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大阪フィル第561回定期ー波乱の旅ー

【前説】


9月23日に、大阪に遠征して、大フィルを聴いてきた。素晴らしかった。これだけなら、どうということもない日常だが、終わってみると、二日間にわたる壮大なドラマとなった。
ちと長いが、曲がワーグナーだったので、ご勘弁を。

【プロローグ】

大フィルは朝比奈さん時代から「東京定期」をやってくれている。朝比奈さんの晩年は全部聴いていた。その後、大植さんのときは、たまたま他の予定とバッティングしたりで聴けず、しばらく東京定期が途絶えた。井上さんが後任になったとき、丁度バッタリお目にかかったので「東京定期を復活させてください」とお願いしたら、ショスタコをやってくれた。井上さんから尾高さんにバトンタッチして、ブルックナーの3番。昨年のブルックナー9番は流れてしまったが、今年は5番。さらに今年はミューザのサマーフェスタにも来てくれた。

ただ,オケはホームグラウンドで聴くというのも楽しみの一つ。ウィーン・フィルを楽友協会で,ベルリン・フィルをフィルハーモニーで聴くと,やはり格別である。伊勢の赤福も,お土産で貰ったものとくらべると,お伊勢様の門前の店で食べたのは,やはり格別であった。

大フィルについては,かつて,3回,大阪で聴いたことがあった。ただし,全て,ザ・シンフォニーホール。2001年の「朝比奈隆の軌跡」で,ブルックナーの5番・8番・9番だった。朝比奈さん最後の年。音響的には申し分なかった。

あれから,20年ちかくたって,一度はフェスティバルホールで聴いてみたい,あのエントランスの赤絨毯の大階段を登ってみたい,と思っていたところに,9月の定期では,尾高さんがオール・ワーグナープロをもってきて,しかも歌手が池田香織さん。さらに,2日目は祝日(23日)の午後3時開演。これは,聴きに来いというメッセージとしか思えず,チケットを入手して,当日を待った。チケットは,場合によっては当日大阪で発券してもいいかなと思ったが,いつも通り前日に自宅近くのコンビニで発券した。

【9月23日】

 7時20分起床。朝食後,新宿経由で東京駅へ。
 新幹線のチケットは,エクスプレス予約で買うので,いつものように当日の朝,在来線の中ででも,とも思ったが,今回は三連休。そして前の三連休は台風に潰されていた。その鬱憤晴らしのように,新幹線のチケットが売れていたので,前日のうちにエクスプレス予約で新幹線のチケットをとっておいた。7号車のSwork車両。仕事をしながら行くので丁度いい。当日朝見てみたら,軒並み満席。よかった。
 東京駅に着いたら,もの凄い混雑。有人の窓口が長蛇の列になっている。
 こちらは予約済みなので,それを尻目に改札に行こうとしたが,ふと,iPhoneの機種変をしてから,エクスプレス予約のスイカの紐付けをやっていなかったことに気がついた。そこで今日は券売機で発券して乗車。9時50分位の新大阪行きののぞみ。
当初は比較的空いていたが,新横浜からはかなり混み合った。

車内でニュースを見ていたら,セブンイレブンのチケット発券システムがダウンしているという情報。一瞬ひやりとした。先日,新幹線が止まって,演奏会に行けなくなった人が,「未発券なので譲ります」というメッセージを出していたことがあった。それが頭によぎって,大阪に着いてからチケットを発券しようかと考えたこともあった。しかし,セブンイレブンなら大阪にもたくさんあるし。しかし,いつもと違う事をするとろくなことがないので,前日に発券しておいた。それが正解だった。

12時15分過ぎに新大阪着。そこから御堂筋線にのり,なんばへ。エスカレーターで右側に立ったとき,ああ。ドイツも右側立ちだったなぁ…と感慨。

昼食は,すでに決めていた。というか,旅の目的の3割くらいはこれ。自由軒の名物カレーと串カツ。名物カレーは,カレーソースをご飯に混ぜてから皿に盛って,真ん中に生卵を落として出してくれる。織田作之助が食べていたというのであるから,年季が入っている。ちょいとウスターソースを垂らして,よく混ぜる。


