銘柄整理 9959アシードHLD

9959アシードHD

■会社概要(四季報から)
独立系自販機オペレーター企業唯一の上場企業
酒類・飲料の製販事業を展開。自社商品扱う自販機運営も推進。上期偏重。配当性向30%目安
連結事業 自販機運営リテイル60(1)、飲料製造38(10)、不動産運用1(57)、他1(-1) <23.3>

■バリュエーション(12月28日現在)
時価総額84億円、PER11.8、PBR1.16、利回り2.56%、自己資本33.9%、ROE11.2、ROA3.6、大株主サンコモト(会長の会社)

■トピックス
11/10優待拡充 100株 前:クオカード500円 新:クオカード500円もしくは自社商品1000円相当

■事業と直近の状況
いくつか会社があるので社名+所在地で記載

1、自販機運営リテイル(売上高トップ)
会社名:アシード 所在地:東京 (子会社いいじま茨城)
自販機業界は後継者難、事業譲渡案件増、効率化を伴った事業規模の拡大。全国で28,000台を運営、今期東北地区で約750台の自販機営業権の譲り受ける。日本には自販機いくつあるんだろうか。缶チューハイの小売り導入は4,000店舗、認知度必要、これも伸びしろありそう(試飲してみよう)。価格改定進みコスト吸収。

2、飲料製造事業(高利益事業)
会社名:アシードブリュー 所在地広島、宝積飲料・広島、河村農園・大分、静岡ローストシステム株式会社・静岡お茶、マルサン萩間茶株式会社・静岡お茶
炭酸缶ラインの東西2拠点体制、中核事業に成長、設備投資実施し需要拡大狙う、炭酸缶軸に数量増。価格改定で粗利改善。
西の製造設備更新(生産能力増)200万箱から400万箱と倍になる、OEMならぬODM(PB商品の企画立案から製造生産まで)営業を強化。

3,不動産運用事業(利益貢献)
会社名:アオンズエステート 所在地:広島

4,その他
会社名:ロジックイノベーション所在地:岡山、
物流、子会社化でいつからどれくらい内製化の効果がでるのか

■市場規模
下の構成比でいくと199万台も、今後も減少が続く。

■成長ドライバー
1)高利益事業の飲料製造の伸長は、西工場更新(増産)と、ODM営業で伸びしろどこまであるか。
2)売上構成比一位の自販機運営はM&Aによる効率化がどこまで進んで収益化できるか、売上規模が大きい分貢献度も高いと考える。が、そもそも自販機事業に将来をどう見出しているのか聞きたい。
3)自販機運営と飲料製造でシナジーが見込めるのは自社ブランドの低アルコール飲料の拡大と、子会社化したお茶事業(ECサイトの評価は高かった)の貢献度?

■IR質問(これから)
1)自販機市場をどのように考えているか
2)自販機運営リテールの第四四半期のみの実績だと営業利益がマイナスになっているがその要因は?また、M&Aによる効率化について現在の状況と今後について(どこまで吸収すれば収益化できるか、規模だけの問題か)
3)飲料製造事業における自社、OEM、ODMの比率を教えてほしい。また利益率も。(たぶん自社商品のほうが高いとは思うけど・・)
4)小売りへの販売展開について(どうやって、どのエリアから、いつぐらいから、どれぐらいまで考えているか)
5)新紙幣導入による御社コストはどれぐらいで、影響はどれくらいあるか

■競合他社との違い
上場企業で四季報では二社、2590ダイドーG、2533オノエンHとあるが、実質ダイドーになるだろう。

■経営者の問題認識と今後の方針について(決算説明動画から)
1)国内 
アシードブランド「アスター」を軸に販売拡大に努め、「アシード」ブランドの品質の高さを多くのお客様に認知、総合的なブランド力向上を推進いたします。
2)海外展開 
アセアン諸国を中心に投資を積極的に推進、投資先であるハロンビールとのアライアンスも視野(トレンドである)低アルコール飲料及び清涼飲料市場を開拓

■目標株価:12/28現在618円
24年3月EPS73.4円と算出(根拠下記)
1)現在PER(11.8)からの目標株価は866円、+40%の上値ありか
2)過去三年ヒストリカルPER(13.15)からの目標株価は965円
3)同業他社参考PERもダイドーはPER101倍とちょっと参考にならず
よって、中間の900円を一旦は目標株価としたい。

四半期事業別予想
24年3月予想

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