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そのへんのBBA。彼との記録。独身同士の恋愛。そして、わたしの記録。生きていた証として。

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そのへんのBBA。彼との記録。独身同士の恋愛。そして、わたしの記録。生きていた証として。

マガジン

  • それが愛というものだから

    いつか彼が見つけてくれますように。私の恋文。

  • 宝箱

    私の写真を使っていただいたクリエイターさんの作品をここに保存します。素敵なので、皆様にもおすそ分け。

  • 春の嵐

    私の毎日をもとにして、小説っぽいものを認めました。前回書いた「川を越えていく」の続編です。

  • あおむし

    まだまだこれから…。少しずつ積み上がって、作品になっていく。

  • 川を越えていく

    私の日記を小説風にしてみました。

記事一覧

固定された記事

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27.透き通る関係(自己紹介)

27.透き通る関係(自己紹介)

彼と私。お互い、独身。
バツはついているけど。

二人は再婚もしないし、
約束もしないし、
同居もしない。

それでいいと思っている。
そうでないと、私たちの関係は続かない。

甘くもないし、苦くもない。
水のように透き通って、
身体の中に浸透していくような関係。

濁っていないし、色もついていないし。
透明な二人。

透明だからって、無ではない。
そこに存在している。

ガラスのコップに波々と注

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148. タイセツナナニカ

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あなたを好きになりまして、本当の恋というものを知りました。

あなたに恋しまして、本当の愛というものを知りました。

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自身の弱さと対峙して、乗り越えて、強くなって、私にとっての「タイセツナナニカ」をこの手に掴み取りました。たまに火傷しそうになるその「タイセツナナニカ」を懐に入れて、深夜布団の中に頭から潜り込んで夜が深まっていくのを待ってい

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147. Hey,Siri

「Apple Musicだして」

歩きながらApple watchに向かって言った。Apple Musicが時計のFaceに表示された。

「Hey,Siri. Love song かけて」

そうすると、Love songというタイトルの邦楽が次々と流れてきた。

日頃、邦楽を聴いていないので、日本語の歌詞をくすぐったく感じながらも、そのまま聴いていた。

なんだか懐かしい曲。まさにLove

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別冊付録【BBAの悪あがき】

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ここ数年で、髪の毛がぐんと伸びた。正確に言うと、彼と出会ってから此の方、髪を伸ばし続けている。ロングヘアが好きと言われたら、伸ばしたくなった。私、彼に一途だからさ。笑うなら笑うが良い。

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146. 愛おしさの余韻

146. 愛おしさの余韻

彼の右腕に
私の左腕を絡めて
一駅分歩く。

今日は少し肌寒くて
薄着をしていた二人は
くっつくと温かいねって
言って笑って
いつもの駅までの道を
腕を組んで歩いていった。

彼の温もりが
今でも私の左腕に残っている。

久しぶりに彼と一緒に山歩へ行ってきます!山の中、激混みでありませんように…笑

⑥春の嵐〈雨のち晴れ〉完

⑥春の嵐〈雨のち晴れ〉完

晩春とも言うべきか。春の終わり。春の末。東京は雨が降っていた。シトシトと身体に沁みる。昨日より気温も下がり、冷たい雨が外に停めている自転車を濡らしている。

藤原灯は時計を見て、そろそろと出かける支度を始めた。5/1は映画館のFirst dayだ。この日に観ようと思っていた流行りの映画を観に行くのだ。雨が降っていて迷ったが、念の為にチケットはインターネットから購入しておいたので、是が非でも行かない

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145. 寄り添うふたり

145. 寄り添うふたり

田舎町の映画館。
あなたの肩に頭を乗せて、寄り添って映画をみていた。とにかくぴったりとくっついていたかった。私が少しでも体を動かす度に、あなたは私の顔をみて、どうしたの?と言った顔をした。わたしはなんでもないよ、と言った表情であなたをみた。

◎生地の溜まり場

◎生地の溜まり場

「生地」

小説を書こうと思う。その生地や素材の断片をここに貯めておこうと思って…。

フッとした拍子にコトバが降りてくる。心の中にそのまま落とし込んで、勢いのままにnoteへ綴ることが多い。ラフにノート代わりでここに溜め込んでおけば、纏めていつかは作品になるかもしれない。

メモ代わりに使うな?!w
覗き見は有料ですw

✄--------チョキチョキ--------------------‐✄

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歩け、歩け

歩け、歩け

西方の空が赤く染まる頃。

日光が大気の層を斜めに通過し、夕焼けが私の背中を押してくれる。

お気に入りの曲を聴きながら、日没を迎える街中を歩く。

鯉のぼりに、若芽の息吹を感じて足取りが再び軽くなる。

歩け、歩け。
愛しさをザックに詰め込んで夕闇に溶け込んでいけば、街と一体化していく。

暗闇を恐れずに、歩け。まっすぐに、歩け。光を頼りに。

街は明るく迎えてくれている。
暗闇であっても希望が

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⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

4月はあっという間に春を連れてきて、中旬にもなると、今度は春を連れ去ろうとしている。

フランス語では、桜の花言葉を「Nem’oubliez pas」と言うらしい。日本語訳では、私を忘れないで。

Je prie pour que vous ne m'oubliez pas
"どうか私を思い出して"

別にね、悲しい別れだけではないと思うよ。一時も忘れないで…そんな意味合いで捉えたい今日この頃だ。

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144. 「春雨が降って百穀を潤す」

144. 「春雨が降って百穀を潤す」

穀雨の頃。

雨が降り、今日も少しヒンヤリした空気が漂う。この時季に降る雨はさまざまな穀物を育ててくれる恵みの雨。私たち2人にも降り注ぐ。

143. フレディの冒険

143. フレディの冒険

お花屋さんで
彼そっくりのお花を見つけたので、
一輪買ってきたよ。

ガーベラのフレディ。

花言葉
「希望」「常に前進」「感謝」「究極美」
「前向き」「我慢強さ」「冒険心」

彼は今、新たな冒険にでるところなんだ。
これから先は、前途洋洋。
拓けていくよ。
ちょっとでだしは多難だったけど。

そのエビデンスは?
そのロジックは?

そんなこと、彼に言われそうだなぁ。
うふふ。

冒険にでたら

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ゆうりょうきじてすと

ゆうりょうきじてすと

実は前々から、有料記事を書きたかったんデス。今年は新しいことに挑戦する年だから余計にね。

別垢を作って(あら?作れるのかな?)
もう少し真面目な記事をビジネスモードで書いてみようと思い…。

資格の勉強もしているので、そのまとめでもいいかしらん?ということで、noteの有料記事の作り方を体験するため、ただいまテスト記事を書いている、というわけです。なので、買わないでね・笑。よろしく。

内容はな

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④春の嵐〈祭り〉

④春の嵐〈祭り〉

「てのひらに春」春のパン祭り開催中。

今年はデイリーイシザキのお店でお弁当やおにぎりを買っているので、どんどん点数が貯まっていく。このペースでいくと白いお皿が2枚もらえる可能性が高い。少し深さのある皿らしいので、2枚もらえるとサラダを入れたりスープに使ったりできるな…。そんなことを考えている藤原灯の2024年春だ。

以前、白いお皿の話を恋人にした時、呆れられて「普通に白い皿を買ったらいいんじゃ

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142. 夜と桜

142. 夜と桜

意味
桜の花が命をみなぎらせて精一杯に咲いているので、私もまた全身全霊をかけて眺めています。

夜桜。
愛おしい人を思い浮かべながら、
桜の花びらを一つひとつ手に取る。

無事に春が迎えられて良かった。
桜サン、また来年逢おう。