なんとも懐かしい味。mixiに書いていた日記を検索したら,ここで食べるのは2007年の6月30日以来。ちょいと値段は上がったが,味は変わらない。おばちゃんたちの接客も昔通り。もっとも,当時のおばちゃんはー女将さん以外はー代替わりしていたが。

サッと食べて,久し振りに街を散策。御堂筋をホールに向かって歩く。少し雨が落ちてきたので,一駅だけ地下鉄に乗り,淀屋橋で下車。ここにくるのは,大阪地裁で事件をやっていた頃以来だから,20年以上前か。なにしろ,まだ電話会議すらやられていなくて,書面をもっていって陳述。尋問は主尋問に一期日,反対尋問に一期日,尋問が入るのは3ヶ月に1回という時代だった。

淀屋橋から堀沿いに,日銀の大阪支店の脇を歩いて,フェスティバルホールへ。写真で見ていた,赤絨毯の大階段を踏みしめて,入口へ。なんと,クロークが開いていたのでリュックを預けて,席に向かう。長いエスカレーターで上がると,そこは一階。更に階段でもう一階上がる。

2階の1列めの右端の席だが,サントリーホールで言うと,LCの感じ。とても舞台がよく見える。フェスティバルホールのステージは,朝比奈さん時代の映像で何度も見ていたが,改装されてかなりきれいになっていた。

開演5分前になり,鳥のさえずりのような音。おもしろいベルだ。

最初の曲はリエンツィ序曲。オペラ全曲としては,あまり上演されない曲であるが,実は合唱がうまく使われていて,面白い曲である(初めて見たのはウィーンだったが,そのときは、プレミエはメータが振ったが、そのあとは、国立歌劇場合唱団の合唱指揮者のドゥンスヒルンが振っていた)。序曲も,ワーグナーらしいターンがみられ,金管や打楽器が効果的。広いステージに一杯にひろがったオケが,伸び伸びと鳴り響く。
掴みとしてはなかなかよかった。

そして2曲目は,小編成のオケ,というよりアンサンブルと言っても良いくらいの編成で,ヴェーゼンドンク歌曲集(ヘンツェ版)。池田さんの吸い込まれるような深い声でしっとりと。3曲目の「温室にて」は,トリスタンとイゾルデの第3幕の冒頭の音楽。とても聴き応えがあって,尾高さんの寄り添うアンサンブルも,美しかった。ここで休憩。

休憩時にホール内を歩いてみた。とても趣のある建物。1階席のホワイエが,ほの暗く,いい感じだった。

後半は,いよいよ神々の黄昏。
まず夜明けから。コントラバスのピチカートと弦のターンが繰り返されていくところを聴いていると,ワクワクしてくる。そして,あらためて知ったのだが,コントラバスのピチカートは,最初は全員ではなく数名,そして2回目から全員が繰り返していく。こういうところも芸が細かい。

ここは管弦楽だけだが,尾高さんの渾身の指揮で,大スペクタクルが展開されていく。ホルン奏者が舞台袖に向かう。そして袖からジークフリートのホルン。それを吹くと,すぐに自席に戻って吹き続けた。

ラインへの旅がフェイドアウトすると,舞台が暗転,そして再度明るくなって,ジークフリートの葬送行進曲。これも,大きなフェスティバルホールで,大フィルが伸び伸びと歌いあげるので,胸に迫るものがある。

そして,再び舞台が暗転して,再度明るくなり,黄昏のフィナーレ。そこで,池田さんがステージに現れる。まさにブリュンヒルデ。思えば,2020年3月のびわ湖リング。フィナーレの神々の黄昏。中止にさせられ,辛うじて,無観客配信でみることができた。もちろんそのときできる最善の方法だったとは思うが,もどかしかった。
今日は,同じ空気の中に,オケと池田さんがいる。もはや役を自分のものにしているといっていい,堂々たる歌いぶりだった。
そのむかし,このフェスティバルホールでは,ウィントガッセンとニルソンがトリスタンとイゾルデを歌っている。もちろん自分はその舞台は見ていないのだが,そんな「歴史の繋がり」すら感じさせられた。

