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資生堂 My Crayon Project

「肌色って何色?」という疑問がテーマのこのプロジェクトはいままであったようでなかった取り組みだと思う。
日本のクレヨンの肌色の表記が薄だいだいいろに変わった時から、時代が肌の色に関して敏感になったように感じる。
子供たちに言葉では伝えにくい部分を直感的に学ばせることができる。これこそがデザインの力だと思う。
言語化が難しい問題をデザインの力で解決する。資生堂の取り組みに感心する。

少し話が変わるかもしれないが、2023年4月に発行された美術手帖には「ブラック・アート」が取り上げられていた。


私たちは地域や世代ではなく色で作家やアーティストを判断しているのだろうか。
そもそもこの「ブラック・アート」や「ブラック・アーティスト」という名前もその話題性を呼ぶための名前ではないだろうか。ブラックという言葉はずいぶん社会によって消費されているように思う。

私も制作中に肌の色について考えることがある。それについて表現してみたりするが、なにも知らない子供が上っ面の情報を鵜呑みにして白がなんだ、黒がなんだと言っているだけのように感じている。
ただ、漠然と遠くの方にその問題を感じている。
触れたいのに触れることができない。日本に、日本人として生まれているからだろうか、、、?

その点、今回の資生堂のプロジェクトはどこか霧にかかったような「肌色」の問題に対してすっきりとしたシンプルな答えをだしてくれたと思う。

肌の色についてもっと身近に感じていることとしては、デパコスのウェブサイトからみられる。

当たり前のように様々な肌色の女性が出てくる。


メーカーによってはかなり色が豊富に取り扱っているファンデーションもある。

今後、私も肌の色に関する作品をひとつはつくりたいと思った。

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