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投資は寝て待て 〜新NISAエントリーの方へ〜

2024年8月2日の日経平均株価の大幅な下落に見舞われた。
1日の下げ幅としては、1987年のブラックマンデーに次ぐ下げ幅とのことである。
ペーパーファイナンシャルプランナーとしては、少しばかりパニック状況に違和感を持ったので書いておく。
(8月5日の株価がどう動くかは楽しみである)

下落額だけではなく下落率でも分析せよ


メディアの報じ方は罪である・・・。
ブラックマンデーの際の下げ幅に次ぐと言われれば、非常に大きいように感じてしまう。
しかし、下落額は大きいが、下落率で見ると、ブラックマンデーの比では無いように思う。

日経平均の下落額と下落率のワースト5

確かに絶対金額の下落は非常に重要ではある。
しかし、現状の株価に対する下落のインパクトがどれくらいあるのかも、同時に重要な要素ではあると思う。

日経平均の下落額としてはインパクトは非常に高い。
1日の下げ幅が2216円になったのは確かにキツイかもしれない。

しかし、元々の日経平均が高いのだから、下落率の上位で並び替えると実は上位20位にも入っていないのである。


新NISAでエントリーした方へ


とは言えである。
新NISAから投資を始めた方にとってはキツイかもしれない。
含み損というマイナスの数値が目に入るからである。

しかし、ちょっと待って欲しい。
最初に始めた時に長期で考えましょうと言われなかっただろうか?
含み損は、あくまでも含み損である。
株を売らなければ関係ない。

配当狙いで始めた人。
含み損は見る必要は無い。
配当狙いで始めたなら配当を楽しみにしたら良い。



株は上下するもの


株価は上下するものである。
1日単位、1週間単位、1ヶ月単位、1年単位で株価チャートを見て欲しい。上下しながら動いていると思う。
時間の区切りの中で上下しながら動くのが株価である。
10年間上がり続けている銘柄でも、必ず下がっている時はある。
全く下がらずに上がり続けるチャートは見たことが無い。

含み損は見るな


新NISAから投資を始めた方には、含み損は見るなとアドバイスをしたい。
含み損とは、今手放した時の評価のことである。
よっぽど無謀な買い方をしていなければ、持ち続ければプラスになる局面はある。
特に個別株の場合は、会社の財務状況、資産状況はきちんと確認すべきだ。
また、株価は長期で捉えるべきである。

積立NISAの方は、コツコツと積み立てるべきである。
成長投資枠NISAの方は、コツコツと買い増したら良い。
下がる局面は積立の威力が発揮される局面である。

よって、含み損は見るべきではないし、気にする必要はない。
売らなければ損では無いのである。

一喜一憂しない


特に個別株を買われた方は含み損が大きい方もいると思う。
そもそも、投資とはリスクの伴うものである。
100%確実に簡単に儲かるものなんてあるはずがない。

そういう中で、初心者がやっておくべきことは、買う時に何を判断材料に買ったのかは記録しておくことである。
最初は一喜一憂しがちで、一喜のときと一憂の時の判断がブレがちだからである。
「どうなると思って買ったのか」
という自分の購入時の判断を記録しておくことで、下がった局面でも冷静に判断することが出来るようになる。
そして、その時の自分の判断に自信があれば気にしないのが一番である。
もちろん、判断に自信が無い場合は、自分なりの基準が無いということなので少し勉強は必要ではある。(雑誌やネットなどの記事を鵜呑みにしない)

投資は寝て待て


さて、投資初心者に対しては、いかに長く市場に参加するかを考えて欲しいと伝えたい。
まずは、積立で、長期目線で考えて欲しい。
市場に参加し続けることで知識も増えていく。

知識と元手が増えたら個別株の売買も行って欲しい。
ビジネスの勉強にもなるし、個別株は非常に面白い。

でも、普段はなかなか売買出来ない週末投資家ならば、投資は寝て待つくらいのスタンスの関わり方で良いと思う。

結局は、粘り強く長く続けたものが勝つのである。

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