紅茶と五行説の入門書?「陰陽紅茶屋ラプサン」シリー

ふるのまほろさんという、元警察キャリアという経歴の方が書く小説の紹介です。
ふるのさんの作品は、その経験を活かして警察ものが非常に多いので、ある意味特殊な作品というか、紅茶をかなりたしなまれるそうで、その趣味が色濃い作品だと思います。
父子家庭で、父親の期待を一新に背負った弟を亡くした女性は、その代わりを務めようと無理をして精神に不調をきたしていたところを、陰陽師による紅茶セラピーで助けられるところから始まります。
最終的には陰陽師の背負った過去を、女の子と一緒に乗り越えていくという話です。



吉祥寺にその紅茶屋が隠されていて、悪い陰陽師に苦しめられているような、精神的にかなりまずい状態になっている人だけが辿り着けるというお店です。
吉祥寺は紅茶屋が多く、紅茶の聖地らしいのですが、この土地が舞台になりやすいのもふるのさんの作品の特徴です。
全三巻ですが、紅茶の種類や入れ方、あべものとの組み合わせなど、小説の中で自然に学べ、緑茶一辺倒だった私がすっかり紅茶に魅了されるきっかけになった一冊です。
また、いつか鍼灸師になろうと考えている私にとって、五行説のさわりを知ぶきっかけにもなりました。


色々な影響を受けた一冊です。この小説に出てくる陰陽師のお姉さんも特殊能力を持っていて、別の小説の主人公になっていたりします。
そちらはかなり理詰めのミステリーで、謎を渡航とすると頭がパンクします(笑)

ふるのさんの作品の多くに共通する強い思いは、他人を奴隷にするということが許せないということ。
別な作品で、警察官は日日の違いこそあれ、正義感が熱い、と買いてありました。
そんな気持ちが詰まった一冊を、多くの方に読んで頂きたいと思います。

警察ものなどは、就活学生にもよいかも?
気づかないうちに他人をしばってしまうということもあるので、人を奴隷にしない生き方ということに、とても考えさせられるものです。

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