シティリーグ優勝 あかつきロストの全て

皆さんこんにちは。 こうへいと申します。

本日トイコンプ住道店様で開催されたシティリーグで、運よく予選1位通過から優勝することができました。 

僕がこのデッキで大型大会に参加するのは今回が最後だったので、このデッキと向き合って考えていたことを初noteとして、投稿してみます。
これからシティリーグやCL京都に参加される方にとって、参考になる部分があると思います。
全文無料ですので、よかったら是非最後まで読んでください。

今回のnoteでは

・構築の意図、何を意識したか?
・当日の対戦について

主にこの2つについて書いていきたいと思います。

・構築の意図、何を意識したか?

タイトルにもある通り、僕は今回「あかつきロスト」と呼ばれているロストギミックに輝くリザードンとトドロクツキexを組み込んだデッキタイプを選択しました。

当日使用したあかつきロストのデッキレシピ

まずは主な環境デッキとの相性から

ロストギラティナ 微有利
サーナイト 五分~微不利
リザードン 五分~微不利
ミライドン 微有利
ターボトドロクツキ 有利
ブジンエンテイ 有利
パオジアン 五分
ミュウvmax 五分
白ルギア 不利

このレシピであれば、ほぼすべての環境デッキに五分以上の相性で勝負できると僕は考えています。
このデッキレシピで明確に勝ち難いのは白ルギアのみですが、各デッキの母数などからメテノの採用は見送って、そこの対策は捨てました。

特に母数が多いロスギラ、サーナイト、リザードン、ミライドン対面を意識しているので、その4デッキへの立ち回りと考察を書いていきます。

ロストギラティナ対面

一時期のロスギラはセイボリーを差している方がすごく多いように感じましたが、最近は減ってきたので、2ターン目までにマナフィ、ジラーチをマストでベンチに置くことを意識すれば、基本的にはゲームの主導権を握れます。 

(滅多にありませんが)少しこちら側が下振れたとしても、最近のロスギラのジラーチ採用率は著しく低いので、カウンターキャッチャーでバトル場縛り+ツツジ+ロストマインという古典的な戦術で、弱い1ターンをもらえることが多いです。
サイド残り2.3枚のタイミングで必ずと言っていいほどツツジorナンジャモは打たれるので、ポケストップ+友達手帳で強い山札を作っておくことがマストです。

このデッキは、いれかえ手段が潤沢で花選びをたくさん行えますが、不用意にしすぎると最終ターンで後悔することがあるので、(入れ替え札が尽きた、ロストしたくないカードが2枚同時に来たetc)試合中盤~終盤にかけて、1ターンに2回以上花選びをするときは、一度立ち止まって負け筋を考えてみると、よりプレイングに厚みが出ると思います。

サーナイトex対面

このデッキに対しては、ウッウとヤミラミでサイド2枚こちらが先行して、そこからリバエネ付きhp140サーナイトが殴ってきて、バトル場突破できないわ、月明かり、崩スタ、フトゥー、ムーンライトリバースでhpライン高く保たれるわ、ナンジャモで手札バグらされるわで捲られて負けるのがあるあるやと思います。

結論を言うと、トドロクツキexはこの対面では出さなくていいです。
もちろん状況次第ですが、トドロクツキでサナexをとりにいくというのは、ほとんど決まらないし、まだ手札が潤沢な序盤に決まったとしても、対戦終了時に振り返ってみれば、相手のドローソースも残るし、2-2交換だし、いい選択だったとは言えないことの方が多いです。

このデッキへの勝率を少しでも上げるには、やはり「強い山札を作る」ことが大事やと思います。 先ほどのロスギラ対面のツツジケアと被りますが、ポケストップガンガン回して、友達手帳でクララ戻して、次のウッウ置いといて、、、って速い動きするのが一番です。 あなぬけは残しとくと、終盤輝くリザードンでうまいことバトル場のサーナイトexかわしてサイドを取れるパターンが多いので、入れ替え札がどっちでもいい時はいれかえカートから先に使っておく方がいいと思います。 

