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11月 いくつかのこと

11月、とてもとても長く感じた。
沈んで、沈んで、沈んだ。
大きな不安に襲われて、自分の気持ちなどどうでもよいと感じてしまうタイミングが多くあった。
どうでもよくないよ。
あきらめたくないよ。
ただ、今の自分、どうすれば元気づけられるかがわからない。
立ち止まっているわけではないけれど、なかなか成長せず、苦手なことが多すぎる自分がとてつもなく恥ずかしい。


春から突然冬がきたような感覚に戸惑った。
冬がきてからというもの、感情があまり動かなくなってしまった。
音楽を聴いても本を読んでも動かなくて、私はつめたい人間だなと思った。
きらきらとしたスノードームやアドベントカレンダーを買って、心をくすぐられるものに意識を向けた。

どうやら、行き場をなくした思いは、届くことも消えることもなく、その場にあり続けるらしい。
目に見えるものだけが全てではないから、できごとや時間、ことばにならない思いも含めて、ただ“存在”として存在し続ける。
弱すぎるわたしは、無意識にふらっと戻ってしまうことがあるかもしれないけれど、きっともう大丈夫。

自分しか知らない痛みで、誰かの痛みを考える行為は無意味なのだろうか。
仮に意味が無いとして、考えても仕方がないことは考えない方が良いのだろうか。
私には知り得ない苦しみの中にいる人を、救いたいだとか寄り添いたいだとか思うことは、こちらのエゴなのだろうか。
この答えがずっとはっきりしないまま。

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