デザイニングWebアクセシビリティを読んで①

自己紹介

  • デジタルマーケティング関連会社に勤める20代 女性

  • 業界歴約2年

  • 営業職兼Webディレクター

背景

営業職としてこの業界に携わってきたこれまでですが、ここ半年でサイトリニューアル案件のディレクターを務める機会がありました。要件定義から実装まで一気通貫で担当していくなかでWebアクセシビリティについても考えることがあり、ここで一つ勉強してみようと本書を手に取りました。まだすべてをアウトプットできるほど読破はできていないため、あくまでも読書中のメモ程度に備忘録として残しておこう、というのが本ブログの背景です。

本の概要

本書はアクセシビリティを解説した著書ではなく、サイトの制作プロセスに沿った実践的な内容を記載しています。各プロセスの概要と注意点、ユーザーにとって問題が起きるポイントおよび解決アプローチを紹介しています。そのため「アクセシビリティとは」といった基本概念は知っている方向けの内容です。本ブログではサイト制作プロセスのうち要件定義フェーズに範囲を絞ってアウトプットしていきます。

要件定義フェーズにおけるWebアクセシビリティ

要件定義フェーズの前に戦略フェーズでビジネス要件やアクセシビリティ方針を含めたプロジェクト方針を明確にします。その方針を踏まえたうえで具体的な機能やコンテンツを検討するうえでサイトが満たすべき要件を定義していきます。

1.サイトの現状調査

現在のサイトがユーザーにどう受け止められ、どう使われているのか把握します。

2.ユーザー像の定義

戦略フェーズで定めたビジネス要件としてのターゲットユーザーを踏まえ、実際にサイトに訪れるのはどのような人か、どのような人に来てほしいのかを明確にして共有できるようにします。

ユーザーをイメージするためにペルソナ法をよく用います。しかし、アクセシビリティの観点からみるとペルソナ法にはある落とし穴があるのです。それは「様々な人や環境を想定する」というアクセシビリティの原則とは逆の位置にいるということです。たとえば障がい者のペルソナを作ろうにも障がいは人によって種類は様々です。そのため多種多様な状況を想定することは難しいのです。
結論、ペルソナを活用しつつ様々なユーザーについて思慮を巡らせることが大切です。

3.コンテンツの企画と定義

実際にどのようなコンテンツをサイトに持たせるのかを検討します。必要となる要素を洗い出し、取捨選択し、要素ごとの関係性を考えながらコンセプトマップとしてまとめるとよいでしょう。
コンテンツの性質によって胃はアクセシビリティを確保できなかったり、問題を起こしやすいものがあります。いかにその一例を記載します。

  • グラフィックや音声など特定の感覚に依存するもの

  • お絵描きやゲームなど特定の操作に依存するもの

4.実装要件の定義

サイトがどのようなブラウザやデバイスで閲覧できる必要があるかを決定します。同時にどのような環境でテストを実施し、どの環境においてどこまでの動作を保証するのかを決定します。アクセシビリティの観点ではあらゆる環境でのアクセスを保証することがベストではありますが、それらをすべて検証し、保証することはできません。

要件定義フェーズの次は…

要件定義フェーズではサイトの要件を明確にしてどのような機能やコンテンツが必要なのかを洗い出しました。続いてナビゲーション定義を行います。洗い出した機能がどう位置付け、分類され、どう見せるのか、それを設計するのがナビゲーション定義です。それについてはまた別のブログで。

引用:デザイニングWebアクセシビリティ アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ 太田良典,伊原力也 著





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