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3つの論理パターン

本日は「現代文」の勉強法がメインとなります。

とはいえ、英語長文や古典の問題演習にも使える話にはなりますので文系科目全般に幅広く適用できる話なのではないかなと。

「現代文の勉強の仕方がはっきり言って全く分からない」
「やっているけど伸び悩んでいる」

そんな方はドンピシャな内容になると思います。

僕自身も受験生当時は「もっと早く知っておきたかった」という情報です。気づくのが遅かったですね。

その情報とはなんなのか。

現代文の論理パターンは3つしかない

ということです。

3つの論理パターンとはなんなのか、の話をする前に、現代文に取り組む際に絶対に知っておいて欲しいことを2つ、前提として共有します。

現代文、というか主に評論文ですかね。

それが、

①    全ての答え・根拠は問題文中にある
②    筆者の主張は一文に1つ。それが形を繰り返して何度も主張されている

ということです。

これが評論文の全てと言ってもいいくらいです。

めちゃくちゃ大事です。

そもそも、現代文というのは論文の一種なんですね。

論文には2種類あって、1つが、学術論文、そしてもう1つが評論文です。

学術論文は専門家向けに書かれたもので、評論文は一般人向けに書かれたものなんですね。

論文というのは非常に質の高い文章です。誰から見ても同じことが書いている、議論の余地はない、そういう風に作られていなければなりません。

そもそも自分の主張の正当性を示すために書かれている訳ですから。

その論文の中で一貫して伝えたいメッセージが1つあるわけです。

それを読み取るだけなんですね。

だからこそ文章を読めば全てが分かる状態にしなければなりません。

となると、読者の主観とか、感性とか、そういったものが入り込む余地は一切ないんですね。

「現代文はセンスだ」とか。
「現代文は感覚で解ける」とか。

勘違いしている人もいますが、これは全くの間違いです。

システマチックに、しっかり読解法を学べば誰でも解けます。

実際僕自身も、昔から本をよく読む人間で読解力には自信があったので、大して現代文の勉強はせずに高三の夏くらいまで来てたんです。「読解法」なんてものは一切学ばずに、完全に主観とセンスで解いてました。

それでも模試の成績は良かったので。

ただ、高三の夏くらいから突如成績が伸び悩んだんですね。そこでこのままじゃいけないということで、駿台の中野芳樹さんという方の書かれた「読解の基礎講義」というものを読んで目からウロコが落ちるわけです。笑

現代文ってちゃんと読み方のルールとかテクニックがあるんだ!と。

そこからまた成績も持ち直して結果的にはセンター、二次ともにそこそこいい点数がとれました。

読解の基礎講義はもはや色んな生徒さんにおすすめしてますが、最初の「読解法」を学ぶという意味ではほんとに神教材です。

ちょっと人によっては難しいかもなので、ちょっと立ち読みでもして買うかどうかは決めてくださいな。

で、ここからが本題ですね。

「じゃあどうやってその筆者の主張を客観的に読みといていけばいいんだ。」

「どうやって主張の根拠を見つければいいんだ」

って話になりますよね。

ここで冒頭で話した「3つの論理パターン」ってやつが使えるんです。

評論文で筆者が使う論理展開のパターンは、

①    イコール
②    対立
③    因果と理由付け

この3つのみです。

説明していきましょう。

①    イコール

これは先程も話したように「同じ主張を形を変えて繰り返す」というこの「形を変えた」技法です。

「イコール」の中にも4つのテクニックがあります。

・具体例
・体験
・引用
・比喩

「学力を上げるために朝ごはんを食べるべきだ」という主張をしたいのであれば、

「実際朝ごはんを食べた〇〇さんはこんなに成績が上がった」というのが具体例ですね。

「僕自身、朝ごはんを食べるようになったらこんな効果があったんだ」というのが体験ですね。

著者自身の体験で正当性を示します。

そして「あの有名な〇〇さんも朝ごはんを食べた方がいいって言ってるよ」というのが引用ですね。

他の人の意見を引っ張ってくるという。

そして比喩。これは今回で言うと説明が難しいのですが、別のものに置き換えて説明する感じですかね。

僕はよく野球で例えることが多いです。

基礎固めしないってのは素振りをしないのと同じことだよ、みたいに。笑

読者の身近な例に置き換えて説明するイメージですね。具体例とちょっと近いです。

これらのテクニックを使って、自分の伝えたい主張をxとすると、

体験、具体例、引用、比喩で、x'を示し、

x=x'の関係を説明することで、主張の正当性を示す、みたいな感じですかね。

説明がちょっと難しいですが伝わるかな。

この論理パターンを見抜くためには「具体と一般」を意識するといいですね。

本文の中で筆者が伝えたいxは、一般的な話です。

具体的な話というのはあくまで自分の理論の肉付けをするための道具に過ぎません。

「具体例はすっ飛ばして読もう」みたいなテクニックは聞いたことがある人も多いかもしれませんが、それはこういう理屈です。

あくまで本当に伝えたい主張は別にあって、それを形を変えて説明しているだけですからね。

なので普段この記事を読む際なども、「具体と一般」を区別するくせを付けてみてください。

ちょっと難しいですけどね。

…ということで、今日の内容はここまでとします。

あと2つを説明するとかなり長くなりそうなので。。

とはいえ今日だけでもかなり濃い話をしたので今日の内容はしっかり理解しておいて下さい。

英語や古典の文章にも通ずる話ですので。

ニューロン

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