コリンポシェ愛好家によるコリンポシェ解説
開幕から絶好調のレイズに綻びが...クローザーフェアバンクスの怪我、
去年チームを支えたアダムの不調、サイドハンドスイーパー軍団
そんなチームを支えるセットアッパーコリンポシェに、ついて解説していきたいと思います。
まず彼について端的に説明すると、四球でピンチを作りヘイトを集めるサウスポーです。
なぜそこまでヘイトを集めるのか、その理由にチームの先発陣の四球の少なさにあると思います。今季レイズ先発のBB%は7.8とMLB平均の8.4を下回っているテンポの良さが魅力です。
そんな先発陣の後を投げるポシェがヘイトを集めるのは、仕方のないことです。ガンガン浴びせましょう。
この説明だけ聞いたら、微妙な投手と思うかもしれませんが、このポシェという投手は一人前のセットアッパーです。
まず今季の成績は、防御率2.36と優秀です。僕がごちゃごちゃ言ってるだけで、ポシェ自体は優秀なセットアッパーなんです!
そんなポシェについて今回解説していきたいと思います。
まずポシェの成績推移を見ていきましょう
19年 防御率4.70
20年21年TJにより出場なし
22年防御率3.99
23年防御率2.36
なんだよ!確変の雑魚やん!と思う人もいるかもしれません。しかし、彼の成績の向上には理由があるのです。
彼の活躍には、もともとxstatsがよかったこと、コマンドの向上があります。
彼のxERAは
19年 2.93 22年 3.51 23年3.02と非常に優秀なのです。なので今季の成績にはなんの驚きもありません。
ここまで指標がいい理由には彼の球質が、関係しています。
彼が一番投げているボールフォーシームの球速と回転数です
92.4mph 2259rpm
とこれだけみると平均以下のボールに見えますが、彼のすごさはここからです。
vs Avg(同じ球速・リリースポイントで投げられたフォーシームと比較した変化量)が縦方向に+3.1とMLBトップクラスの数値です。
回転数が少ないのにも関わらず、そこまでホップするのは回転軸の良さと回転効率が関係しています。
回転効率は98と優秀です。
リリース時点でのボールの回転方向を表した図です。これを見るとほぼ縦に近い回転軸をしているのがわかります。
この回転軸と回転効率により、ポシェの速球は高いホップ量なのです。
さらに、彼はエクステンションがよく体感速度は93.5mphと実際の球速92.4mphより1mph以上高いのです。
この球質のすばらしさはstuff+で表すと+131で、これはMLB全投手で29位でポシェの球速を考えれば異常な数値です。
このような高いホップ成分とエクステンションにより、ボールの上っ面を叩かせポップフライを打たせることで、このxstatsを実現しているのです。
さらにポシェは今年コマンドを改善しています。
去年まではフォーシームを真ん中付近に投げ込むことが多かったのですが、今年は高めに投げ切れています。スライダーも低めに投げ切れています。
このコマンドの改善も成績の向上の一つの要因だと考えました。
最後に、彼はノーコンでとてもむかつきますが、彼のデータを見てるうちにこいつは大成してほしいと思える投手だと思えるようになりました。
彼のようによく思ってない投手でもデータを見れば好きになれるようになるかもしれないので、みんなも調べてみてください!
見るに堪えない文章でしたが、ここまで読んでくださったみなさんありがとうごさいました!
【参考文献】
Major League Leaderboards » 2023 » Pitchers » 36 | FanGraphs Baseball
Statcast Search | baseballsavant.com (mlb.com)
Colin Poche Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com | baseballsavant.com
サムネ提供
@Refsna_MLB
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