小説幽霊居酒屋の「とろろ昆布のおかゆ」
ちょっと怖いタイトルの小説「幽霊居酒屋」ですが、中みはとっても人情味あふれるほっこりしたお話です。
何年も昔、眠るように突然おかみさんが亡くなった居酒屋。
本人は亡くなったことに気づかないまま居酒屋を今日も開店させます。
そこを訪れるのはやはり今は亡き、かつての常連さん。
その中に、現代の悩める人々が偶然訪れます。
おかみさんや常連の温かさに励まされ、自分の抱えている問題にたちむかい、解決を報告しようと再びお店を訪れると、全く違うお店になっていて、隣のお店に尋ねてみると、当時を知るお年寄りたちが、おかみさんはずいぶん前に亡くなったと教えてくれる、というのが基本骨格です。
ちょっと懐かしい昭和時代の話が出てきたり、とても楽しいストーリーですが、それに負けずとも劣らないのが登場する簡単料理の数々です。
おかみさんが一人で切り盛りするため、上手に冷凍保存したり、一工夫が随所に出てきます。
その中で、今回はとろろ昆布を使ったおかゆを作ってみました。
作り方はもちろんとってもかんたんです。
おかゆは水を多めに炊いてもいいですが、より簡単に、通常通り炊いたごはんをさっと水洗いして鍋に入れ、水を入れて煮立て、なんちゃっておかゆで十分!
おちゃわんに少し余裕を持って盛ります。
別の容器にとろろ昆布をたっぷり入れ、お湯を注ぎます。
そして味を見ながら醤油を加え、好みの味よりちょっとだけ濃いめにします。
このとろろ昆布をおかゆにかけたらできあがりです!
以前、あんかけがゆというのを食べたことがありましたが、そんな素敵な和食を彷彿とさせる味でした。
おかゆのお供や具材はいろいろありますが、とろろ昆布は乾物で常備可能ですし、作業も簡単
かつおいしいので、とてもよいごはんになりました。
昆布のにおいがあまり得意ではない私ですが、醤油が中和してくれ、だしのおいしさを感じられる一品です。
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