ブリュンヒルデの歌が終わり,管弦楽はライン川の奔流,ワルハラの炎上を奏でていく。そして今回はなかったけれど「Zuruck Vom Ring!」を心の中で歌った。
救済の動機がなり,全ての音が消える。しばしの静寂。そして拍手。すばらしい。お客さんもすばらしい。

おわってしまった。
ゆっくりとホールをでて,荷物を受け取り,大阪4大オケのブラーボタオルを購入。そして,もう一度赤絨毯を歩いて,建物を後にする。


当初は,ホールの下で何か食べようかと思っていたのだが、あまりおなかも空いていないので,すぐに東京に戻ることにして,淀屋橋駅まで行き,地下鉄で新大阪へ。

新幹線の予約をしようとしたら,遅れているという警告メッセージ。表示をみると,10分とか5分という遅れ。ならば大丈夫だろうと思ったら,後続の列車は発車時刻未定と。いそいで,一番早い列車を予約した。たなかの柿の葉寿司を購入。これはカミさんが和歌山の実家に行った時,帰りの弁当に買って,残りをくれるので,馴染みのある味である。

ホームに上がったが,予約した列車の前の列車が全く動かない。遅延予想時間だけが延びていく。

そこで,下に降りて,うろついているうちに,フードコートのオムライスが食べたくなってしまったので,夕食はオムライスをカウンターで食べた。なかなか美味しかった。なお,柿の葉寿司は、日持ちするのでリュックにしまった。そのときは,まだ余裕があって,「遅れたからオムライス食べられたぜ」と思っていたが,その後も全く事態は変わらない。


すると,何と,ホームを池田香織さんが歩いてきたので,ちょっとだけご挨拶。池田さんは,一本前の新幹線をとっているそうで,発車しないので,お弁当を買いに来たそうな。

その後,一本前の列車は,「京都まで行って,そこで運転見合わせ」という条件で,出発して行った。

私の乗る予定ののぞみは,新大阪始発なのだが,入線の気配すらなく,とうとう,乗る予定の列車が後回しになるというアナウンスがあったので,隣のホームに止まっているのぞみの自由席に乗車して待機することに。幸い,2人席の1つが空いていたので,そこで待つことにした。

ところが22時過ぎに,絶望的アナウンス。全ての列車について運転打ちきりとなるので全員降車せよとのお達し。いやはや…。いったいどうしたものかと思ったが,まずは宿。楽天トラベルで、近くのホテルを物色した。新大阪駅近くにはなく,少し離れているが、カプセルホテルが1つだけあったので、そこを押さえる。

そして,とりあえず,払戻し等について確認する必要があるので,その列に並び、スイカの入場データを消してもらう。あとは自分で払い戻しができるとのこと。行きは紙チケットを発券したのだが,帰りは,Suicaに紐付けして,Suicaで入場していたのが良かった。

外に出て、御堂筋線と阪急電車を乗り継いで、阪急淡路駅に着く。マップを頼りに探したが、駐車場に着く。同じことをやっている人がいたので、尋ねると、やはりカプセルホテルさがし。まさか幽霊ホテルかと思ったら、少し離れた場所にあった。ホテルが見つからなかったときばかりは,ちょっと心が折れそうになったが,見つかって一安心である。

ところが、そうは問屋が卸さない。ホテルに着いたら、今度はチェックイン待ち笑。おそらく新幹線難民が押し寄せたのだろう。カプセルホテルがこんなことになるとは思うまい。一時半頃、ようやく完了。まあ、こんなことでもないと、カプセルホテルに泊まることはないだろう。とりあえず顔を洗って、歯を磨いて、横になり、日記を仕上げた。24日は,午後にオンライン講義があるので,なんとか帰りたいものだと思いつつ寝た。


【9月24日】

 5時前に起床。短時間だったがよく寝た。
 すぐさまネットで新幹線の運転状況を調べたら、なんと午前中は復旧せず。新大阪からいけるのは名古屋まで。これでは東京に戻れるのは午後遅くになってしまう。午後1時30分からオンライン講義をやるので、それでは支障がある(パソコンを持っているので、安定したネット環境があればどこでもできるのだが,なかなか厳しい)。


