視覚障害者もメイクちょちょいのちょい

マスクを着用するようになって、隠れた場所のメイクは手を抜いている方も多いかと思います。
少なくとも私はそうです。
あまり得意ではないチークや口紅を省略できて楽ちんです。

視覚障害者のメイク法として有名な方法に、ブラインドメイクというのがあります。
大石さんという方が開発した方法で、全国に認定講師がいて、現在はオンラインでも受講できるようです。
私は大石さんが書かれた本を読んだことがあるのと、視覚障害者向けのイベントでポイントを教えていただいたことがあります。

まず一番大切なのはきちんと洗顔をすること、というのは全人間共通でした。
意識してみると、意外と手が届いていない場所があることに気付かされるので、意識してまんべんなく洗うことを心がけています。
そして、視覚障害者に特徴的なのが、基本的に自分の指を使うということです。
マスカラは仕方ないというか、やり方を習っていないのでブラインドメイクではどうしているか知らないのですが、少なくともアイシャドウとチークは指を使うやり方を教えて頂きました。


ちなみに私のやり方はこんな感じです。
化粧下地は色のついたコントロールカラー?を使って、その上に軽くパウダーファンデをパタパタします。
ファンデーションは、付属のではなく、時短でおすすめされていた手のひらサイズの大きなパフを使っています。
そして、時間があるときはビューラーを使ってまつ毛をくりんとし、マスカラをつけます。
ここは勘というか特にマスカラは先端にだけつけばいいかという気持ちでつけています。
クリーム状のアイシャドウをアイホール全体に薬ゆびでつけ、目のふちには濃い目のパウダーアイシャドウを小指でつけます。
気が向いたときは目尻にだけアイラインを引いて目の輪郭が下がらないようにします。
これで完成です。
アイシャドウなどは、チップを使ってしまうと、月具合がわかりにくくて付けすぎたり、左右差ができたりしてしまいますが、指であればうまくいくようで、誰からもおかしいと私的されたことはありません。

視力がある程度ある方は拡大してくれる鏡なども使われるようですが、私はメイクで鏡を使うということすら忘れてしまっていて、ずいぶん視覚障害に馴染んだなとしみじみ思います。

色については、一度パーソナルカラー診断を受け、その方に勧めていただいた色を基本にしています。
変えたくなってきたときは、店員さんに相談しておすすめを選んで頂きます。
視覚障害者用に販売されているメイクセットもあるので、一度に揃えたい方にはそういうものもよいかもしれません。

こうして書いてみると、メイクは慣れれば全く問題のない作業のひとつだとあらためて感じました。
残念なのは、メイクをプロにしてもらっても自分の顔がどれくらい違って見えるかがわからないことでしょうか。

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