15.鉄馬旅人と飛び交うパン
「Denny's HarleyDavidson Missouri」
メインストリートの76号線を
Historic Downtown Bransonの方面へ向かう
ひたすらまっすぐ行けば道が突き当たるから
そこを左に曲がるんだ
そうすりゃ
あのマークが嫌でも目に入ってくるよ、
との事(笑)
店までの道のりは単純だ
あとは
「例のロゴマーク」
目指して相棒を走らせるだけ
胸が高鳴る
大丈夫、店は逃げないから
落ち着いていこう(笑)
しかし
興奮状態にある闘牛みたいに落ち着かない
この興奮を抑える方法は・・・
とっとと店に行くしかない(笑)
というわけで
ほどなくして店に到着した俺は
店の中を氣の済むまで見させてもらい
更にはオマケまでもらって
本日のメインイベントが終了
今日は合計$176.82の買い物
内訳はブーツ、
パッチ、ロングスリーブシャツ
この日のレートは¥113.4
という事で、
メインの買い物を無事に済ませられて
気持ちがだいぶ落ち着いたので
次は
「BASS PRO SHOPS BRANSON, MO」
超巨大アウトドア用品店、
キャンプ用品~ライフルなどの銃器まで
取り扱っている本格的な店
ここに向かう事にした
実は今回の買い物,
「手に収まるサイズだけど」
人間を一発で木っ端微塵に出来る銃、
これを買いに来た・・・
・・・
というのは冗談(笑)
・・・・・
いやでもね、
実は以前
アリゾナのセドナで友人に
その銃を撃たせて貰ったんだ
まずは友人が
「見本を見せるから離れた場所に立ち
耳栓して更に両手で耳を塞げ」という
(そんな小さい銃なのに・・・
そこまでやらなくていいんじゃないの?)
なんて思いながらも
半信半疑で離れたところに構える俺
「ズッドォォォン」
発射音が聞こえた瞬間
身体全体がブヮッ!ビリビリ~!!!!!!
重くて激しい衝撃波に包まれた・・・
あの衝撃と言ったら・・・
生まれて初めての衝撃だった
で、次は俺の番だという
「しっかり踏ん張って
両手で銃をグリップしろ」
「ズッドォォォン」
まるで小さなバズーカ砲
これは人を虜にさせる・・・
あ、そうそうこの時
他にも色々な銃を撃たせて貰ったんだ
で、撃たせてもらった銃の薬莢を全て貰い、
銃の種類を書き出して貰った
・・・・・
と、そんなわけで
日本に持ち帰る事が出来るのなら
その小さなバズーカ砲を
購入したいのだが(笑)
まぁ現実問題として絶対持ち帰れないし、
俺みたいな素人が所持したところで
「自爆」するのがオチだろう
あれ扱うには相当の心身の訓練が必要だ
でもあの体験で銃器の
本当の恐ろしさを伺い知ることができた
俺は恐らく他人に銃口を向けられない・・・
というわけで
この広大過ぎる面積の
「BASS PRO SHOPS BRANSON, MO」
ここをぐるりと回ることにしよう
店内には
沢山の動物の剝製、シャツ、靴、サングラス、
釣り道具、キャンプ道具、カヌーなどの
アウトドア用品が所狭しと並んでいる
しかも
全ての商品がお洒落に配置されている
その中でも特に驚いたのが
釣り用品とキャンプ用品の半端ない充実ぶり
ここで揃えられないものなど存在するのか
そんなことを思わせるほどの品揃え
本当に圧倒されてしまう
そして
少し離れた所に銃器コーナーがある
ここは雰囲気が全く違う
空気が締まっている
みんな真剣な表情で品定めをしている
でも恐らく・・・
ここにある銃は
初心者向けなのかもしれない
本格的な殺傷力を求める人には
物足りないのかもな・・・
俺は本物のハンター達を目の前にして
そんな空気も感じ取っていた
さぁて、と・・・
そろそろ向かうとするかなぁ・・
(え、どこへ?)
