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家族という呪縛〜その1〜

少し暗い話になりますが、
わたしは昔から自分の家に
違和感を持ちながら育ちました。

祖父母は戦争経験者
父はその厳しい祖父に育てられた人
母は地域の仲人さんに勧められて
結婚したようです。
(その時代は年頃になって独身だったら
 用立てられるのが普通だったそうです。)

長男だった父は同居が当たり前
男の人には何もさせずゆっくりしてもらうもの。

嫁は家政婦のような扱い。

それでも側から見れば、わたしたち兄妹は
祖父母によく面倒を見てもらったし
(口うるさかったけれど)
祖母もご飯を作ってくれていました。

そんな中、1番問題があったのは母でした。

今で言うと虚言症とか
シンデレラコンプレックスとか
白雪姫症候群みたいな類なのだと思います。

とにかく自分が注目されたい
可哀想で誰かに支えてもらわないといけない。

そのためには自分が
被害者でなければいけないのです。

例えば最初に自分が酷いことを言って
相手に言い返されたとすると
“相手がいきなり酷いことを言ってきた”
のように言いふらすのです。

そんな母が心底気持ち悪いな、
と心の中でずっと思っていました。


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