夢に還る道

生暖かい風が吹く
街へ山へ吹く風に身を任せてどこかも知らないところへ歩き出す

心地のいい野宿をして夢を見る
仮面を作って壊して舞踏会で踊って
タブーを破れば連れ去られる
どこに?誰に?何も知らない
美しいものに惹かれても耐えなきゃいけない
耐えきれず触れてしまったら連れていかれる
火に焼かれる
その後は食べられるか捨てられるか

祭りの音がする
ほんのり白酒の匂いもする
近づいてみると、屋台はほとんど売り切れて片付けを始めていた
捨てるくらいならと貰った狐のお面をつけて
屋台で一つだけ余ってたりんご飴を食べて
ぼんやりしまわれつつある屋台の列を辿った

浅い海のような湖のような、水辺に着いた
桃の花が浮いてる
いつの間にか着替えていた浴衣の裾が濡れている
少しずつ脚を水に浸け、膝上まで浸かったら、向こう側から船が見えた
船はゆっくりこっちに近づいて、なにかがぞろぞろ降りてきた
その内一つが棒立ちのボクを引き上げ船に乗せた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この詩から↓

ひなまつりの白酒をはくしゅと読んでしまって書いた詩
しろざけらしい
読み方で酒の種類も変わるらしい
(※未成年なので当然ながら実際に飲んだことはないです。白酒の匂いも調べられなかったので知りません)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?