リザードンex対面

このデッキレシピはリザードンに勝つために調整を重ね続けたといっても過言ではないほど、一番に勝ちたいと意識しているデッキタイプです。

赤ロストには、トドロクツキがいらないという意見が多いと思います。 私も「悪エネルギーの枠をほかの安定性を上げるカードにしたい」、「特定のデッキとのマッチアップでは完全にお荷物になる」、「ガラルファイアーを代わりに採用しようか」等考えが何周もしました。 

基本的にトドロクツキを抜いたり、ガラルファイアーを採用した赤ロストであれば、サイドが5-5で並んだタイミングで

・前のリザードンを小突く
・ベンチの小物をウっウorヤミラミで取る

という2択だと思います。ベンチにビーダルがいて、処理できれば最高だと思いますが、ほぼほぼジラーチ置かれるので、再現性は低いと思います。

この場合
リザードンexがもう1ターン場に残る→
次のリザードンを作る、手札干渉を打つ余裕が生まれてしまう

といった2ターンかけてリザードンを突破するプランをとると、相手に余裕が生まれてしまって、このタイミングでゲームの主導権が相手に移ります。

リザードンexを、非エク2体で突破するのも、ex1体で突破するのもサイドレース的には変わらないので、ゲームの主導権を相手に渡すタイミングを、1ターンでも遅らせるためにトドロクツキは採用しています。

このプランをとると、相手の手札干渉が来る確率が少し減るので、純粋な赤ロストよりもやりたいことがしやすかったという印象です。

輝くリザードンとトドロクツキは1回ずつ技が打てればOKなので、ロストシティがあまり怖くないところも、いいと思います。

ミライドンex対面

このデッキに対しては、ほぼ100%後1か先2にとんでくるごっつああんプリファイに解答を持っていないとまず勝てないので、次ターンの輝くリザードン起動のために、ミラージュゲートは4投、スタジアム枠はポケストップ、おまもりを剥がすためのスイーパーを厚めに2枚採用しています。 ピオニー型であれば手札干渉が来る確率が低いと思うので、この動きの再現性は高いです。 

後はクララやトドロクツキで他のデッキタイプよりも、比較的簡単にフィニッシュまで持っていけます。

こちら側が2ターン目に下振れて、サイド0-4になったとしても、次ターン輝くリザードン起動+サイド2-5のタイミングでトドロクツキの耐久力押し付け+ツツジで、でワンチャン捲れることもあります。

ミライドンに対しては、ptcglや自主大会でも、この動きが再現できた試合は勿論、下振れた4試合も含めて21戦全勝することができているので、かなり相性がいいと感じました。

雪ナンジャモで手札をバグらしてくるタイプのミライドンの数が減っていることも、今の環境では追い風でした。

構築の意図

特徴的なものだけ書いていきます。

トドロクツキex 1枚
ここに関しては上で記述した、ゲームスピードを早くする為の1枚採用です。 2枚の型もちょいちょいありますが、1回技を打てれば十分なのと、1枚たねポケモンが減ることによる初動の安定感からこの枚数になりました。

ウッウ2枚 ヤミラミ1枚
ここの枚数は、各環境デッキのシェア率とジラーチの採用率で頻繁に変えています。 実際にこのデッキはミライドン以外には、ウッウバレットと言っても過言ではないくらいウッウを再利用するので、2枚がベストでした。 (主にリザードン戦で)ベンチにジラーチを置かれると、ウッウよりも価値が低くなるので、このヤミラミはこの採用枚数です。 最近のロスギラ、サーナイトは、ジラーチを削ってる型が主流なので、このデッキとの試合では、ヤミラミ、超エネルギー、クララはめっちゃ丁寧に扱います。 

ヒスイのヘビーボール1枚
1回の負けも許されないため、輝くリザードン、ヤミラミ、トドロクツキといったピン刺し採用の彼らをサイドから拾うために入れています。 本番でもリザードンex戦でサイドから輝くリザードンを拾えて首の皮一枚で勝てたことがありました。 ロスバレの縦引き能力とポケストップがあれば、欲しいグッズは大体拾えます。

