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素材・造形 〜なぁ、ノギスって知ってるか?編〜

正直、大学に入って初めて聞いた言葉、初めて見た道具だった。
分かりにくいよ、ノギスって名前。必要な画材リストに書かれていたこいつが、どんな形で、どう使うのかなんて想像つかなかった…。これを読んでる人も仲間であってほしい。


1、 ノギスってどんな道具?

ノギスがどういう道具で、何に使うのか。ざっくり説明すると

"定規では測れないようなより細かい単位で 物を測定するための道具”

だ。見た目はこんな感じ↓

ペンチみたいな形だが、目盛りが付いていて定規のようになっている。これを使って、

①外径 ②内径 ③深さ

の3つを測ることができるのだ。すごい。

2、 ノギスの基本操作

じゃあどうやって測るの?ということだが、何を測るにしても基本的な操作はそんなに変わらない。
(1)ネジを緩める

右に回すと緩む

(2)スライドして動かす

赤マルの部分を矢印の方向にスライドさせよう

この2つの操作は3つのパターンで共通して使うので覚えておこう。

続いて、目盛りの読み方。これが少しややこしいんだが、分かれば簡単に0.05mmまで読めちゃうので頑張ろう。
(1)本体の大きい目盛りを見る

赤マルで示した部分を見ると、14と15の間になっている

(2)大きい目盛りとスライドさせた小さい目盛りがピッタリ合う部分が一つだけあるので、そこを見る
※この小さい目盛りは1目盛り0.05mmになっているので注意して見るように。

矢印が指している目盛り以外は微妙にずれていることが分かる。これがどういう理屈なのかは先生たちも分からないらしい。不思議だ。

画像の例だと、大きい目盛りが14と15の間、小さい目盛りと大きい目盛りがピッタリ重なっている部分が0.50なので、13.50mm、ということになる。

3、 実際に測ってみる

では早速、3つのパターンを使って測ってみよう。
今回はノギスと一緒に購入した両面テープを例に測っていく。
※測る前に、ノギスの基本操作でやったようにちゃんと動くか確認しておこう。

 ①外径


 外径を測るときはこの部分を使う。

(1)対象物を挟む

しっかり垂直になるように注意して挟むと良い

(2)目盛りを読む

先ほどと同じ手順で読んでみよう

大きい目盛りは60を少し過ぎていて、ピッタリ重なっているのが0.10を指している。よって、この両面テープの外径は60.10mm、ということになる。

 ②内径


 内径はこの部分を使っていく。

(1)穴に差し込む

(2)穴の大きさに合わせる

この時もなるべく垂直に

(3)目盛りを読む

大きい目盛りは30と31の間、ピッタリ重なっているのは0.65を指しているため、内径は30.65mmである。

 ③深さ

 深さを測るときはこの下の部分を使う。

(1)穴に差し込む

(2)上の部分を押し込んで高さを合わせる

何度も言うが垂直に!

(3)目盛りを読む

大きい目盛りは17より少し大きく、ピッタリ重なっているのは0.15となっているので、深さは17.15mmである。

4、 まとめ

「なぁ、ノギスって知ってるか?」なんて少々ふざけたタイトルで始まったが、一つの道具で3パターンもの使い方があるとは…。まさに先人の知恵と言える。
長ったらしい説明になってしまったが、誰かの役に立っていたら嬉しい。
皆さんも、DIYの時なんかに使ってみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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