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2か月の独学で中小企業診断士1次試験に1発合格した方法 Part4 科目ごとの勉強法

科目ごとの詳細

事前に立てたスケジュールに沿って各科目を勉強していきました。

経済学・経済政策
勉強時間:15時間
勉強前の点数:44
本番の点数:56
フェーズ:① or ②
使用ツール:
・ききながし:ねずちゃん
・過去問:2年分を2周
・テキスト:スピードテキストの過去問出題範囲を一通り理解
・youtube:
 └はじめよう経済学:貨幣と債権、IS-LM分析、流動性の罠
 └みずほ証券公式:金利平価説

60点を目指し、頻出範囲を重点的に勉強しました。
グラフの出題が多く、特に需給曲線の理解、貨幣政策周りとIS-LM曲線の理解に時間をかけました。

需給曲線は限界費用や余剰・死荷重などは出題の仕方が多少変わっても対応できるようにしました。IS-LM曲線は難しいですが、財政政策・金融政策によって国民所得がなるかの関係、流動性の罠やクラウディングアウトなどを自分なりに説明できるように理解しました。あとは用語を知っていれば解ける問題が多く、用語の理解・暗記に努めました。

財務・会計
勉強時間:20時間
勉強前の点数:28
本番の点数:64
フェーズ:①
勉強方法:
・ききながし:ねずちゃん3〜4周
・過去問:3年分を2周
・テキスト:スピードテキストの過去問出題範囲を一通り理解
・その他:仕訳の勉強(TACの違うテキスト)

60点を目指し、頻出範囲を重点的に勉強しました。
仕訳の基礎はだいぶ昔に勉強したのですが、全く覚えてなかったので、1から勉強しました。借方/貸方のどちらになるか、B/Sのどこに分類されるか、HPで調べながら理解していきました。またCF計算書の営業CF・投資CF・財務CFの違いや、それぞれにどういう項目があるかなどもチェックしました。

計算問題も多いですが、個人的には計算自体は得意なので前提となる定義を理解することを心がけました。例えば固定比率や流動比率、ROE、PERといった指標はよく出題されており、定義がわかれば解ける問題ばかりでした。
また現在価値や年金原価係数などは定義がやや複雑ですが、電卓持ち込み不可であり、計算は簡単なものしか出ないと思い、理解することに重点をおきました。

企業経営理論
勉強時間:10時間
勉強前の点数:58
本番の点数:68
フェーズ:②
勉強方法:
・ききながし:ねずちゃん2周
・過去問:2年分を2周
・テキスト:スピードテキストの過去問出題範囲を一通り理解
・労働法関係は重点的に勉強

元々得意な科目なので60点はmust、できれば70点くらいで他の科目の足しにしたいと考えてました。
おおむね知ってる知識だったので、細かい用語や知識をテキストと聞き流しで補う形でした。例えば垂直統合、範囲の経済、ネットワーク外部性、デファクトスタンダード、VRIO分析、グループシンクなどがあげられます。
労働基準法は知らないことが多かったですが、暗記すればよいので範囲を軽く一読しておき、細かいところは直前に勉強する形にしました。(結果的に試験前日にやりました。)

運営管理
勉強時間:8時間
勉強前の点数:54
本番の点数:74
フェーズ:②
勉強方法:
・ききながし:ねずちゃん1周
・過去問:2年分を2周
・テキスト:スピードテキストの過去問出題範囲を一通り理解

こちらも元々得意な科目なので60点はmust、できれば70点くらいで他の科目の足しにしたいと考えてました。
おおむね知ってる知識だったので、細かい用語や知識をテキストと聞き流しで補う形でした。

在庫管理のところは頻出だったのでしっかり押さえました。他にもよく出る用語としてモーダルシフト、QC7つ道具(パレート図など)なども見ておき、直前に暗記する対象にしておきました。
生産のところは知ってる知識で取れる問題もありましたが、時間測定や余裕率などは知らない内容もありましたが、製造業に特化しすぎており、実務上使わない気もしたので割愛しました。
都市計画のところは暗記が大変で、常識や問題のニュアンスでとける可能性もあったので勉強の対象外としました。

