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King Gnu(常田大希)は世界に羽ばたけるのか?

僕はKing Gnuキングヌーヌー)、別プロジェクトmillennium paradeミレニアムパレードミレパ)のファンだけど、この問いには正直「未知数」としか答えようがない。

最近はミレパがアメリカ、イギリスそれぞれの大手レコード会社2社と契約したニュースが飛び込んできた。
しかしじゃあこれで成功は確約されたかというとそんなことは全くない。

たとえば宇多田ヒカルの北米進出においても大手レコード会社ユニバーサルと契約して鳴物入りでデビューしたがビルボード初登場160位という大惨敗に終わったし

ワンオクロック
もアメリカではロックのレコード会社最大手と言ってもいいFueled by Ramen(アメリカでメジャーなバンドFall out boytwenty one pilotsも所属)に所属しつつも現地でメジャーな活躍は全く出来ていない状況だから。

さらに不安要素としてあるのが最新のツアーにおいてもアジアが中心というかアジアツアーのみであり、ヨーロッパ等の欧米圏は全く回れていないことにある。

海外でも人気のアニメ、呪術廻戦のOPとなった最新シングル”SPECIALZ”がビルボードのグローバルランキング(北米を除く世界各国を対象とした総合ランキング)で見事一位を獲得したことがあっても、だ。

これについては現在の異常な円安が関係し、旅費等含めて中小規模なハコを回る費用を捻出するのが厳しいことが原因なのもあるだろうが、もしヌーが大人気なら間違いなくツアーのスケジュールに組まれていただろうから、やはりまだまだ欧米圏での人気は高まってはいないのではないだろうか。

さらに楽曲の問題として、特にヌーの楽曲がモロに海外のロックに影響を受けていることだ。

特に日本でも人気の"一途"は

イギリスの国民的にして国際的なバンドArctic Monkeysの”Brianstorm”にマジで曲の構成含めてソックリであり、

海外からは「パクリ」と思われても仕方ないレベルなので、海外の反応が気になるところだ。

勿論、日本の数多の有名バンドも海外のバンドに影響を受けまくってきたことは音楽好きには周知の事実だ。
古くはブルーハーツB'zサザンオールスターズといった国民的バンドもまた洋楽から影響を受けパクってもきた。
引用自体は音楽の世界ではよくあることだ。

そんなことは日本国内においてはご愛嬌だが、しかし本場の海外のリスナーがどう思うかはわからない。
Arctic Monkeysは日本と世界では知名度も人気も全然違うので、丸パクリではないものの間違いなく連想され悪質なパクリと捉えられかねない。

日本人であるとわかりづらいのだけど、本当に日本の文化的な立ち位置はアニメを別にすると低いものだ。

そもそも欧米圏ではアニメオタクを別にして日本の音楽を聴く文化はないため、自国のスタイリッシュでカッコいい音楽があるのに、わざわざ東邦の辺鄙な島国のアーティストの音楽を聞こうと思ってくれるかはわからない。

しかもそれが自国ミュージシャンのパクリや劣化版みたいな曲なら、わざわざ聴いてはくれないだろう。
バカにすらされるかもしれない

個人的には常田大希の音楽は日本人離れした音楽性をもってはいるものの、やはり海外音楽のビートやフローに比べると内省的というか大人しいレベルではあるので、今のままではひょっとすると厳しいのではないか、という予想がある。

そして常田音楽の独自性やオリジナリティ、となると海外音楽好きでもある僕からしても微妙(海外で通用するほどのものではないという意味で)なので、日本のファンが期待して予想するほどには成功しないのではないかと思っている。

ネガティブなことをつらつらと書き連ねているが、ミレパの海外デビューは、凡百の邦楽バンドと違って世界進出に向けたレースの少なくともスタートラインには立てるということだ。それ自体は喜ばしいし偉業ではあるけど、それがどのような結果となるのか。

今後も注目していきたいと思う。



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