ロストスイーパー 2枚
1枚採用が一般的ですが、後2ロストマインの再現性上昇、輝くリザードン起動のための雪道剥がし、そして一番の採用理由が、テツノカイナのお守り剥がしです。 ミライドン対面では、テツノカイナのお守りを剥がさずに場に他のポケモンを倒して番を返すのは、さすがに怖すぎます。

ポケギア3.0 3枚
このデッキは基本的に後攻を取りますが、シティ1週間前のptcglで70試合前後回して、後1でアクロマに触れなかったのは、僅か4回でした。 何か他に別のカードを入れるとしたら、おそらくこの枠を1枚削りますが、山にポケギアを複数枚残しておくと、手札干渉の返しに、ポケギアで好きなサポート持ってきて、相手の推定を上回る強い1ターンが生まれる確率はかなり上がります。

各サポートカード

この構築ではアクロマ4投の他に、ツツジ、ボス、クララ、キバナをピン刺しで採用しました。 どのカードも中盤~終盤に引けたら嬉しいカードで、ポケギアでその時欲しいものを持ってきやすいこともあり、この採用に至りました。 強いて言うならボスはもう一枚増やしてもいいかなと思いました。 自分のサイドが残り2枚の時に、非ルール2体を倒すのか、ルール持ちを1体倒すのか2択ですが、僕は最終ターンにカウンターキャッチャーを使いたいのでできるだけ後者を目指します。 しかし手札的に非ルール2体を倒すしか勝利するプランがない時に、カウキャンがただのお荷物になるからです。 今回のシティでは、友達手帳でボスを再利用しまくっていました。

ポケストップ 3枚
スタジアムはビーチコートが他の採用候補としてありますが、実際に回してみて、キュワワーの逃げエネが意外と簡単にミラージュゲートでついて余ることが多かったので、縦引き能力を上昇させるための採用にしました。 ヤミラミや輝くリザードンが落ちてしまっても、後にクララ1枚だけで起動できると考えると、むしろメリットとポジティブに捉えることもできます。

これは増やした方が良いとか色々書かせていただきましたが、今回のシティリーグに関しては、1枚でも構築が違えば明確に落としてる試合があったと思うので、環境には適応できている構築だったと思います。 


当日の対戦について

予選

1回戦 ロストギラティナ 6-4 ◎
2回戦 ピジョットリザードン 6-5 ◎
3回戦 ピジョットリザードン 6-5 ◎
4回戦 ピジョットリザードン 6-4 ◎
5回戦 サーナイトex 6-4◎

決勝トーナメント
1回戦 あかつきロスト 6-5 ◎
準決勝 サーフゴーex 6-5◎
決勝  エボ型リザードン 6-3 ◎

予選

1回戦 ロストギラティナ 6-4 ◎
序盤からマナフィとジラーチを置いてベンチを埋めきって、ウッウバレットとして戦っていました。 ツツジを打たれる前にベンチのトドロクツキをが育成完了したので自分としては理想的な動きができたと思います。 相手が雪道ツツジ+カウキャンを決めてくるターンでトドロクツキは取らせるつもりで置きましたが、生き残ったので、最後にくるいえぐるで倒して勝利することができました。

2回戦 ピジョットリザードン 6-5 ◎
このマッチでは後攻2ターン目にロストマインが打てて、ポッポとヒトカゲを運よく一掃できたのでそこまでは良かったです。 その次のターン以降ナンジャモを連打されまくって、中盤~終盤はやりたい動きはほぼさせて貰えませんでした。 こちらがサイド残り2枚のタイミングで、手札が細く、相手のバトル場にいる輝くリザードンをどかす手段もなく番を返しました。この時負けたと思いました。 ラストターンにポケギアからアクロマに運よく繋がり、カウンターキャッチャーでゲームを終わらせることができました。 序盤のポケストップとロスト肥しによる圧縮、友達手帳などできることは全部やって、ギリギリ勝ちが見えた試合でした。