そこで、思い切って飛行機で戻ることに。調べてみたら伊丹空港までは阪急電車とモノレールで行ける。ANAは早い時間帯の便に乗れば、問題なくまにあう。方針決定して、ともかく空港に向かうことに。急いで身支度をしてチェックアウト。阪急淡路駅から山田までいき、そこから大阪モノレールに乗りかえる。

 早朝に,こうやって右往左往していると,なんか,父が亡くなったときのことを思い出した。あのときは,父が息を引き取った後、真夜中に、着替えをとりに病院から実家まで歩いて戻り、着替えを持ってまた病院に戻った。全て一人で。

 そういえば、もうすぐ命日だ。

 大阪モノレールの車内でANAの予約サイトで検索していたら、新幹線断念組が押しよせてきたと見えて,10時台の飛行機は軒並み埋まりだした。まるで新国立劇場のD席であるw。まだ7時、7時30分は余裕があるが、踏ん切りをつけて予約することにした。ただ,伊丹空港の構造がわからないので、大事を取って7時半を予約した。なんの割引もない正規運賃だから,結構高くついたが,まあ仕方ない。それにしてもスマートフォンで全部完結するのだから本当に楽である。

 モノレールの伊丹空港駅について、下車すると、意外とアクセスはいい。スマホにQRコードを表示して、保安検査場へ。今回は飛行機にのる予定はなかったので,保安検査対策は何もとっておらず,ともかく全部だして検査を通した。小さい水筒が入っていたので,その再検査のみ。

 あとは,搭乗口にいくだけ。結果論としては,7時でも良かったが,ちょっと何かあったらギリギリというタイミングなので,30分余裕を持っておいて良かったと感じた。

時間ができたので,朝食。
幸いに,昨日の夕方,新大阪駅で買った柿の葉寿司に全く手をつけていないので,それを朝食にする。この柿の葉寿司は保存食で,常温で2日もつ。
食べ慣れた味だが,うまい。これで満足。

搭乗ゲート近くにいき,待機。
準備が少し遅れたが,搭乗開始し,7時30分予定が58分に出発。羽田空港が混んでいるので,出発を遅らせたようだ。

機材は787。こんな形だが,3年振りに保安検査のプチドキドキを味わい,航空機搭乗のワクワク感を味わった。しかも787はヨーロッパ線でも使われていて,ミュンヘン,ウィーンなどは全てこれ。気分はミュンヘン行くぜである。
1時間程のフライト。丁度ミュンヘンーベルリン間くらい。台風の影響で揺れるとのことで,水を貰うだけ。


着陸時には少し揺れたが,9時頃羽田着。
この,朝羽田空港着というのも,また,懐かしい。ドイツからルフトハンザのミュンヘンー羽田に乗って,羽田に着いたときの感触ととても似ていた。違うのは時差がないことくらい。昨日午後に大阪でオケを聴き,カプセルホテルを経由して12時間くらいかけて羽田についたという感じ。飛行機だったらエコノミーだから体がガチガチになるが,昨日はカプセルホテルで横になれた。ファーストクラス以上の環境。だから,体は楽。そして時差もないし。

羽田について,リムジンバスのチケットを購入。9時40分発に乗る。
新宿駅に10時10分頃到着。せっかく新宿についたから,ベルクでコーヒー飲んでいこうかと思ったが,今日はこのあといろいろとやることもあるので,まっすぐ帰ることに。小田急線で帰宅。
一旦荷物を置き,自宅近くのベーカリーへ。予約品の受取。あまり長時間遅れずに済んだ。
帰宅してシャワーを浴びて,スッキリ。午後のオンライン講義の準備をする。

昼食後,洗い物をして,一寸だけ仮眠を取る。1時間位寝たらスッキリしたので,再度洗顔。

午後1時30分から家族法の学習会。今日は相続法の2回目。予定していた範囲を全て話すことができた。これで,大雨の影響は完全に克服。元の状態に戻った。そう。奪われた黄金が,ラインの川底に戻されたように。

