[創作]演奏と印象
後期から注目され出したピアニストの演奏会が行われた。
たくさんの著名人も集まり、観客は多かった。
国を代表する有名な小説家の夫妻も来場した。
ピアニストは、ゆっくりと現れ、その演奏が始まった。
しかしそのピアニストは特段目立った技術は何も披露しなかった。
観客たちは少し、ガッカリするような様子を見せた。
有名な小説家の夫人がその小説家である旦那に話した。
「素晴らしい演奏でしたね。あなたはどう感じられましたか?」
小説家は答えた。
「君が、いてくれることの理由が分かったよ。」
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