福祉の世界に 8 特別養護老人ホーム編

皆様、前回より時間が空いてしまい申し訳ありません。
新規事業立ち上げの為、時間が取れずにいました。
読んで頂ける方がおり嬉しい限りです。続きになります。

事件後

事件後、普通にいつもの仕事を継続していました。
夜勤、早番、中番、遅番…Uさんも同じでした。
特に事件後も普通であり、現場は特に変化もありませんでした。

しかし、上層部は違いました。
DさんとNさんの争いがついに表面化し、経営母体もほっとけない状況になりました。上層部の決断は以下のようなものになりました。

①Dさんは施設長より降格、副施設長へ
➁Nさんは現状維持で減給
③新たな施設長を据える

結果的に言えば、Dさんは降格し副施設長を2人置く。
今思えば、解決になっておらず、経営母体も話を聞きだした結果がこれかという感じでした。
施設ではNさんに対し、風当りが強い状態であり、誰も言う事を聞かない状態でした。
そして、新たに新施設長が来る訳ですが、この事により嵐が吹き荒れます。

新施設長とNさんの強権

1ヵ月程経ち、新施設長がやってきました。女性の方でした。
特に介護施設で勤務経験も無く、他県から帰って来られたのかみたいな感じでした。
新しい施設長が来たからと言って特に変わらないし、業務に集中するだけでした。

新施設長が来られた当日に、各ユニットリーダーと副リーダーが集められました。
そこには、施設長とNさん。
そこで話されたのが、ユニットリーダーと副リーダーの廃止。
理由は仲良しごっこになっているからというものでした。
廃止は別にいいとして、理由が納得行かず。
全てのリーダーと副リーダーが声を上げました。
しかし、こちらの意見は聞き入れられる事はありませんでした。
Dさんは研修に行っており、私達の力ではどうする事も出来ませんでした。

次の日、ある副リーダーに対して異動の話が施設長とNさんからあった様子でした。その方は断るとその日付けで解雇されてしまいました。
今では考えられない事かも知れませんが、雇われる側は立場が弱く泣き寝入りせざる負えない事が多々ありました。

さて、なぜか知りませんがNさんと施設長が強権を使用するようになりました。
自分も呼ばれ、施設長とNさんから話がありました。
内容的には異動でした。系列の施設に人が足りないという理由でした。
断りました。
すると、退職と言われました。
退職を承諾しましたが、退職になるならと一矢報いる事にしました。

まず、有給です。使用させて頂けないなら労働基準監督署に訴えると伝えました。プラスこういう事をするからには、そちらにも覚悟があるでしょうから、行政に現状を説明する事を伝えました。

見る見る顔色が二人とも変わって来たので、どうしてこのような事をするのか尋ねると、Nさんから一言。
「あなた達が気に食わないから」と言われました。
完全に私的な理由でした。この施設はダメになるなと思い退職を決断しました。

私が退職した後に職員の約半分が退職しました。
UさんもDさんも退職しました。
有給を使用し、行政には訴えませんでした。

1年後にNさんのお気に入りの職員が、入居者に虐待をし骨折の重傷を負わせます。地元ではこの施設は違う意味で有名になっていきました。

この施設を退職してから私は悩み始めます。

介護とは何なのか

組織とは

自分がやりたかった福祉とは何なのか

Uさんと食事に行っても二人とも毎回この話になりました。

出口の見えない場所にいる感覚が長く続きました。

今回はここまでです。
お読み頂きありがとうございます。





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