５ リギング
※書きかけの記事です。自分が思ったことなどを適宜追記していきます。
次の工程はリギングです。
何をするかというと、作ったボーンとメッシュを関係づけて、ボーンを動かせばメッシュも動くという状態を作ります。
MMDはボーンの動きがモーションとなっているので、この関連付けさえできれば踊ったり移動したりしてくれます。(厳密には移動には準標準ボーン
が必要です)
※備忘録センターボーンはリギング終了後に入れるボーンのため、標準ボーンですが絶対にまだ入れません。
※個人的にはこの段階ではセンター以外の標準ボーンのみがオススメです
メッシュ化する
ミラーモディファイアを使っている場合、このタイミングでメッシュ化するといいんじゃないかなと思います。ミラーリングしてウェイトを塗るっていうのがあんまりよく分からないのでこのタイミングでやっちゃいます。
「Layout」画面から、それぞれのオブジェクトを選択。
画面右にある青いスパナマークを押し、モディファイアを出します。そのモディファイアの上で「Ctrl＋A」を押すと、ミラーで映していたものもメッシュ化されます。
ペアレントをする
現時点ではボーンとメッシュが別離しており、ウェイトを付けることができません。ペアレントといって、親子関係にしていくことでウェイトをつけることができます。
楽をしたいので基本的には自動ウェイト機能を使いつつ調整という流れになります。個人的にこちらの動画が分かりやすかったです。
一方で、メッシュによっては特定のボーンにのみウェイトを関連付ける方がよい場合もあります。例えばポニーテールのメッシュは首や身体のボーンに近いことがありますが、それら従って動くのは物理的におかしいです。そういった場合に個別のボーンにのみウェイトを関連付けていきます。
自動ウェイト
オブジェクトモードです
１ ウェイトをつけたいメッシュを選択→アーマチュアを選択します順番厳守
２ 右クリック→ペアレント→自動のウェイトで
以上で自動的にいい塩梅に塗ってくれます。肘の曲がりなど手動でできる気がしないのでこれに頼るのがいいと思います。
ウェイト確認
実際にどんな風にウェイトが塗られたのか確認してみます。私はキャラの左耳にピアスをつけたのですが、横髪のボーンに近かった影響もあって、横髪にも影響をうけるウェイトになっていました。
１ オブジェクトモードでオブジェクトを選択
２ モードをウェイトペイントモードに変更。すると青～赤っぽい色がついています
３ Shift＋Zもしくは右上のボタンからワイヤーフレームの表示にする(こっちの方が分かりやすい)
４ Alt＋Zもしくは右上のボタンから透過表示にする(前にあるメッシュが邪魔にならない)
５ 画面右下。緑の逆▽みたいなのを押す。頂点グループというのがあるのでそれを選択
以上で見ることができます。まったく影響を受けないウェイト「０」なら真っ青、100％影響を受けるウェイト「１」なら真っ赤になるのがデフォルトです。
頂点グループってなに
私もよくわからなかったやつです。ボーンの名前なのに頂点グループ？って感じになったんですけど、このボーンに対してここの頂点が関連付いているよみたいな意味なので、深く気にしなくていいです。
ウェイト修正
手動でちょっと修正します。上で話した「耳についてるピアスなのに横髪の影響をうけているからウェイトを消したい」という状態の解決方法を例にします。
さっきの５の続きです。
１ 頂点グループを一個ずつずらして、青くない場所を確認
２ 従ってもいいか～っていうグループなら無視、これはだめだわってグループなら修正
３ 横髪の頂点グループを選択（右下画面）
４ 画面左を確認「ブラシ」にする
５ 画面上を確認「ウェイト」は0.000、「強さ」は１を選択
６ お絵描きするみたいにウェイトを消したい場所をなぞる
こうすると色が変わると思います。以上で完了です。
時々挙動を確認
私は時折「オブジェクトモード」に変更、アーマチュアを選択、ポーズモードに変更をして、軽くボーンを動かしています。演算はPMXエディタで入れますが、このボーンが曲がったらこの場所は曲がってほしいみたいなところだけでも確認しておくといいと思います。
ウェイトを疑似的にまとめて０にする
ボーンとメッシュを繋ぐと、選択したボーンに応じてかならず頂点グループが設定されます。全身のアーマチュアを選べば、絶対に頭や目あたりにしかウェイトが乗らないはずの「瞳」にも、足や指先といった絶対いらない頂点グループが設定されます。
見た目もごちゃごちゃしますし、先に髪の毛のボーンを入れていた場合、うっかり瞳が髪のボーンにウェイト乗ってたら面倒なので、不要な頂点グループは削除してしまうのがいいなと思いました。頂点グループがなければウェイトも０になります。
動かしてみて変なところを直す
個人的に動かしてみて「動いちゃだめなところが動いている！」っていうときは、動いちゃだめなところが動いている状態でウェイトを塗り直すのがいいと思います。
１ ポーズモードで変なウェイトを発見
２ ボーンはそのままにオブジェクトモードに変更
３ 修正したいメッシュが入っているオブジェクトを選択
４ 「ウェイトペイントモード」に切り替え。今回はウェイトを消したいので「０」に設定にて、動いちゃいけないのに動いている場所をごりごり塗っていく
こうするとリアルタイムでウェイトが反映されるので、影響を受けていない状態になってくれたかとても分かりやすいです。
なおここで取らせたポーズをリセットしたいときは、ポーズモードでアーマチュアを全選択→上部にある「ポーズ」ボタンを押して「トランスフォームをクリア」「すべて」を選ぶと元の基本ポーズに戻ります。
特定のボーンにだけウェイトを自動割り当てする
たとえばポニーテールにウェイトを入れたいとき、全てのアーマチュアに対して自動割り当てをすると、首や上半身のボーンにまで引っ張られてしまうことがよくあります。
手動で塗って直してもいいんですけど、大変だし事故も起こるので、特定のボーンにのみウェイトを割り振っていきます。まだピンと来ていないのですが、全ての頂点グループが作成されないのもいいところらしいです。重くなるのかな…？
１ ポーズモードでウェイトを割り当てたいボーンを選択
２ 「オブジェクトモード」にうつる
３ ウェイトを割り当てたいメッシュを選択
４ 右下の「モディファイア」から「アーマチュア」を追加
５ モディファイア画面内、オブジェクトにアーマチュアを選択
６ 「ウェイトペイントモード」にうつる
７ 左上の「ウェイト」をクリック、「ボーンから自動割り当て」をクリック
これでウェイトが付きます。このときモディファイアの方にある「頂点グループ」に何かグループを選択してしまうとおかしくなるので気を付けてください(1敗)
個人的に気を付けなきゃいけなかったこと
髪の毛にボーン入れて揺れるようにしたいっていうとき、部分割り当てをしてしまうと頭に髪の生え際が付いてこないという事案が発生しました。泣く泣く手動で髪の生え際に、頭頂点グループを作成し「１」の強さでぬりぬりしました。大変でした
ウェイトは根気らしい
極めようと思うときりがないとよく言われます。私も最低限のウェイトにしてしまっていました。MMDの画面でも関節などは動かせるので、腕のねじれなんかはある程度修正できるというのが今のところの感想です。
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