「日本、二季になるらしいね。」

これは先日僕が友達とバスを待っているときにした会話です。


あぁ私の好きな季節なんだよ、長くゆっくりと過ごさせてくれよ。

パンパスとコットンツリーを飾りたい。

秋はいい。部屋のレイアウトなどの関係から朝日が私の顔面に降り注いで、その眩しさで起きることもある。この季節になると私の部屋は印象派のような光でいっぱいになって窓の外を眺め、夕日が落ちる姿も見ることができる。きらきらぴかぴか。出不精に磨きがかかってしまう。

夕方も素晴らしい。最近は最寄駅から家に帰ろうとするとき、コットンキャンディーのような、世界が終わるかのような色をした空に出会う。西の景色が素晴らしく、寄り道もする。何枚も写真に収める。
帰り道は商店街を通って帰るのだが、秋はいつも以上に営みと温かみを感じて好きだ。気分がよくて花屋や雑貨店にたちより、掘り出し物を見つけて買ってしまったり。
その日はレンタル落ちだけどかいじゅうたちのいるところのDVDを100円で変えてしまった。
レコードプレーヤーがあればそのお店でレコードも買いたい。
ビートルズをもっと知っていればLive at BCCのCDも買っていただろう。
あと大好きな映画監督の作品が二つ売られていた。

ひしひしと秋の訪れを感じている。つい最近までいつになったら長袖を着れるんだ。なんて思っていたけれど夜は少し冷えるようになり、4限を終わらせたら外は真っ暗。なんてことに驚いたりして

日中はとても過ごしやすい。
その過ごしやすさ故この前は芝生で2時間音楽とともに昼寝したり、ピクニックしたりしている。
秋のプレイリストや日向ぼっこしたりして。赤く燃え始めた木々の中を過ぎ去っていって。もっと赤くなれ~とか思ったりして。
本当に過ごしやすい。ポカポカポカポカ。夕暮れの景色も素晴らしく、自然の中で穏やかに過ごしていたいと思うことが多かった。しかし、夜長になり、気づけばもう寒い。秋という季節はとても短命だ。

「日本、二季になるらしいね」なんて言われているらしいが、そんな事実認めたくない。なんなら一年中秋でいい。
短命だからこそ人々はこの季節を大切にしているのではないのでしょうか。
それにしても、私は秋が消え去りグラデーションもなく季節の到来を感じるのは嫌だ。だんだんとじわじわと変わりゆく姿を体感していたい。

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