実は今日は
泊っているMOTELから少し離れた所へ
食事しに行こうと思っている
そのレストランの名前は
「LAMBERT'S CAFE」
HOME OF THROWED ROLLS
65号線を北へずっと真っすぐ
FREMONT HILLS方面に向かう
あの辺には高い構造物がないはずだから
行けばすぐに発見できるだろう
噂ではこの店
なかなか面白いことをやっているという
購入したハーレーの土産などを
MOTELに置きに行くのも面倒なので
相棒に積んだまま店へ行くことにした
道中の
北米中西部の田舎の景色を楽しみながら
ゆっくり店に向かう
人気店と見えて
店の前には先客が数組並んでいたが、
待たされることなく
すぐに店内へと案内された
メニューを渡されると
まずは飲み物をオーダー
それを飲みながらゆっくりと
何を食べるか考えるのだ
お♫
さっそく飲み物が運ばれてきた
「・・・・・⁇」
あれ~
俺はいつの間にか
ドイツのオクトーバーフェストに
来ていたんですねぇって位の
ゴツイカップが運ばれてきた
(誰が飲むんだよ、これを!!(笑))
店員さん
「おかわり欲しかったら言ってね♫」
俺
「サンキュー♬」
「サンキュー♬」だって・・・
なにがサンキューだよ、ったく・・
でもメニュー見ながら
ぐいぐい飲んでると、あら不思議
蒸発でもしたのかな?
無くなっちまうんですな
するとそれを見ていたのだろう、
店員さんがこちらへ来るなり
サッとカップを下げていった
厨房から現れた彼女の片手には
ソーダが並々と注がれているカップ(笑)
あのソーダ、
間違いなく俺のところに運ばれてくるよな
そうだよな・・
だよな・・・
・・な
ドンッ!!
あと何日かしたら
俺もあなたたち側になっているかもね(笑)
ということで
いきなりソーダを一杯空けてしまった
消費した量は
確実に1リットルあるはず
間違いなくある
・・・
気を取り直してメニューを眺める
「Beef Liver and Onions」
決まり!!
もう真正面からガチンコBEEF対決
数分後
鉄板をジュージュー言わせながら
熱々の肉が運ばれてきた
もう目が釘付け
ナイフとフォークを持ち一口目を頬張る
もうさすが本場
柔らかくてジューシーで
丁寧な仕込みがされている
Gravyとの相性も最高
しばらく肉に夢中になっていると
周りが何やら騒がしくなってきた
口笛まで飛び交っている
レストラン内に
何かが飛び交っている
ん・・・?
もしやあれは・・・
パン
ロールパンが店内を飛び交っているのだ
客が手を挙げる
するとそこに向けてパンが投げられる
コントロールが抜群(笑)
俺も試しに手を挙げてみた
すぐにパンが飛んできた(笑)
こりゃ面白い(笑)
パンに余ったソースを吸わせる
こりゃ旨いっ!!
しかし大胆なこと考えるよなぁ(笑)
なんかこう
発想が大胆で自由なんだよなぁ・・・
「深く考えるなよ、楽しんじまおうぜっ!!」
明日は明日の風が吹く
そんなのが凄く似合う国だよ、ここは・・・
ふと入口付近をみると
家族連れが続々と来店してきている
(・・・家族・・かぁ・・・)
俺はテーブル担当のウエイトレスに
チェックを要求して
去り際に
多めのチップを彼女に直接手渡した
外の空気が心地良い
相棒は静かに佇んでいる
細身なのに存在感が凄い
さてと・・・
おまえはどうする?
街から街へ流れる旅人さんよ
そうだな・・・
ネオン街はもういいかな
明日からKANSASに行こう
じゃあ
MOTELに戻って
チェックアウトの準備でもするか
続く・・・・・
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