖母が棒にうさぎのウンチなどの匂いをつけた。
そしてうさぎの子を棒でそっと移動した。
「おばあさん。どうしてそんなことするの?」
「うさぎはな、子供に人の匂いがつくと殺しちゃうんだよ。」と言った。

ヤギが出産する時は僕を立ち合わせた。
お尻から子ヤギが出てその後にも袋状のものが出てきた。
子ヤギはすぐに立ち上がった。

鶏は年末になるとさばいた。
僕は一部始終を見た。
その晩頂いた。

今から思うと動物の営みを見させられた。
特に示唆されたわけでもなかったが、今でも動物の縄張りを犯さないように気をつけている。
人も動物だから相手の領域を犯さぬようにしている。
多分これが僕のやさしさに繋がっていると思う。


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