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[創作]もっぱら私たちは

「もっぱら私たちは仕事をしていく上で最も大事なものは"暇"だと認識します。あるいは"暇"を通しての人格の向上、とでも言いましょうか、自然に触れて摂理を知る、ことを重要視します。

それはなぜかと言うとみなここで壁にぶつかるからです。つまり超えられない壁は知識と技術ではなくその下の部分、あるいはその土台となっている部分の"人格"だと私たちは推察するからです。

知識と技術が上層にあり、下層に人格があります。そしてもっと言えばこの人格は変動します。つまり変容していくのが人格です。

私たちは自然、暇を通してこの人格を練磨させようと働きかけます。ここを見落とすと、その人物の仕事は空疎になってしまうからです。

無論その仕事にも意義がないとは言いません。しかしながら私たちの信条のところの"文化の後継"と言う意味では、それらの仕事はまだ完成されていない。

私たちのポリシーの一つ目に“談笑"が来るのもこのためなのです。

つまり朗らかな穏やかさで相手の"わがまま"を引き出す談笑ができなければ、仕事というもので最も大切な"対話"ができていないと定義するからです。

この談笑-対話こそが私たちの仕事の第一箇条になります。

そしてそのためには、その人自身がまず自然と暇とに還っていなければならないのです。」

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