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愛すべきレイズの新星ケビンケリー

好調のレイズの弱点だったリリーフ陣…
しかし、6月は救援防御率は2.48とリーグ1位と好成績を残す。
この好成績に大きく貢献したレイズの若き新星ケビンケリーについて解説していきたいと思います!

彼の悪かったところは、打たれるときはぽんぽんヒットを打たれて非常にむかつきます。特にむかついたのは、NYY戦で大炎上してチームが負けたときこの特徴がはっきりと表れたと思っています。

この説明だとまたこいつ雑魚投手解説してるのかよ…と思われるかもしれませんが、彼は非常に優秀な中継ぎ投手です。
今季の成績は防御率2.79と好成績を残していて、さらに6月は11イニングを投げ、防御率0.00と素晴らしい成績を残しています。

なぜこのような好成績を残せるのか、まず彼の球質から解説していきます。
球種   球速  回転数
シンカー    90.5mph  2138rpm
スイーパー 76.2mph  2473rpm
カッター     87.3mph  2258rpm
4シーム       92.2mph  2096rpm
これを見るとカスに見えます。しかし、彼の最大の特徴はリリースポイントにあります。


リリースポイントを表した図

これを見ると非常に低い位置でリリースしていることがわかると思います。
数値で表すと、縦のリリースポイントは3.72とMLBで6番目に低いです。
さらに、彼はエクステンションの数値も7.3とMLB13位と非常に優秀です。

次は球種ごとに解説していきます。

まずシンカーは、中途半端な高さに多く投げていてバッターからは浮き上がる軌道から沈んでいくように感じているでしょう。これによりゴロを打たせることができ、ケリーのシンカーの平均打球角度は-1とかなり低くなっています。
スイーパーはシンカーと逆の軌道となっていて、組み合わせることでシンカーとの相乗効果を生み、空振りがもっとも多い球種です。

フォーシームはほぼ投げていませんが、使えるようになれば更なる飛躍につながると思います。

次にカッターです。このボールは4月こそ打ち込まれる場面が多くありましたが、5月からはハードヒットを一本も許してません。最近の飛躍にはカッターが有効に使えていたことが一番の理由だと思います。

ボールの軌道などから予測されたボールの回転方向

このカッターがなかなか面白い球種で、ホップするような球種だということです。さらにVAAはカッターを投げる右投手のなかで最も低いです。
ここまで浮き上がるようなカッターを投げる投手はいないと思います。
それを高めに投げ込むことで空振りを多く奪っています。

最後に今回ケリーについて解説してきましたが、この投手を発掘してきたレイズの目利きには毎回驚かされます。
未来あるこのレイズの新星をみなさん応援よろしくお願いします!

【参考文献】
Kevin Kelly Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com | baseballsavant.com

Pitch Leaderboard v5 | Tableau Public

画像提供
@Refsna_MLB

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