人と違う動き

今日は公衆浴場に行ってきました。
こじんまりとしていて、ほどよく人がいました。
混んでいる感じがありながら、洗い場やドライヤーは待つことなくスムーズに使えて、何かとちょうどよいところでした。


脱衣所にある洗面台で手を洗おうと石鹸を探しましたが、蛇口周辺には液体石鹸が出てきそうな器具はついていないようで、また、ポンプ型容器も周辺に見つけられませんでした。
その時の私の動きといえば、まさに妖怪「手が目」状態というか、蛇口周辺を手でまさぐっているというのか、サカサカと手で周辺の様子を探っていました。
視覚障害とわからなければ不審な動きそのものだったと、今にして思えばそんな感じでした。
お風呂場では白杖を持っていないし、遮光眼鏡もつけていないので、ぱっと見に視覚障害者と気がつく方はそうそういないと思います。

しんな不審者な私に、
「何か探してますか?」
と温かい言葉をかけてくださった方がいました。
物を探しているとわかっても、ちょっと変な人かもと倦厭されることも多いので、なんて素敵な人なんだろうと、じーんとしました。
石鹸を探していることを伝えると、ポンプ容器を渡してくださいました。
使ってみたところ、いくらこすっても泡立たず、アルコールだったようですが、そのことを伝えると
「めがねかけてないからよく見えなくて、ごめんねー。」
なんて気さくてほんわかした会話になりました。

そういうときの距離感ってうまくつかめなくてこれまた変な人扱いをされたこともあったのでややトラウマでしたが、今日は心温まる交流になってすごくすごーく嬉しかったです。

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