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#02 エプソムカップ

こんにちは村長です。
今週から夏競馬がスタート。北海道は函館競馬場で『函館スプリントS』が開催されますが、今回の記事では東京開催『エプソムC』の予想をしていきたいと思います。

『安田記念』回顧

 まずは昨週の『安田記念』ですが、予想が大きく外れて非常に悔しい結果になってしまいました…。
 展開読みとは異なるレースペースに本命馬である「ソダシ」は苦しい競馬を強いられ、直線では伸びを欠いて差し込まれる形の7着。また想定よりも早く止んだ雨に固く仕上がった良馬場は条件面でも風向きが悪くなったかなという印象を受けました。実際「ソダシ」以外にも道悪を条件にGⅠ好走のチャンスが浮上していた「ソウルラッシュ」が凡走を余儀なくされる結果に…。
 ただ、そんな結末に落胆する間を与えない程に「ソングライン」の強さは圧倒的でした。上半期のマイル王を決める舞台の二連覇、そして『ヴィクトリアM』から『安田記念』のローテーションを連勝するのは名牝「ウオッカ」以来の偉業とのこと。
 馬券こそハズレに終わってしまいましたが、それを握る手には的中を思わせる程に力の入ってしまうレースでした。

『エプソムカップ』推奨馬

 それでは本題、『エプソムカップ』の推奨馬を挙げていきたいと思います。


◎⑤レインフロムヘヴン
〇②マテンロウスカイ
▲①エアロロノア
▲⑮ジャスティンカフェ
△③インダストリア
△⑫エアファンディタ
☆⑰ルージュエヴァイユ


推奨各馬の短評

◎⑤レインフロムヘヴン
・前走の『府中S』では落ち着いたミドルペースを先団馬群の4番手で追走。直線の追い出しから無駄のない反応を見せると後続に1馬身半差をつけて完勝。上りタイムも33.4秒で中団から差し込んだ最速馬と0.1秒差の2位。
・好走傾向として勝ち馬が上り最速馬ではないレースが多く、道中に脚を使わされた中で直線の伸び比べが得意な脚質に映る。レース展開として②が後続に脚を使わせたいタイプのため、緩まないペースが予想される。そのため、そういった展開でも先団から脚を伸ばせるこの馬に利があると見て本命とした。
・また鞍上の継続騎乗も魅力。重賞好走歴こそ無いものの全て2歳、3歳時の出走レース。古馬となり実力を上げてきている今ならば重賞でも好走可能と見て印を打った。

〇②マテンロウスカイ
・前走『メイS』ではスムーズにハナへ出ると単騎でマイペースに逃げ、1,000メートル通過を58.4秒と後続に脚を使わせるペースを作った。最後はクビ差で差し込んだ馬に躱されるも入線直前まで伸びを欠かないタフさを見せた。
・これまで11戦して着外は初重賞挑戦、初距離で臨んだ『セントライト記念』の1回のみ。年を明けて古馬になり、昇級を経ても尚好走を重ねているのは確かな地力の表れだろう。
・中2週とタイトなローテと前走から斤量がプラス2㎏という2点を不安材料としながらも、これまでの出走間隔が約1か月とコンスタントなタイプな上に『難波S』では58㎏を背負っての勝利経験もある。
・好枠に収まったと言えるこの条件なら重賞好走も可能にすると見て対抗評価とした。

▲①エアロロノア
・前走『マイラーズC』では道中中団から運ぶも進路は外々とややロスを感じる追走に。また直線の勝負所では外に進路を求めた馬に寄られる場面もあり伸びを欠いて8着とした。ただ勝ち馬とのタイム差は0.5秒と負け切っていない印象。
・昨年の『安田記念』と『マイルCS』ではそれぞれ7着も勝ち馬とのタイム差が前者は0.2秒、後者が0.4秒とGⅠでも善戦を見せているのは事実。枠を加味して先行から先団後方を想定するのならば十分好走が可能な地力を持っていると言えるだろう。
・単純な上りタイム比べとなれば若干見劣りする部分は否めないものの、降雨で馬場が渋るのならばそれも足りると見ての評価。

▲⑮ジャスティンカフェ
・前走『ダービー卿CT』では折り合い面の課題を抱えながらも中団からの競馬を選択。垣間見える不安こそあったものの、勝ち馬と差の無い2着へと好走を果たし新たな可能性を見せた。
・昨年の『マイルCS』では上り2位を使い、進路選択次第では或いは…と思わせる手応えだった。年明け『東京新聞杯』でも上り最速を使い、4着ながらも勝ち馬とは0.1秒差。ポジションがもう少しあればという内容。
・GⅠでも善戦ができる決め手とペースの流れたレースでも終い勝負ができる脚質は評価材料。ポジションはやや欲しいところではあるが相手ならば十分と見ての評価。