企業経営理論も運営管理も問題数が多いので、頻出箇所でも勉強しないものがあってもよいと割り切っていました。


経営法務
勉強時間:15時間
勉強前の点数:44
本番の点数: 68
フェーズ:①
勉強方法:
・ききながし:3〜4回
・過去問:3年分
・テキスト:スピードテキストの過去問出題範囲を一通り理解
・youtube
 └弁護士かとう【交渉人】:民法改正
 └マジでイケてる行政書士講座【ゆーき大学】:会社法(株式など)、民法改正
 └団体職員2.0@お勉強チャンネル:会社法(設立事項など)  
 └行政書士独学応援:会社法(指名委員等設置会社など)

60点を目指し、頻出範囲を重点的に勉強しました。
科目の中で分野が明確に分かれており民法、会社法、知財法、その他でした。会社法と知財法で6−7割といった感じなので、その2つを重点的に勉強。民法は1,000以上の条文があり、まともにやると範囲が広すぎます。直近では改正がらみの問題がでていたので、改正の内容だけ把握しました。改正がらみはyoutubeにいくつか動画があり、それを聞き流しました。
それ以外の範囲だと英文が毎年でていたので、FOBなどの用語を押さえておきました。また結果として出ませんでしたが、東証の再編があったのでプライム市場など各市場の条件などは押さえておきました


経営情報システム
勉強時間:5時間
勉強前の点数:60
本番の点数:64
フェーズ:② or ③
勉強方法:
・過去問:2年分を1周
・ききながし:ねずちゃん1〜2周
・テキスト:スピードテキストを頻出範囲のみ勉強

元々得意な科目なので60点はmustで、できれば70点くらいで他の科目の足しにしたいと考えてましたが、テキストや過去問を見ると些末な知識が多く業務上全く役立たないと思い、モチベーションが湧きませんでした。最終的には60点をとれればよい、といった形で最低限の勉強のみおこないました。

テキストを一度流し読みし、頻出していた範囲を試験前日に暗記しました。具体的にはデータベースの正規化やデータベースの用語(データマイニングなど)、3層アーキテクチャ、モデリングの図(ユースケース図)で、検定手法などは時間が足りず間に合いませんでした。
SQLは毎年でていますが、業務で触ることもあるので特段勉強はしませんでした。(SQLの構文だけ分かっても、中小企業を支援ができるイメージが全くできませんが)

中小企業経営・中小企業政策
勉強時間:7時間
勉強前の点数:36
本番の点数:50
フェーズ:①
勉強方法:
・ききながし:ねずちゃん2〜3周
・過去問:2年分を1周(答えを記入して丸暗記)
・テキスト:スピードテキストを前日に読み込む
・TACの動画:https://www.youtube.com/watch?v=jwuaXxx8vvw&t=6s

できれば60点を目指したいと当初は考えてましたが、勉強開始後に最低限40点をとる方針に切り替えました。とても60点を目指せるとは思えなかったからです。この科目は経営と政策の2つがありますが、経営の方はただ統計データの丸暗記で覚える気になりませんでした。問題もいくらでも作れるのでテキストの範囲と過去問がリンクしておらず、勉強しても点数につながる気がしませんでした。
一方政策の方は細かい数字などを覚える必要がありましたが、範囲が狭いわりに出題数が多いので勉強のコスパは高いと思いました。

中小企業数が99.7%といった、基本的な数字や中小企業の定義などは最低限押さえました。聞き流しを1週間前と前日(試験1日目)に一通りおこない、過去問は解かずに答えを記入にしてそのまま丸暗記、テキストも一通り眺めておく(政策は頻出範囲のみ)ということを前日におこないました。


試験前日

実は試験の直前3週間は仕事で出張やゴルフなどの予定もあり、あまり勉強時間が確保できませんでした。また試験前日も予定があり、夜10時頃に帰宅し、その後勉強をはじめました。時間も限られていたので、翌日の4科目を復習がてら一通り見返しました。
初日は計算問題や頭を使う問題がありますが、私は睡眠時間が少ないとパフォーマンスに影響がでてしまいます。日付が変わる頃には勉強を切り上げ、8時間くらいは睡眠し、当日に臨みました。

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