スクリーンに吠える①

   ①


映画の表現の目的は単に情調のための情調を表現することではない。幻覚のための幻覚を描くことでもない。同時にまたある種の思想を宣伝演繹するためでもない。映画の本来の目的はむしろそれらのものを通じて、人心の内部に顫動するところの、感情そのもの、本質を凝視し、かつ感情をさかんに流露させることである。 

               【 つづく 】


 


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