未来へ繋ぐルール5エリジブル活用術
はじめに
シーズンも終盤、激しいポストシーズン争いが繰り広げられる中、そこから脱落したチームも増えてきました。しかし、そんなパワーバランスも大きく変わる季節がやってきます。そう、オフシーズンです!
オフシーズンの注目ポイントとしては、ルール5ドラフトがありますよね?各チームがどのプロスペクトをプロテクトするかで頭を悩ませることでしょう。
そして、プロテクトしきれなかった選手をフル活用するレイズのトレードで獲得した選手を詳しく見ていきましょう。
チームを支える主力選手
まずは、ルール5ドラフト対象者を放出し、今チームの主力へと成長した選手を紹介します。
1.TB獲得 ピートフェアバンクス
TEX獲得 ニック ソラック
(2019)
本格的にMLBを見始めた当時の私は、いくらルール5対象とはいえAAAでOPS.838の好成績を残しているソラックで、8試合で防御率が10点近かったフェアバンクスを獲得したのは少し不満でした。
しかし、結果的には大成功でした。フェアバンクスはレイズ移籍後ずば抜けた奪三振能力で頭角を現し、契約延長を勝ち取り、チームのクローザーとしての地位を確立しました。
2.TB獲得 ホセシリ
HOU獲得 ジェイデンマーレイ
BAL獲得 セスジョンソン
(2022)
22年は、今MLBでプレーしているタージ・ブラッドリー、カーティス・ミード、オズレイビス・バサベなど、プロテクトするべき選手が多い年でした。
その中で、ルール5対象の2人、マーレイとTJ手術を受けたジョンソンをうまく弾にして、怪我などで手薄だったCFのエリートディフェンダーのシリを獲得しました。
打撃面でシリはパワーはありましたが、三振がとても多く四球も選べない選手だったのであまり期待はされてませんでしたが、レイズ移籍後、より積極的に振るようになり、25本のホームランを打ってチームに欠かせない存在に成長しました。
未来を背負うプロスペクト
次に、ルール5対象者で獲得したプロスペクトたちについて紹介します。
1.TB獲得 カーティスミード
PHI獲得クリストファーサンチェス
(2019)
クリストファー・サンチェスはA/A+/3Aで75.2回投げ、防御率2.26と好成績を残していましたが、プロテクトされるには至らず、18年三月に契約したばかりでルール5から遠いミードとトレードされることになりました。
ミードはRkで好成績を残していましたが、まだまだRkレベルでこのまま順調に進むとは思っていませんでした。しかし、ミードは良い意味で期待を裏切り、MLB全体34位のプロスペクトとして今季MLBデビューしました
Curtis Mead - Stats - Batting | FanGraphs Baseball
2.TB獲得 ジュニアカミネロ
CLE獲得 トビアスマイヤーズ
(2021)
AAAまで到達し、MLB一歩手前だったマイヤーズを放出し、ミードと似た好成績を残していたカミネロを獲得しました。今回はミードのようにはいかないと大きく期待せずに見ていましたが、カミネロはミード以上の成果を残してくれました。
特に今季は凄まじく、マイナーで今季2人しか成し遂げていない3割30本を打つまで成長し、MLB全体6番目のプロスペクトとなりました。打球も恐ろしいほど速く、110マイル以上の35回打球を放ったのは大谷翔平に匹敵するほどです。
Junior Caminero - Stats - Batting | FanGraphs Baseball
ネクストミード,カミネロ候補サンティアゴスアレス RHSP
最後に紹介するのは、去年ゼイビアエドワーズとシャギワを放出して獲得したサンティアゴスアレスです。
彼は18歳で防御率1.52(Rk,A)の好成績を残した選手で、今季のBB%は5%と四球を全く出しません。さらに変化球の評価も高いので、これからが楽しみな投手です。
Santiago Suarez - Stats - Pitching | FanGraphs Baseball
最後に
期待してた選手がトレードで去っていくのはとても辛いことですが、同時に新しい選手への期待もあり、感情ぐちゃぐちゃで楽しめるのもMLBの魅力だと思います!
長い文章になりましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?