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心境、助産師の独り言 私事ですが、伝えたい❗️

私事。
様々な情報が氾濫する現代社会の中
『生命誕生』に立ち会う事を生業にして
40年が経過しました。

生命の誕生のプロセスは、何も変わらない。 
 人間は『トツキトオカ』の妊娠期間。

哺乳類は、赤ちゃんを産んで、子育てをします(成長)。赤ちゃんが成熟すると次の世代を残して(生殖)、命を終える。人類以外の哺乳類達の命のサイクルは、実にシンプルです。

ところが、
人類だけが、生殖活動後の時間(人生)を
とても長く獲得出来たので、様々な課題が新たに生まれました。生き方(死に方)、健康や病と向き合い方、活動し楽しみや苦しみなどの個々の営みが、生まれました。
個々が、多種多様な価値観、人生観、死生観などによって、幾多の試練を経験できる様になったのです。

でも、
コレは、偏った思考かもしれませんが、助産師として、誰もが女性の子宮に宿り、産道を経てこの世に生まれ出て、生き始めます。
(今でこそ、帝王切開と云う手術によって『産道だけ』は、スルー出来る生まれ方が
可能になったわけですが。)

にも関わらず、その先の人生は、実に、様々、十人十色です。
日本では、今のところ医療の進歩によって、僅か258gの赤ちゃんが、一年掛で「産まれたての赤ちゃん」までの成長を遂げた。と云う記事が報道されました。

なのに、
一方では、折角、生まれ出て来れた赤ちゃんが「50秒に一人の割合で、生命を終える」国もあるのですよね。

この世界の不平等さは、
何処から手を付ければ
是正出来るのでしょうか?

更に、
出生前診断の医療技術の先進国では、
「障害のある胎児を中絶することが可能」で、合法化されていると云うのです。

個々の貧富の差や生まれ落ちた国の実情によって、自然淘汰されることもある中で。

 赤ちゃんの誕生に直結する産科学は、技術の進歩、文化宗教的な影響で、男女の不平等、命存続の是非に至るまで。

『唯一無二の生命存続』を左右する影響を被るにはその差が大きすぎます。
誰もが同じ価値ある命のはずなのに
扱われ方に違いがあまりにも多く
生じてしまう現状は、
どう理解したら良いのでしょうか?

助産師業を生業として生きてきた今まで。
私は『現代版の産婆』をコレからも目指したいと考えています。

私の中では、
その課題とは、
『性教育』にあるのでは⁉️

結論的には、
『命の為の学び』を幼な子(赤ちゃん乳児期)から、成人するまでには、何度も何度も繰り返して学習する事でしか身に付かない。
『命の重さ』を見て、触って、感じるという生の体験からの学びが、
一番「ストンと腹に落ちる」と思うのです。

『生命存続の尊さ』をキチンと学び、
人類の哺乳類として。
『貴重な長生きを許された』
唯一の種としての使命を
しっかりと果たしたいと思います。

  フリーランス開業助産師 前田弘子

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