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1月24日映画エゴイスト 松永大司監督ティーチイン付き試写会

 先日の試写会は、上映後に松永監督とLiLiCoさんのお話が盛り上がり、そちらがメインで、質問の時間は短かったのですが、本日は上映後すぐに質問コーナーでした。
私は先日質問させていただいたので、今日は欲張らずに、少しでも他の方に質問していただけるように、質問はせずにひたすらメモをとり、聞かせていただきました

 他の方の質問内容をレポさせていただきます。著作権は発生していないと思いますので、ご了承くださいね。
以前自分が質問した内容を他人がレポをすると怒る方がいましたのでね😁

①監督目線での(浩輔さんの)衣裳のこだわりは?
監督:原作にある「服は鎧」が全て。いなかで自分をいじめていた同級生たちに自分の成功を見せつけるために、ハイブランドのGUCCIやPRADA、ヴィトンなどを身につけた。カメラマンにも。部屋で浩輔がバッグを置く所をしっかり映してくれとお願いした。ブランドバッグは浩輔のアイデンティティー。

②とてもおしゃれな(当事者であるとおっしゃる)若い男性より
LGBTQへの認識が日本ではまだまだ無いと感じる。エンドロールには感染症に関することもあるが。当事者ではない役者が演じる上で気を付けたことは?
監督:自分が創る映画では、ミュージシャンを起用したり役者以外をつかうことが多い。当事者に出てもらうことは多い。ゲイではない役者がたくさん出て創るのは大変だろうからと、今回(ドリアンさん他)ゲイの方に出ていただいた。
テーマに対して現場の人間がちゃんと考えることが大切。わかった気にならず、一からやりたいとスタッフ全員が意思を統一。日本は遅れていて、描く対象に敬意がない。映画エゴイストに関して好意的な記事が多く書かれるのは嬉しいが、これがわざわざ記事になることがおかしい。本当は当たり前である。
③高山さんと鈴木さんの東京外語大繋がり?
新しいことを学ばなければならないことが、面倒になったり心が折れそうななることはありますか?
監督:それはないです。どんな仕事も大変です。映画創りは大変なことしかない。大変じゃないならば、それは自分の実力の範疇。大変な時は成長できる時。僕がめんどくさいと思うなら、映画を作らないほうがいい。くじけそうな時はあっても、心が折れることはない。
チームだから。僕を応援してくれる人がいる。亮平、氷魚も、悩み、不安を持ちながら引き受けてくれた。みんなの顔を思い浮かべると、頑張れる。

 ④カメラワークについて
 カメラ1台で、映していないものを想像してもらえる。観客の感度を研ぎ澄ましてもらえる。ネタバレあり

自動販売機は映っていなくても、浩輔の様子から自動販売機があることがわかる。一番なにが大事か、制約を作ると効果が生まれる。撮影カメラマンの池田さんを役者が受け入れている。
あまり綺麗に撮りすぎない。カメラが先行しない。次の台詞がわかったうえで、カメラをふらない。

⑤当事者とおっしゃる男性

ネタバレあり
いつもどちらかが死んでしまうことが、ありがちでひっかかる
監督は死という、ファクターをどのようにとらえているのか

監督:残されたものが、人の死を悲しいものとだけとらえるというふうにはしたくない。乗り越えたら幸せであるととらえたい。
ネタバレあり

龍太が亡くなってかわいそうだ、だけで終わらせたくない。
妙子との関係で、浩輔が救われていくと言う変化がある。
⑥小説の「エゴイスト」を映画にしたいと思った理由は?
監督:プロデューサーの明石さんからお話をいただいた。ネタバレありすぎなので、ここは書くのを今はやめておきます。
ネガティブな言葉であるはずの「エゴイスト」が、ネガティブではなくなる、自分を大切にして、相手も大切にしたい、それは悪いことではない、そういう部分を描けたと思う。
監督としてのデビューが遅かったので、すごく努力して越えていかないと成長できないので、自分だから作れる、ではなくて、これをやりたい!という気持ちが先。

最後に、監督から
劇場で観てほしくて映画を創っている
SNSなどで是非こういう映画があると、広めていただきたい。#映画エゴイストで

みなさんの力をお借りしたい


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