3回戦 ピジョットリザードン 6-5 ◎
お相手さんが先1でヒトカゲが1匹だけだったので、ウッウで決めてeasy winかと思いきや、こちらも殴れずそこからは、死ぬ程対面意識をもっていた、いつものあかつきロストvsリザードンでした。 最初の盤面は明らかにこちらが強かったですが、サイド2枚先行したタイミングで、盤面形成の終了したいつものリザードンになっていたので、お相手さんのプレイングのうまさを感じました。 最後はボスを素引きして、辛くも勝利。

4回戦 ピジョットリザードン 6-4 ◎
この試合は先にポッポから処理したので、リザードンさえ倒せば相手の安定感を削ぐことができる対面だったので、相手が残りサイド4枚でしたが、くるいえぐるで強引にリザードンを気絶させました。 その後お相手さんのアタッカーは継続的に育成されましたが、ピジョット不在のためナンジャモ連打は来ず、したい動きができた試合でした。ラストはボスでロトムを沈めて1ターン余裕をもって勝利できました。

5回戦 サーナイトex 6-4 ◎
自分も相手もそれなりに分回っていましたが、お相手さんのジラーチが不在だった分こちら側が優位にサイドレースを進めることができました。 トドロクツキで取られることを懸念されてサーナイトexは中々出てきませんでしたが、序盤2ターンで炎エネルギーを見せない+ポケストップで青ロストを
匂わせると、マナフィを出してくれたので、そういった小粒を狩り続けて1ターン余裕をもって勝利。

決勝トーナメント1回戦 あかつきロスト 6-5 ◎
先1でお相手さんがトドロクツキに手張りでターンエンドだったので、基本的にこちら側が優位に試合を進めることができました。 ベンチにウッウやジラーチは控えていたので、ツツジ1回くらいなら耐えるかなと思ったのですが、2回目のツツジを打たれてしまい、そこで完全に自分のゲームプランが崩壊しました。 ジラーチがカウンターキャッチャーで取られて、尚且つ自分のバトル場にも、キュワワーが3体いたので、急いでジラーチを置きなおす+次のアタッカーを用意するという高い要求値を乗り来られず、どんどんサイドを詰められていきました。 最終ターンで山札に1枚だけあったあなぬけを運よくポケストップで引いて、輝くリザードンをかわしてギリギリ勝利。

準決勝 サーフゴーex 6-5 ◎
お相手さんが安定してエネ供給してくるデッキで、こちら側は基本的に序盤はウッウバレットとして戦っていました。 輝くリザードンをしっかり再利用すれば、明確にこちらが有利なマッチアップでしたが、お相手さんのハッサムの使いどころがうまく、かなりギリギリの展開になりました。 途中で明確な僕のプレイミスが1つあって、バトル場にハッサムがいたのに穴抜けを使ってしまい、せっかく倒せたはずハッサムを場に残してしまいました。このプレイミス1つで負けていても文句は言えなかったので、ここが最大の幸運でした。最後は花選びで持ってきたボスでサーフゴーを呼び出してなんとか勝利。

決勝 エボ型リザードン 6-3 ◎
リザードンが立つまでにこちら側がサイドを3枚先行できていたので、手札干渉との勝負だと思い、リザードンが立つまでポケストップ+ロスト肥しで全力で山札を圧縮しました。 案の定弱い1ターンはできてしまいましたが、ナンジャモの返しに引いたツツジでトドロクツキを完成させることができたので、最後はくるいえぐるでフィニッシュ。

優勝🏆

まとめ 
細かいプレイングのことは置いといて、今回対戦した方々は皆さんいい人ばかりで、ポケモンカード以前にコミュニケーションの場として非常に楽しめた大会でした。 前回のS1では勝つことを優先しすぎて、本来楽しむものというのを忘れてしまっていたので、本来あるべきカードゲームの姿というものをこの大会を通して改めて感じられました。

これからシティリーグに参加される皆さん、CL京都に参加される皆さんがこの記事を読んで、少しでも何か感じてくれたらうれしいです。
長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございます!

 



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