△③インダストリア
・前走『ダービー卿CT』では先団からの競馬。展開としてはテンの馬がやや後続を離す隊列ながらも600メートル通過35.4秒とやや緩いペースに。ポジショニングも追い風となり、直線ではスムーズに外に持ち出すと伸びを欠かない脚で抜け出して重賞初制覇。
・ただ前々走の『東京新聞杯』では流れたペースに苦戦したか、直線でも差し脚を使える他馬に置いていかれて7着。それでも0.5秒差の着差に収めているところを見れば。伸びは欠いていない印象。
・1F延長でマイルペースよりかは落ち着いた流れになる点、ペース苦が緩和されれば直線で使える脚も残ると見て。ただ理想は先団~中団前目のポジションでミドル以下のペース展開に映るため今回はこの評価に留めた。

△⑫エアファンディタ
・前走『都大路S』では序盤、中団後方めのポジションを追走。しかし落ち着いたペースで進む展開を受けて向こう正面からジワッと押し上げていく競馬に。直線では外々の進路を選ぶことになったものの、鞭が入るとキレのある反応を見せて久々の勝利を挙げた。
・昨年の『洛陽S』勝利以降やや不振を続けたが、秋の『カシオペアS』から立て直しを図り、初の2,000メートル戦となった『チャレンジC』では重賞好走馬相手に掲示板を確保する善戦ぶり。さらに年明け2戦は2連対と好調。
・1,600メートルレースでペースが流れるとやや苦しい競馬を強いられてきたが、1,800メートルレースの流れたペースならば対応範囲内に映る。ただ力関係でやや見えない部分があるという印象を拭いきれないためこの評価に留めた。

☆⑰ルージュエヴァイユ
・前走『メイS』では中団馬群の中を追走。直線では進路が詰まる形で伸び切れず、一番人気を背負いながらも10着と大敗を喫することとなった。
・昨年の牝馬三冠路線では『フローラS』5着から臨んだ『優駿牝馬』で上り上位を使って6着と健闘。立て直しを図った秋も条件戦を2連勝し、そのポテンシャルの高さを見せた。
・古馬となった年明け2戦を二桁着順としているものの、それぞれ敗因は明白なものがあるようにも感じる。降雨による馬場の渋りは歓迎材料とは言い難いが、近走の結果で人気を落とすのならば買って妙味のある馬と見て評価。

レース展望

 1角と2角の中間のポケット地点からスタートとなる『東京1,800メートル』。最初のコーナーまでの距離が短く、また今回はポジション必須というタイプの馬はいないため、スタート直後にペースが上がることはないと見ています。ハナは②がある程度押しながら出ても、後続は出を伺いながらの先行争いとなり位置取り自体はある程度すんなりと決まると予想。
 道中はハナを主張すると見る②の前走『メイS』のラップを参照すると、ペースの緩みは殆どなく1,000メートル通過は58秒中間まで、道悪を加味しても59秒全半までには収まるペースで流れていくと予想。それでも4角手前でやや息の入る瞬間があるため、そこでいかに後続は差を詰められるか。
 直線では②を射程圏に入れた⑤が競りかける形となり、上りのやや掛かるジリッとした攻防になると予想。⑤と差の無いポジションで運んでいた③も脚を伸ばすが、その後方、内目からは①外目からは⑮が差し脚を伸ばしてくる。それらと差の無いポジションから⑮も差し脚を伸ばして3番手争いは広がって激戦。少し遅れて⑫も追い込んでくる。
 ゴール前まで⑤と②が競り合うと見ていて、3番手はやや離れたところで入線する形を想定。

まとめ

 抜けた実力馬が不在という印象の本レース。展開と馬場を考慮すると展望的には2頭が抜けて映りますが、【馬連】や【三連単】といった着順指定の券式での購入はややギャンブル色が強くも感じます…。
 買い目としては◎から▲までに【ワイド】で流して、【三連複】はフォーメーションを組んで点数を絞る形で的中を狙っていきたいと考えています。
 馬場状態の具合や各馬の力関係で読み切れない部分があり難しい一戦にはなりそうですが、少しでも皆様の予想のお役に立てたら幸いです。

 それでは良い競馬を!

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