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人間の価値

私が今一番思っていることは「人間は機械とは違う」ということです。

2023年、大谷翔平選手がメジャーリーグでアジア人初のホームラン王を受賞したものの靭帯を損傷、二度目のトミージョン手術を受けリハビリ期間に入っています。10月21日、山崎まさよしがライブ中に歌を歌わずトークをしたいと言いながらも8曲を披露しましたが炎上、当該ライブは希望者に返金という事態になりました。10月24日、ロックバンドBUCK-TICKのボーカル櫻井敦司がライブ中倒れ帰らぬ人となりました。

私は日本人の頭はおかしくなってしまったのでないかと思っています。現政権のせいで日々上がり続ける税金に苦しめられ働き続けている一般層がほとんどなのに、なぜ著名人に「もっと頑張って」「毎日テレビで見ていたい」と言えるのか?もし自分たちが不等に過労酷使されていると思うなら、それを主張する場は自分の応援対象ではないのでは、と。

人間は機械のように酷使し続けてもほとんど劣化なく動ける生き物ではありません。ぜひ今すぐ「ライブ中に倒れた歌手」で検索してみてください。高音やファルセットを使って歌う場合それは母親が母乳を出すのと同じように、人体を疲労させるもので、すぐに故障につながるわけでないにしても血管にとってはやさしくない行為です。息をするように簡単に歌っているように見えるとしたらそれは錯覚です。

大谷選手の場合はもっと複雑で、本人もファンのために頑張りたいと、怪我をおして試合に出ようとするそうで、私はそれを聞いてもっと自分のことを大事にしてほしいと悲しい気持ちになりました。まるで増税ばかりの政府をどうにもできていない庶民の苦しみの代わりに敵を倒すヒーローのようで「自分の人生のために長く選手生活を続ける」という、本人と真のファンのためには良いはずの生き方を犠牲にしていると感じたからです。

話をもどして山崎まさよしのライブについてですが、彼がそういうライブを行ったのは自分の健康のためと、事務所後輩の長引いている喉の不調のためであったはずで、つまり彼の本当のファンであれば簡単に推察できる「理由のある行為」でした。オフィスオーガスタに、もうずっと喉の不調を抱えたまま年間に何本ものライブを行う後輩がいて、私も今年2回ライブで聴きましたが、一時期の浜崎あゆみのように歌いすぎて痛めたような声をしていました。

"歌いすぎて喉をいためる"ことや"登板しすぎて故障する"ことはメンテナンスで補い切れることではなく、適切な休養なくしてコンディションを戻すことは難しいはずです。私はBUCK-TICKのファンではありませんでしたが「ファンのためだから」という理由でステージに立ち続けたせいで二度と見ることができなくなるほどなら、もうどれほど非難されようとも断固として中止する選択をしてほしいと切に感じました。

この頃の日本にはメディアを騙ってネットで炎上をあおるような反社会的コピーライターが多く存在しています。そういった人間はどこからか日本の国益になる存在をつぶすための組織から金銭を得ているのではないかと思います。そういった存在に対抗するためには、事情を知っているファンや、日本をよくしようとしている人々が、より強く「本当に使い潰すような生き方を肯定したいのか?」とネット上や仲間に問いかける必要があるのではないでしょうか。

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