午後4時頃から,雷と,猛烈な雨。オンライン学習会が終わってからもまだ続いている。外に出る気が完全になくなった。

今日は体を動かせていないので,室内で運動。

夕食後ちょっと休憩してから入浴。

風呂上がりに,日記を書く。
早めに寝る。睡魔が襲ってきた。

【エピローグ】

それにしても,波瀾万丈というか…。凄い二日間だった。旅程がグダグダになったのは,2011年の震災直後のベルリン行きのときもそうだったが,あのときは,時間はかかったが,予約したルート通りだった。単に仁川経由になったというだけ。

今回は,新幹線が崩壊して,その後は,その場その場で自分で考えなければならなかった。
復路の節目はいくつかある。

1 新大阪で先発ののぞみに乗らなかったこと。


 自分が指定を取っていたのぞみの1本前ののぞみが,京都まで運転するということで,京都まで行った。しかし,自分は乗らずに見送った。京都で打ちきりになったのか,その先まで走ったのかは知らないが,中途半端なところまでいって新幹線に缶詰にされたりしたら,その次の手が打てない。今回は新大阪で断念したので,新大阪からのルートを考えれば良かった。
ちなみに,一本前ののぞみに乗った池田さん御一行は,京都でサンダーバードに乗り換え,金沢で一泊し,金沢から北陸新幹線で帰郷されたようである。また、聴きに来ていた廣瀬大介先生は,23日に早めに見切りをつけて投宿,24日に金沢ルートで戻られていた。

2 発車しないと判った段階で,臆せずホテルに予約を入れたこと。


 既に予約サイトでは新大阪駅近くのホテルは埋まっていて出てこなかった。淡路のカプセルホテルが1つだけあったので,そこを思い切ってとった。カプセルホテルは泊まったことがなかったのだが,躊躇していたら宿なしになってしまう。えいやっでとったのがよかった。
※ここは,もう少し早くてもよかったかも知れない。22時まで引っ張ったが,もっと早く見切りをつけて,21時段階で諦めていれば,もっと楽にホテルをとれたかも知れない。ただ,カプセルホテルであるがゆえ良かったこともある。

3 カプセルホテルをとったこと

 新大阪から少し離れた淡路で,カプセルホテル。しかもチェックインにえらく時間がかかって,ここは少しくたびれた。しかし,新大阪駅近くのビジホ等がとれていたら,安心してぐっすり寝てしまい,目が覚めるのが7時くらいだったかもしれない。そうなっていたら,初動遅れ。飛行機に乗れなかっただろう。カプセルホテルはもっと寝心地が悪いかと思ったが,それなりに寝られた。

4 5時に目が覚めて直ぐに新幹線情報を掴めたこと

 Twitterで新幹線が今日も午前中には平常には動かないことを知った。そこで見切りをつけて空港に行くことになった。5時台から動いて早めに空港に行ったので,ゆとりを持って飛行機を予約して搭乗することができた。これをのんびりしていたら,飛行機がとれなかっただろう。

こんな感じで,非常にツキがあった。

良い音楽をきいたのに,あとが大変大変で、心が後ろ向きになったら,気持が萎えてしまうのではないか,とも思ったが,今回はそういうのが全くない。未体験なことにどんどん突っ込んでいく面白さにはまってしまった。

ほとんどゲーム感覚。新幹線が運転取りやめで駅に放り出されたのも初めて。カプセルホテルにとまったのも初めて。未明から空港に移動しながらチケットをとったのも初めて。「大阪空港訴訟」という事件は知っていたが伊丹空港にいったことは無かったし,大阪モノレールなんてのは初めて知った。阪急線の千里線は,万博に行ったときに乗って以来だと思う。

ANAのチケットは,なんの割引もなく買わざるを得なかったのて,ちと高かったが,次はなにか手を考えておこうと思ったら、株主優待券をヤフオクで買って,番号を通知して貰うという方法を教えてもらった。まぁ,こういう冒険は,あまりない方がいいのだが,平日の大フィルの公演だと,どうやっても最終の新幹線に間に合わないので,こういう手を使うのも悪くないと思ったり。


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