大学は汚れだ。
大学の入学式を明日に控え、身体がわけもなく緊張してきた。
新たな生活の始まり、だからだろうか。
そこには当然の力みもある。
しかしながらどうして、こんなに緊張しているのだろう?
それは私が大学を「聖なるもの」と思っているからではないか。
聖なる"最高学府"であり、人間の人格を高める"勉学"の場だと。
しかし考えてみよ
お前がこれまで生きてきた世界に、そんな「聖なるもの」が存在したか?
そこに本当に真理を実現した、まことの教育機関があったか?
なかっただろう。
大学は1000人、あるいは三千人の煩悩が集うところだ。
お前は自ら言っただろう、
この世は濁世(じょくせ)であり、乱世(らんせ)であると、
汚く、ウヨウヨした、気持ちの悪い、汚れ、がひしめき合うのが世界だったろう.
お前が緊張するのは大学が聖なるところだからだ。
違う!
大学は汚いところだ。
もう一度それを言い聞かせて、入学式に進め。
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(大学に緊張したことへの、自身への慰めにて。)